6月11日
楽 がく この世に登場!!
早いもんで、もう4ヶ月過ぎた。
何をするってこともないままに過ぎてく毎日だが、この方のおかげでありがとうと素直に思うことができる、有り難い日々だ。
朝起きて、1番に見せる笑顔がまたなんとも、こんな私にそんな目をして見せてくれるのか、ってくらい、こっちも思わずにこ〜ってしてもらえる顔だ。
妊娠から出産、そして、ほちゃほちゃBabyとの生活。
言いたいことは山ほどあるんだよなぁ。
しかも、書き留めておかないと忘れる感覚ってあるんだなあ。
まず、妊娠。
妊娠は、はじまりの1なんだと思ってた。
だけど出産して、そのまんま赤ちゃんとの生活が始まった途端、妊娠中てのは、1でもなく、始まりの始まり、ゼロだったのだ、と気づいた(思った)ことに愕然としたさ。
というのも、私の場合、ひどいつわりもなく、わりかし安定した優雅な妊婦生活だったことだろう。
だけど、それでも本人は身体がみるみる変化する感じ、止まらない列車に乗ってしまったようなもんで、まさにこれ産まない限り終わらないんだよなぁと、産むことがかなりの恐怖だったものだからそれも含めてうわぁと、不安な気持ちになることもしばしばだった。
おかしな話だが、こどもをほしいと思えずにいた結婚してからの数年が過ぎ、ようやくこども、いてもいいのかなぁ、いたらまたどんな日々がはじまるのかな、家族ってどんなかな、我ら夫婦はどう変わるのかな、とか想像して、こどもいたらいいなぁとぼんやり思い始めてたころに、妊娠がわかった。
それでも、うれしさよりも戸惑いの方が大きかった。
妊娠中も身体の不調も出てきたり、こりゃ妊娠て大変なんだあとびっくらしてた。なんせ長い、もう飽きたーやーめよ、ができないんだから困ったもんだと思った。
それが、出産、を迎えると、その過酷な壮絶なあの数時間は妊娠中の比ではない、というのか、これが待ってたのかーーと真剣に人類の進化?とやらを疑った。
出産も自然なもの、だからその痛みも自然なもの〜と自分に言い聞かせてたが、自然て言えるレベルのは私の範疇内、想定内のものだけで、それを超えるものは、やはり私の口から自然とは言い表せられないほどの、まったくの問答無用のシゼン、というものの巨大なシステム?偉大さ?壮大さ?そんなものに出会ったとしか言いようがない。
くらいの、わけこんぶ状態だ。
もうここから抜け出したい、つまりは、切ってでも早く出してしまってくれと叫びたいほどの苦痛。
実際にむちゃくちゃにもがき苦しみの叫びを放ってますが。
これは死んでる方がましだとずっと頭の中その言葉が漂ってた。
もちろんこれも人それぞれらしいから、なんともだ。
私の場合、赤ちゃんの頭が見えてから3時間かかった、これはまさに生き地獄と呼べると今でも思う。
人に聞けば、うんこを出すような感じ、出してしまったらスッキリするよ、なんてことを言ってて、ふむふむ、うんこねと思ってたけど、出産真っ只中で、あー私ってそういえばトイレ入れば長いし(出すまでに時間がかかる)、極たまにめちゃくちゃかたいそれを出すときなんて出ないと苦しいのに出ない!もうそこまできてるし後戻りもできないほど苦しいのに!なんてのを小一時間ほどかけて出して、ようやく出た時は切れ痔ですよ、それの痛みを知ってるんだけど、簡単に言うと、それの10倍の辛さだね。
わかる人にはわかるかもね。
ほんとは100倍と言いたいところだけど、リアリティに欠けるから、実際をイメージするには10倍だね。
おかげで出産も出血多量で鉄剤に頼ることに。
しかも、そのラスト3時間は体力が持たず、点滴されてた。
産んだあとの会陰裂傷の縫合、これもかなーーり痛い。
産後このせいで、座っていることが痛い、痔になったし、縫合痕も痛いし。尿するのが痛い、これが2.3週間近く続く。
いやーなかなかなのだ。
ということで、その後、もう二度と出産したくないと思った私に、何人かこどもをもつ人は、けど忘れるよ、と気軽に笑って言う、いや、忘れたとしてもまたあの痛みはあの痛みで変わりなくまたあるんでしょ?それを知っててまた出産に挑む気持ちはないわ〜、とまで思ったものだ。
その痛みは度々思い出されたのだ、思い出すことができた、産後1、2ヶ月は。けど、それがすごいことに今は思い出せないのだ、あの壮絶な、と言葉だけ浮いちゃって、もうどれだけ壮絶だったのか、どれだけくるしんだのかも思い出せないのだ。
すごいもんだ。よくできてる、と思う。
ほんとに忘れてる。
そんで、ほちゃほちゃBabyてのは、これはもうびっくりだね。
こんなに大変なこととは思わなかったなぁ。
て、こんなこのばっかり書いてたら、誰もがこどもを産みたがらないなぁ。。
けど、知っててもいいのかなとか思ったりね。
産後の入院生活、全くの母乳だけで、母子同室の1週間、、これもまた長かった。。辛かった。。
はじめの1週間てのはどうしても母乳は出ない、から、胎児も生まれたときの体重より減少する、けどお腹は空く、から、泣く、のだ。
その激泣き止まない、寝ない夜中の新生児。
これが精神的にこたえた。
産後、身体はこんなにダメージくらうのかっていうくらいくらう、立ってることもやっと、足がげっそりぴょんになってる。
史上最高にスレンダーだった!
