菊の御紋章 2014年11月22日 | 戦争遺跡 この石造の菊の御紋章は、横須賀海軍工廠の初代庁舎に掲げられていたものです。 初代庁舎とは大正2年に竣工したレンガ造2階建ての庁舎でしたが、関東大震災で被害を受け、昭和2年に現在の庁舎が建設されました。 この紋章は震災で被害を受けた初代庁舎から取り外され、工廠の奉安庫の脇に保存されていたものですが、米軍に接収された現在もそのままになっています。
油壺海龍基地 交通隧道 2014年11月08日 | 戦争遺跡 「海龍」とは大戦末期に特攻兵器として開発、急造された有翼小型潜航艇です。 魚雷2本を装備していますが、艦首には600kg弾頭を持ち、敵艦に突入するものです。 幸い、配備だけで実戦に使用はされませんでしたが、その基地が油壺にありました。第1特攻戦隊第11突撃隊で、藤田部隊と呼ばれました。 終戦時には海龍42隻を保持していたようです。 当時の遺構としては、海龍を格納していた横穴なども残っていますが、これは岬の先端部と連絡するための素掘りの隧道です。 照明はないので、中央部は真っ暗です。 平行して2本の隧道が並んでいて、中央部で接続しています。しかし、なぜ、2本あるかは謎です。