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ふじもん世界放浪「放学記」第5章アフリカ編 フェアトレードで世界へ!Thandi Wineの挑戦!

2014-02-15 05:17:22 | 日記
2014年2月14日。

《どこの国にも凄い人はいる。熱い情熱を持ち、自らの夢に向かって邁進しているカッコイイ人はいる。そんな人にお会いすると、信じられないくらいのエネルギーをもらうことができる。僕はこの南アフリカの地で、そんな「凄い人」にお会いすることができた。》

ここは南アフリカ観光の中心都市、ケープタウン。中心部はまるでヨーロッパのような綺麗な街並みが広がり、気候も快適で、とても過ごしやすい街だ。


この南アフリカは様々な顔を持っている。かつてはアパルトヘイト(人種隔離政策)による黒人をはじめとする有色人種への差別政策が世界から批判されたが、現在は黒人と白人が手を取り合って国作りに励んでいる。

しかしもちろんまだまだ全てが解決したわけではない。先日僕はタウンシップという旧黒人居住区を訪問してきたが、その環境は劣悪だった。まだまだ白人との格差は残っているし、人々の意識にも負の遺産は残っていることであろう。



そんな南アフリカに僕はとても関心を持った。「もっとこの国のリアルを見たい、学びたい!」と強く思った僕は、南アフリカでフェアトレードによるワインの生産と販売を行っているあるワイン会社の社長にお会いすることができ、インタビューをさせていただいた。

その会社とは「Thandi Wine」(タンディワイン)。世界で初めてのフェアトレードによるワインの生産・販売を手掛ける企業となり、さらに世界で初めて黒人によって生産されたワイン(ブラックワイン)で、「International Wine Challenge」において金賞を獲得したという、素晴らしい実績を持つワイン企業なのだ。


その偉大なる会社を牽引する社長が、バーノン氏。お忙しい中にも関わらず丸1日お時間を取って下さり、僕に「Thandi Wine」の理念や歴史、南アフリカの現状、ワインの生産過程や農場の案内など、本当に詳しく案内していただいた。


農場を案内してくれたバーノン氏と記念に1枚!本当に素晴らしい社長でした!



僕はこの旅の中で、様々な「世界で活躍する日本人」の方々にインタビューをさせていただいている。現地の方にインタビューをさせていただいたことはわずかしかないのだが、日本人であっても、現地の方であっても、「世界で活躍する凄い方」にお会いすると、いつもとんでもないエネルギーをいただくことができる。

バーノン氏もそのような素晴らしい方であった。僕のような突然「会いたいです!」と言ってくるような、どこの馬の骨とも分からない日本人の旅人なのに、本当に温かく迎えて下さるその懐の深さ。やっぱり「凄い人」ってデッカイ。何と言うか、良い意味で小っちゃいことなど気にしないというか、心が広くてデッカイ。


僕もそんな人間になりたい。いや、ならなければならない。本当にそう思わされた。


僕がこの「Thandi Wine」の話をお聞きして一番共感させていただいたのは、「黒人による黒人のためのワインカンパニー」という点だ。

南アフリカのワイン生産における労働者は、その97%が白人で、黒人の割合はわずかに3%だという。つまり、白人が白人のためにワインを生産し、それを販売していくというのが現在の形なのだ。

そこに一石を投じ、「黒人による黒人のための」ワインの生産・販売に挑戦し、また実際に行っているというのがこの「Thandi Wine」なのだ。具体的には「Thandi Wine」がいくつかの農場を経営してそこに黒人を雇い、ブドウの生産をする。そこからワインを造り販売し、その利益を黒人の労働者に分配する。そのサイクルを作ることで、黒人の生活向上を図ろうというものだ。僕はその点にとても共感したと同時に非常に関心を持った。

あくまで個人的な興味であるが、僕は人種、宗教、政治・経済といった社会的な問題・課題にとても関心がある。この南アフリカを訪れ、白人と黒人の共生を感じると同時にまだ大きく存在する格差を目にすることで、さらにそれらの問題への関心が高まった。だから僕にとってこの「Thandi Wine」のフェアトレードによる試みというのは、とても注目すべき点なのだ。


ここが「Thandi Wine」の入り口。とっても立派な門構えだ。


そして綺麗なカウンターとリビング!ここでバーノン氏とじっくりお話しさせていただきました!


「Thandi Wine」の看板。皆さま、ぜひ日本でも「Thandi Wine」をお探し下さい!



どうして「凄い人」って、こんなにもデッカイのだろう。

「凄い人」だからデッカイのか?それともデッカイから「凄い人」なのか?


まぁそんな順番はどっちでもいい。1つ言えることは、バーノン氏からは本当に「凄い人」のオーラがバンバン出まくっていて、人を惹きつける魅力がめちゃくちゃにある人だったということだ。

本当に多忙なはずなのに、バーノン氏は僕などのために丸1日お時間を割いて下さったのだ。しかも、「Thandi Wine」があるステレンボッシュという街はケープタウンから車で45分ほどかかるというのに、なんとわざわざ僕が泊まっている安宿まで迎えに来て下さり、帰りも安宿までお送り下さったのだ。

しかも貴重な「Thandi Wine」のお土産まで下さり、もうどのように感謝の意を伝えたらよいのか自分には分からなかった。


「いいんだよマサキ!マサキはせっかく日本から遥々来てくれたゲストなんだ。おもてなしするのは当然さ!」

「フェアトレードに興味を持ってここに来てくれたんだ。嬉しいのはこっちの方だよ!」

「ぜひ日本の子ども達にフェアトレードについて伝えてほしいよ。Thandi Wineを理解してくれて、そしてそれをしてくれることが、僕にとって一番の喜びだよ!」



常にそう言って下さったバーノン氏。僕は本当に涙が出そうになるくらい嬉しい気持ちになっていた。


僕はこの度のバーノン氏とのインタビューで、「Thandi Wine」という会社の理念やフェアトレードの進め方など、具体的なビジネスの方針や目標について大いに学ぶことができた。しかしそれ以上に、バーノン氏という人間の人柄から得たものの方が正直大きい。


※バーノン氏との昼食時のショット。美味しいビールとお肉と・・・最高の時間でした!



いつもと同じ結論になってしまうけど、やっぱり「凄い人」に会うって大事だ。そして対話の力って素晴らしい。人に会い、人と話し、対話をすることで、本当に大きなものを得ることができる。

その情熱、その想い、その姿勢。たとえ目指す方向ややっていることが違ったとしても、そこから学べることは山のようにある。


日本の若い衆へ。

恐れずに「これだ!」と思う人がいたら、会いに行ってほしい。それは日本でも海外でも同じ。相手が日本人でも外国人でも同じ。

「凄い人」ほど、必ず時間を取って下さる。「凄い人」ほど大きくてデッカイ。だから大丈夫、恐れずに、学びに行ってほしい。



僕自身、今回改めて「人と会うこと」の力を学び直した。

僕の旅はまだ続く。日々目の前に在る「人」を大切にし、また明日からの一歩を踏み出していきたい。


※一面にブドウ畑が広がるステレンボッシュ。本当に美しい街ですよ~!


2014年2月14日。ちょっとだけ蒸し暑い、ナミビアの首都ウィントフックの安宿にて。



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