東京湾要塞写真館        

東京湾要塞地帯に残っている戦争遺跡について撮りためた写真を掲載します。往時の雰囲気を味わっていただければ幸いです。

五号船渠(5号ドック)

2015年10月19日 | 戦争遺跡


横須賀海軍工廠(現、米海軍横須賀基地)内には6つの船渠(ドライドック)がありました。

横須賀の近代歴史資産の雄、第1号ドックと空母信濃を建造した悲劇の6号ドックはあまりにも有名ですので、

今回はあまり話題にならない5号ドックを紹介します。


明治44年7月起工、大正5年に完成しましたが、戦艦の大型化が進み、戦艦天城級(横須賀市史では山城級と記載)を入渠させるために、約70mの延長工事を行い大正13年に完成しました。

掘削工事で出た残土は、楠が浦の埋立に使用されました。

当初は約242mありましたが、延長工事の結果、約312mとなりました。


コンクリートと石材で造られたドックは、他のドックと同様、今も現役で使用されています。

クレーンは60トンが1基、8トンが1基の計2基がありましたが、現在更新されています。

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逸見浄水場緩速濾過池調整室

2015年10月05日 | 戦争遺跡


はるばる愛甲郡半原の水源から導かれてきた横須賀軍港水道の終着地点。

そうです。逸見浄水場です。

現在、この半原系統は廃止となりましたが、逸見浄水場には国登録文化財に登録された幾つかの建物が残っています。

写真はそのうちのひとつで、大正8年に建造された「緩速濾過池調整室」です。平成17年7月12日に指定されました。


四つの緩速濾過池に一棟ずつ建てられているので、同じ建物が4棟残っているのです。

鉄筋コンクリート技術が確立される前の,形式に囚われない構法が見所だそうです。

といっても残念ながら通常見学はできません。





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