忌野清志郎さま

テレビをつけたら清志郎が「雨上がりの夜空に」を歌っている懐かしいライブ映像が流れていました。
高校生の時に「ザ・ベストテン」で「い・け・な・いルージュマジック」を歌っていたのが清志郎との出会い。
自由に動き回って、寝転んで歌っている姿に衝撃を受けました。
「何？この人？」
テレビに出演しているのにめちゃくちゃに自由に楽しそうに歌っていて、私はテレビに釘付けになりました。
この時初めて「自分がやりたいようにしていいんだ」と気づきました。
さっそくＲＣサクセションのアルバムを買って聴くと、「私が好きな音楽だ」と鳥肌が立ちました。
そして運良くそれからすぐに地元でライブがあり、聴きに行きました。
ライブは楽しくて生演奏が聴けてますます大好きになりました。
そのライブで追っかけをしているコアなファンの女の子が話しかけてくれました。
全国のライブツアーに付いて周っていると聞いて、私も大学生になったら追っかけをしたいと思いました。
でも両親が厳しいのでロックバンドの追っかけなんて許してくれないと思い、大学で家を出ることを思いつきました。
それまでは地元の母が卒業した短大か従姉妹が何人か通った地元の女子大しか考えていませんでした。
目標が出来て勉強も身に入るようになりました。
両親がここならと妥協してくれた大学に合格し、家を出ることができました。
清志郎に出会って私の運命は大きく変わったと思っています。
大学のサークルはＲＣサクセションのバンドを作ってピアノを演奏したかったので軽音楽部に入部しました。
そこでたくさんの素敵な人たちに出会い、サークル活動が大学生活のメインになり、ＲＣの追っかけをする時間もお金もなく、結局ライブに行くことができませんでした。
でも清志郎は今でも私の心の故郷のような存在です。
今も生きてくれていたらおばさんになったけど追っかけできたのにな。