2013年6月29日。
6月26日の午後2時過ぎ、難局を乗り越えて無事にボリビアのウユニに辿り着いた僕。
ウユニはボリビアを代表する一大観光地だ。何といっても、あの「ウユニ塩湖」がある。最近は日本の旅番組でも頻繁に放送され、ウユニの名前は日本人にもかなり知れ渡っているようだ。
普通ならウユニに来たのなら、真っ先にウユニ塩湖を目指すものだ。しかし以前ガッツリ行ったことがある僕は、今回はパスしようと決めていた。それよりも、次の目的地のサンタクルスに一刻も早く行きたかったので、さっそくサンタクルス行きのバスを探した。
どうやらウユニからサンタクルスへの直行バスはないらしく、スクレという街で乗り継ぐことになるらしい。内心、「ホントに直行バスねーのかよ?実はどっこかから出てんじゃねーの?」と疑いつつ、スクレまでのチケットを購入した。
バスの出発は午後7時。まだまだ時間はある。ウユニの街をじっくり歩いたことはなかったので、ウユニ散策をしてバスの時間を待つことにした。
そして午後6時30分、バスの出発場所へ。珍しく時間通りにバスはやって来た。が・・・。
かなりヤバいバスだ・・・。明らかにボロいし、もっと大型のバスかと思いきや、かなり小さい。シートも狭い。荷物をしまうトランクもなく、乗客の荷物はバスの上に乗せるタイプ。これはタフな夜行バスになるな・・・と覚悟を決め、バスに乗り込んだ。
スクレへの到着予定時刻は午前3時。着いたらバスターミナルで夜明けを待ち、サンタクルスへのチケットを買うしかない。もう今夜は寝られないであろう覚悟で、座席に座っていた。
午後7時、珍しく時間通りに出発。とりあえず順調に進むバス。隣の席も空いてるし、狭いが何だかんだで快適だ。
ウトウトしかけていた頃、トラブルが発生。「ふじもん in trouble バスの旅vol,2」の幕開けだ。
なんと、突然バスのエンジンがストップ!完全に停止してしまった。「おいおいおい、マジかよ。それだけは止めてくれよ・・・。」と思いつつ、エンジンの回復を願った。
運転手が懐中電灯を手に、ガサガサと修理をしている。停止すること約15分、再びエンジンがかかった!
ああ~よかった・・・と、ホッと胸をなでおろしたのも束の間、ちょっと走ってはエンジンストップを繰り返す。これはヤバい展開だ。
もしバスにトラブルがあったとしても、日本のように代理のバスが来るはずがない。恐らくその場で夜を明かし、その道を通る別のバスに飛び乗るしかない。料金の補償など、あるわけがない。
走ったり止まったりを繰り返し、何とかバスは進んでいる。そして午前1時、ポトシという都市に辿り着いた。
そしてついにバスは完全に故障。エンジンが煙を吹いている。スクレまで行けるはずがない。これは覚悟を決めるしかない。どうしたもんかと思っていたら、どうやらスクレまで行く乗客は3人しかいなかったようで、タクシーで送ってくれることになった。さすがに料金はバスの運転手が払っている。
やった!これはラッキー!とりあえずスクレまでは行けそうだ!
慌ててタクシーに飛び乗る。僕たち3人を乗せて、一路スクレへ!とは言っても、これがまた狭いタクシーで・・・。とてもじゃないが、ウトウトすらできない。
走ること1時間半、ようやくスクレに到着。時間は午前3時。まぁ時間的には、バスと同じだ。それは良いのだが、ここでまたトラブルが・・・。
なんと!バスターミナルが閉まっているではないか!
僕は路上に投げ出された。午前3時のボリビア。ちょっとよろしくない展開だ。
ターミナルの前には人通りのほとんどない夜のストリート。ノラ犬くん達は相変わらず闊歩しまくり。たまに通る人は、何だかちょっとヤバそうな男ばかり。
どうしようもないので、ターミナル入口の出来るだけ地味な場所に待機するしかない。何時にターミナルが開くのかさえ分からない。そして寒い。僕は寝袋を身体に巻きつけ、腰を下ろし、空気の様に存在感を消して夜明けを待った。
たまに話しかけてくるタクシーのおっちゃんと、ちょっと怪しい男たち。僕の身体の臭いを嗅いでは去っていくノラ犬くん達。おお、なんと切ない時間か。時間が経つのがこれほどまでに遅いとは・・・。頼むから、早くバスターミナルよ開いてくれ・・・。僕はただひたすらに願いながら、寒さに凍えながら、朝を待った。
そして午前4時30分。ついに係のおっちゃんが到着!ターミナルが開いた・・・!
