東京湾要塞写真館        

東京湾要塞地帯に残っている戦争遺跡について撮りためた写真を掲載します。往時の雰囲気を味わっていただければ幸いです。

軍港水道半原系 Ⅴ

2014年05月12日 | 戦争遺跡
これがベンチュリーメーターです。竣工当初からのイギリス製です。




逸見浄水場のベンチュリーメーター室と同様です。

あちらは国登録有形文化財に指定されていますが…



これはベンチュリーメーターの地下構造物です。レンガ製の井戸になっています。




パイプ2本が水道管まで延びているのがわかります。

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軍港水道半原系 Ⅳ

2014年05月11日 | 戦争遺跡
取水口から取り入れられた水は、導水隧道を経て、導水井へ入り、ここから導水管を通って
この沈殿池に入ります。



沈澄した原水は、送水井を通って、…


*写真中央の水色円形の場所


量水室を経て横須賀へ向かいます。


*この建物の中には竣工当時から使われていた「GEO.KENT Ltd」製のベンチュリーメーターがあります。

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軍港水道半原系 Ⅲ

2014年05月10日 | 戦争遺跡
中津川取水口の上部構造物です。

コンクリート造、ボールド天井の横穴になっています。



青い機械は制水扉を上げ下げする巻き上げ機です。2基あります。ということは取水口も2箇所ということ。

開口部の外はすぐに中津川です。





横穴の奥部です。

写真中央の暗い穴は、管理用通路になっている小隧道です。途中に明り取りの小窓があります。

半原の浄水場から取水口までは、両岸とも険しい崖なので、その崖に3本の隧道を穿って、通路を設けています。


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軍港水道半原系 Ⅱ

2014年05月09日 | 戦争遺跡
昨日の続きです。

取水口の奥にはこのように鉄製の制水扉があります。

これを上げ下げして調整します。



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軍港水道半原系

2014年05月08日 | 戦争遺跡
横須賀鎮守府や海軍工廠の水需要を賄うために建設された軍港水道半原系。

横須賀から遠く約53kmも離れた中津川の清流を、20インチの鋳鉄管を使用して自然流下式で、逸見浄水場まで引水しました。

明治45年に着工し、大正7年に通水しました。

写真は、半原にある取水口で、ゴミ除けの鉄格子が取付けられています。



この先には、制水扉があり取水量を制御していました。

この半原系は、平成9年から取水が中止されていましたが、昨年、残念ながら廃止が決定し、その長い歴史を閉じました。

これらの遺構はどうなるのでしょうか?


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