東京湾要塞写真館        

東京湾要塞地帯に残っている戦争遺跡について撮りためた写真を掲載します。往時の雰囲気を味わっていただければ幸いです。

戦争遺跡 プレジデントMOOK

2015年08月11日 | 戦争遺跡


戦後70年の企画として、あのプレジデント社から発行された全国の戦争遺跡を紹介するムック本です。

先月末に出たばかりの新刊です。

企画した方の言によると、
従来の戦争遺跡本にはなかった写真集的な構成を見ていただきたいとのことでした。

手前味噌で恐縮ですが、私も数十点写真を提供しています。

興味のある方は是非ご覧下さい。

全国の書店で好評発売中!定価1000円+消費税です。
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伏龍部隊陣地

2015年08月03日 | 戦争遺跡

伏龍とは、太平洋戦争末期に考案された特攻兵器で「人間機雷」と呼ばれていました。

敵の上陸が予想される海岸に簡易潜水具を着用した隊員が潜み、敵の上陸用舟艇が真上を通過する際に、

手にした棒機雷を突き上げて、爆破するという代物です。

当然、隊員も爆死します。

そのほか、数々の欠陥がありましたが、兵器として採用され、数千人の隊員の訓練が行われていました。
隊員は主に、予科練の10代の若者たちです。

開発したのは、横須賀にあった海軍工作学校です。各鎮守府で指導する教員も久里浜で教育されました。

まさに、横須賀で生まれ育った兵器であったのです。

本土決戦が回避されたため、実戦に投入されず悲劇は免れましたが、こんな狂気の兵器を容認してしまう社会情勢であったことが恐ろしいですね。

*写真は、稲村ケ崎に現存する伏龍部隊の地下陣地です。この真っ直ぐな洞窟の先は海面に通じており、そのまま潜水できるようになっていました。
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