Program
1.無伴奏チェロ組曲 第1番 バッハ
2、甘い夢 チャイコフスキー
3.甘い夢 メンデルスゾーン
4、樅の木 シベリウス
5、子どもの情景より 抜粋
シューマン
6、ワルツ6番 ショパン
7、ワルツ7番 ショパン
8.一人合奏
(秘密のピアノ)
ピアノを弾いていると、つくづく孤独な楽器だなあと思います。新しい曲に取り掛かるとき、声楽やヴァイオリンなど、他の楽器もそうですが、その先が違います。仕上げる、弾き込む段になると、ピアニストはひたすら自分でピアノに向かわないといけない。
オーケストラや伴奏が必要な楽器は、いつの何時にどこで合わせましょう。と、まず時間が作られ、そして合わせる練習の中では一緒に勉強し練習します。冗談も言えば気を抜くこともある程度可能です。
が、ピアノは、自分から時間を支配してピアノの前に座らないといけない。昼寝、読書、おやつ・・・数多い誘惑を撥ね退ける気強さが必要です。
今、二人の生徒を教えていますが、まず家でピアノに自分から向かう強い心を褒めてあげたいと思います。
そうやって、ピアノ人間はどんどん自立性が高まり、気が強くなり、わき目もふらないというある集中力が育まれてくるのです。
だから、家事をしていても、ふとベートーベンのソナタの弾けないところが頭に浮かぶと、ピアノに向かいたくなる。
でも、そうはいかない。
長い時間心の中で葛藤があり、気が付くと家事の続きをしています。
冷蔵庫の大掃除、庭の草刈、掃除、洗濯。
そして、お昼寝、ボーっとテレビを見るでもなく見る。
これ、全部自己逃避。
ということは、私の中ではピアノが中心なのですね。最近流行っている「体幹」という言葉がありますが、私の体幹はきっと音楽なのでしょう。
こんな人になりました。