おお、何と長い夜だったか。久しぶりにタフな夜を過ごしたぜ・・・。戦闘力は上がったかもしれないが、ちょっと過酷だったぜ・・・。
しかししかし、まさか「ふじもん in trouble バスの旅vol,3」がこの後また待っているとは、この時は思いもしなかった・・・。
2013年6月29日。サンタクルスの闇夜を眺めながら。
6月26日の午後2時過ぎ、難局を乗り越えて無事にボリビアのウユニに辿り着いた僕。
ウユニはボリビアを代表する一大観光地だ。何といっても、あの「ウユニ塩湖」がある。最近は日本の旅番組でも頻繁に放送され、ウユニの名前は日本人にもかなり知れ渡っているようだ。
普通ならウユニに来たのなら、真っ先にウユニ塩湖を目指すものだ。しかし以前ガッツリ行ったことがある僕は、今回はパスしようと決めていた。それよりも、次の目的地のサンタクルスに一刻も早く行きたかったので、さっそくサンタクルス行きのバスを探した。
どうやらウユニからサンタクルスへの直行バスはないらしく、スクレという街で乗り継ぐことになるらしい。内心、「ホントに直行バスねーのかよ?実はどっこかから出てんじゃねーの?」と疑いつつ、スクレまでのチケットを購入した。
バスの出発は午後7時。まだまだ時間はある。ウユニの街をじっくり歩いたことはなかったので、ウユニ散策をしてバスの時間を待つことにした。
そして午後6時30分、バスの出発場所へ。珍しく時間通りにバスはやって来た。が・・・。
かなりヤバいバスだ・・・。明らかにボロいし、もっと大型のバスかと思いきや、かなり小さい。シートも狭い。荷物をしまうトランクもなく、乗客の荷物はバスの上に乗せるタイプ。これはタフな夜行バスになるな・・・と覚悟を決め、バスに乗り込んだ。
スクレへの到着予定時刻は午前3時。着いたらバスターミナルで夜明けを待ち、サンタクルスへのチケットを買うしかない。もう今夜は寝られないであろう覚悟で、座席に座っていた。
午後7時、珍しく時間通りに出発。とりあえず順調に進むバス。隣の席も空いてるし、狭いが何だかんだで快適だ。
ウトウトしかけていた頃、トラブルが発生。「ふじもん in trouble バスの旅vol,2」の幕開けだ。
なんと、突然バスのエンジンがストップ!完全に停止してしまった。「おいおいおい、マジかよ。それだけは止めてくれよ・・・。」と思いつつ、エンジンの回復を願った。
運転手が懐中電灯を手に、ガサガサと修理をしている。停止すること約15分、再びエンジンがかかった!
ああ~よかった・・・と、ホッと胸をなでおろしたのも束の間、ちょっと走ってはエンジンストップを繰り返す。これはヤバい展開だ。
もしバスにトラブルがあったとしても、日本のように代理のバスが来るはずがない。恐らくその場で夜を明かし、その道を通る別のバスに飛び乗るしかない。料金の補償など、あるわけがない。
走ったり止まったりを繰り返し、何とかバスは進んでいる。そして午前1時、ポトシという都市に辿り着いた。
そしてついにバスは完全に故障。エンジンが煙を吹いている。スクレまで行けるはずがない。これは覚悟を決めるしかない。どうしたもんかと思っていたら、どうやらスクレまで行く乗客は3人しかいなかったようで、タクシーで送ってくれることになった。さすがに料金はバスの運転手が払っている。
やった!これはラッキー!とりあえずスクレまでは行けそうだ!
慌ててタクシーに飛び乗る。僕たち3人を乗せて、一路スクレへ!とは言っても、これがまた狭いタクシーで・・・。とてもじゃないが、ウトウトすらできない。
走ること1時間半、ようやくスクレに到着。時間は午前3時。まぁ時間的には、バスと同じだ。それは良いのだが、ここでまたトラブルが・・・。
なんと!バスターミナルが閉まっているではないか!
僕は路上に投げ出された。午前3時のボリビア。ちょっとよろしくない展開だ。
ターミナルの前には人通りのほとんどない夜のストリート。ノラ犬くん達は相変わらず闊歩しまくり。たまに通る人は、何だかちょっとヤバそうな男ばかり。
どうしようもないので、ターミナル入口の出来るだけ地味な場所に待機するしかない。何時にターミナルが開くのかさえ分からない。そして寒い。僕は寝袋を身体に巻きつけ、腰を下ろし、空気の様に存在感を消して夜明けを待った。
たまに話しかけてくるタクシーのおっちゃんと、ちょっと怪しい男たち。僕の身体の臭いを嗅いでは去っていくノラ犬くん達。おお、なんと切ない時間か。時間が経つのがこれほどまでに遅いとは・・・。頼むから、早くバスターミナルよ開いてくれ・・・。僕はただひたすらに願いながら、寒さに凍えながら、朝を待った。
そして午前4時30分。ついに係のおっちゃんが到着!ターミナルが開いた・・・!
おお、何と長い夜だったか。久しぶりにタフな夜を過ごしたぜ・・・。戦闘力は上がったかもしれないが、ちょっと過酷だったぜ・・・。
しかししかし、まさか「ふじもん in trouble バスの旅vol,3」がこの後また待っているとは、この時は思いもしなかった・・・。
2013年6月29日。サンタクルスの闇夜を眺めながら。
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