東京湾要塞写真館        

東京湾要塞地帯に残っている戦争遺跡について撮りためた写真を掲載します。往時の雰囲気を味わっていただければ幸いです。

西浦砲台 左翼観測所

2015年03月23日 | 戦争遺跡


大正6年起工、大正10年竣工しましたが、地盤不良のため備砲前に工事中止となり、更に震災により大きな被害を受け、 大正14年除籍となった未完の砲台です。30cm長榴弾砲4門を備えた砲台となる予定であり、東京湾要塞の諸砲台中唯一、相模湾側を専門に守備する砲台でした。

この観測所は、資料によると
「砲台の左側前方約700メートル標高140高地(日影山)に置き測遠機室、計算室、通信室並びに砲台長位置を設ける」とあります。

写真は、背面部ですが、日影山の山頂部にコンクリート製の廃墟が忽然と現れます。
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館山海軍航空隊 掩体壕

2015年03月02日 | 戦争遺跡
掩体壕とは、戦闘機などの航空機を空襲から守るために作られた格納庫で、太平洋戦争の末期に日本全国の航空基地で数多く建設されました。

戦後、邪魔なものとして、破壊されてきましたが、全国的にはまだまだその姿を残しています。

掩体壕には、有蓋と無蓋とありますが、無蓋はほとんど残っていないようです。

写真は、館山海軍航空基地の南方に構築された有蓋の掩体壕です。有蓋掩体壕は大小はありますが、だいたいこんな形状をしています。
この周辺には同様の壕が10数基存在したそうですが、現存するのはこの1基のみだそうです。

なお、三浦半島に君臨した横須賀航空隊にも有蓋、無蓋多数の掩体壕が多数造られましたが、今はひとつも残っていません。
注:野島の大型地下格納庫は現存します。

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