東京湾要塞写真館        

東京湾要塞地帯に残っている戦争遺跡について撮りためた写真を掲載します。往時の雰囲気を味わっていただければ幸いです。

今見ておきたい砲台ベスト8 「富津元洲砲台」

2020年06月12日 | 戦争遺跡

東京湾要塞生誕140年周年、今見ておきたい砲台ベスト8の第4位は、千葉県にある「富津元洲砲台」です。

房総半島で最初に築かれた砲台で、28㎝榴弾砲6門の編成です。
また、東京湾要塞のなかでも6番目に築かれた歴史ある砲台です。
東京湾に鳥のくちばしのように突き出した富津岬の付け根部分に造られました。


その大きな特長は、五稜郭のように周囲に壕を巡らせた5角形の堡塁で、濠の水は東京湾から海水を導いています。この形式は明治以降の近代砲台では唯一の遺構です。

現在でも、砲座を含む堡塁と濠はそのまま残されていて、展望台からその雄大な姿を望むことができます。

 

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今見ておきたい砲台ベスト8 「千代ケ崎砲台」

2020年06月07日 | 戦争遺跡

第3位の千代ケ崎砲台です。

明治25年起工、28年竣工。要塞の基準砲といわれた28㎝榴弾砲6門砲台です。

モリソン号事件の際に発砲した平根山台場があった場所です。

戦後、海上自衛隊の送信所として使われていたため、当時の遺構が良好に残っています。

特に、砲座背面の重厚な地下施設は一見の価値ありです。

平成27年3月10日、猿島砲台とともに国史跡に指定されました。

写真は、地下塁道の最南端部ですが、右手の部屋は貯水施設です。

ここのアーチ部には、レンガをねじって積んだ、通称「ねじりまんぽ」と呼ばれる構造が見られます。

砲台ではほかにないと思われる貴重な積方です。

 

 

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