どうしても やっぱり とても海に行きたくて
今住んでいる場所からは どの海が一番近いかと思案。
前に住んでいたところは、車で5分で波打ち際。
宮崎自体が太平洋に寄り添っているような町なので、国道10号・220号を南に行っても北に行ってもずっと海。
しかし、ここは九州中央山脈、霧島連山の足元に横たわる盆地なので、どこに行くにもまず山を越えなければならない。
地図とにらめっこしている内に「そうだ、こんな時こそカーナビの自動検索だ」。
車を替えたので、早速ナビで思いついた温泉付きの海辺をインプット。
出てきたのは、熊本県水俣市の湯の児温泉。
早速GO。
ここ、えびの市京町から約1時間30分。
宮崎市に行くほどの距離。
でも、出水に行くような大きな山越えは嫌だなあと思うも、軽いアップダウンがあった程度。
水俣市。
水俣 という町の名前には誰もが暗く重く、苦しいイメージを持っている。
ある意味、海洋汚染の発端の地。
しかし、永い時間をかけて清浄と再生が進んでいると信じている。
お邪魔します。水俣市 湯の児温泉。
昼食は、ネットで調べて「
福田農場」へ。
パエリアが名物だそう。
パエリアは、格段!特別!ここならでは!感はないものの、天草や、九十九島の端っこを思わせるような小島など、景色と一緒に頂くと一味違った味わい。
この農場の地ビールが飲めなかったことが残念!
園内に「カメ博物館」を発見。
オーナーの趣味とはいえ、すごい数。
雑然と展示されているが、かなり高価なものもありそう。
ほーほー へーへーと湯の児温泉へと向かう。
途中、町のシンボル「ドンガバチョ号」
何でも、町のシンボルとして・観光スポットとして設置したものの、当時、船内に喫茶店を設けたところ従業員が酔うなどの理由で、今は海の上で・・・廃船・・・。
併設のフィッシングパークはぼちぼちのよう。
宿は「
魚がうまい宿 斉藤旅館」
じゃらんで調べると「星空を一人じめの露天風呂」だったか。
7部屋というこじんまりとした宿。
これが、星空一人じめの露天風呂。
というか、船が湯船。
ん?これが本当の湯船!
夜なら入れる。
昼間は、望遠鏡を使えば観られそう。
もちろん大浴場もある。
ここは熱湯の温泉。
水俣市の
HPには、湯温が低いとあったが、とんでもない!
熱かった。
真夏に入る熱湯は、さっぱりとして気合が入るようで気持ちがよい。
部屋にある温泉。
湯船が「ひょうたん島」っぽい。
宿は、ひょっとして元、網元かと思うような立派な造りで、宿のあちこちにサンゴや大きな貝があり、漁業感いっぱい。
魚がまずいはずがない。
アワビの地獄焼き、アワビのお刺身。
太刀魚のお刺身、太刀魚のから揚げ。
えび、タコなど、たくさんの種類を少しずつ丁寧に作ってあり、大満足。
あまりの種類の多さと、おいしさに写真はこれだけ。
渡りが二が、睨んでいる。
海辺の町とはいえ港のようで港ではないので、漁船の姿もなく静かな海。
もちろん、海はとてもきれい。
砂浜は、貝やサンゴのかけらでいっぱい。
足元まで、アジが泳いでいた。
いや、アジに会いたかったのではなく、海に来たかったのだ。
1時間半で行けるなら、ちょっと通いたくなる海だった。
*写真は 福田農場からの遠景。