以前から三河縞を織っていたToshieさんは
今日も織っているのは三河縞であった。
「なかなか掛かりますね」
と、淡々とした表情で織っていました。
毎回写しても同じままだが、これでも進んでいる
「あと、少しになったね」
と、言うと
「緯糸を変える度に経糸の色が変わるのが楽しい」
と、答えてくれました。
染物とは違って織物は経糸と緯糸の色が混色で現れます
純粋ではないが、表と裏が表現されて楽しいのだ。
そして糸の色の動きが深みのある色を生み出している
それは糸の色が生き物のように動くのが織物である。
動物が纏っている美しい色も物体の発する細胞のドットから
出来ているように。