新型コロナウイルス感染第二波の心配から、外出自粛の方向が続いています。
なので、出かけるのは収束の暁にはということになりそうですが、
今見ておきたい砲台ベスト8の2番目、東京湾要塞で最初に築かれた観音崎第二砲台を紹介します。
明治13年5月の起工という日本近代砲台の嚆矢になります。竣工は明治17年6月。
24㎝カノン6門編成という立派な砲台で、日清・日露戦役で戦闘配備についた後、関東大震災により損傷を受け、大正14年7月に除籍になりました。
明治初期の砲台なので、切石とレンガで構築されています。地上部分は切石、地下施設がレンガなので見た目にはレンガがほとんど分かりません。勿論、レンガ積はフランス積みになります。砲台建築でフランス積みレンガを使っているのは東京湾要塞の明治10年代建築の砲台のみという貴重な遺構です。
現在は、県立観音崎公園のなかにあって、鬱蒼とした木々に囲まれてひっそりと眠っています。
公園主催のガイドツアーの際に貴重なレンガ造の地下施設を見ることができます。
写真は第一砲座の現況です。