TAKE-LOG 竹ログ

今日は休みで道具の手入れ

今日は竹島クラフトセンターの休業日だが
教室で日頃に溜まったやり残し作業をした。



誰もいない静かな教室で臥雲式紡績機で残った綿を手紡ぎ車で糸にする。



臥雲式紡績機では筒の中に綿が残ってしまうのでその綿を使って
手紡ぎをすることにしている。
もう一度残った綿を打ち直して紡績機に掛けても糸は出来るのだが糸ムラが
多くなり同質綿でも品質が落ちるのである。



そこで、残った綿を吟味して手紡ぎ用のヨリコにする、
この綿は均等でムラが無い綿なので綿解も良く良い糸が引ける。

誰が作った糸もそうだが私の手紡ぎの糸は私にしか紡げない個人の技が出てしまう、
そして臥雲式紡績機の糸もセットした人の技と品質が出てしまう、
これが手作りだから出てくる技であり技術だと思うのである。
技というかその人の癖というかその人の心とか人間性が出てしまうものである。

だから、上手とか下手とか言うが何を指して上手とか下手と言ううのだろうかと
時たま思うのである。
人それぞれ持って生まれた癖があるが、それはどんなに鍛えられても抜けないものもある、
それが個性だと表現すると何故か納得してしまう、
それもその時その時の条件と状態で変わっていくものだ。

などなど考えながらの織物作業のゆったりした時間と空間は楽しいものだ。

蒲郡市の観光の中心地竹島海岸竣成苑内にある竹島クラフトセンターの主人が投稿するブログです。

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