私の場合、退院後からずっとおっぱいトラブルに見舞われてたのが地味にじくじくと辛かった。
母乳分泌過多症、おっぱい出ない人の苦しみを知れないけど、出過ぎる人の苦しみもあるのだったー。
多分乳腺量が人より多くて細い、から、乳口炎、乳腺炎になりやすい。
なってしまったら、最悪、詰まった母乳を出さないとダメで、それを病院で絞って出してもらったがもう飛び上がるほど涙もんに痛い。針で乳首の穴を突くし、血も出るしさ。
そんな感じで2.3週間おきに繰り返す乳腺炎。
おっぱいがかちかちになって痛く熱く、自分も発熱、そんな中の夜とか特に泣き止まない寝ない新生児との日々、夫は夫で毎日しんどい〜の茅葺きバイト。
赤ちゃんは赤ちゃんで大変なのだ、分泌過多のおっぱいを飲むのにむせるし、吐くし、飲みにくいから泣いて怒るし、私も赤ちゃんも服はすぐ濡れて、、
あの日々はもう、、もう遠いことのようだ。
とにかく知らぬ間に月日が過ぎていった感じ。
おっぱいもずっと背中までジクジクと毎日いや〜な感じの痛みが日々あったのがそれもなくなりつつあり、もう乳腺炎にはならないのじゃないかなって思う。
そんなこんなで、やっと、ほんとにやっとひと息つけてるこの頃かなぁ〜〜。
長かった〜、、、怒涛の日々だ。毎日なーーんもないのにね、なーーんもしてないのにね。
そんなんで、楽さんのことを何にも書いてない、自分のことばっか!
楽、という赤ん坊、24時間一緒なわけで何するにも中断したりやりづらかったり、家事も思うように進まない感じにストレスを感じるが、この方はいつだって素敵だ!
手を見ても足を見ても、動いてるのを見ても、赤ちゃんってこんなに愛らしいのかぁと、ほんとにそれには一番驚いたな。
生まれるまで、かわいいと思えるかな、ちゃんとお世話できるかなぁと不安だった。
基本的に今でもだろうけど、こどもは苦手だ。
赤ちゃんは、出会うことがなかったからよくはわからない、けど、たまに出会う人の赤ちゃんを抱いてもかわいいとも思わない、ふーん、こんなんかぁ、猫の方がかわいい、てのが率直な感想だったものだ。
それが今じゃ、「赤ちゃん」てのは、いわゆる我ら的人ではない、ヒトではあるけど、もう新種の生命体と言いたい、初めて出会う謎の不思議な生物だ。
それはこちらの想像以上に、どでかいきらめきを放つ者であって、こちらの目が離せない、24時間見てて飽きないんだから。
それくらい、おもしろい。
これはぜひ味わってみてほしいなぁと思ったことだ。
すごい目をしている、そんな目で見つめられるとそらせないね。
と言っても、それも我が子を産んで共に暮らすから初めて見えることで、今までそれはわからなかったなぁ。
なので、ありがとう〜と楽さんに言っている。
そーんな感じ!!!
とにかく全てびっくりぽんなことばっか!
私という生物も想像以上に壮絶であり、厳しい。
生老病死、まさに苦であると、苦なくして生なし。
しかしそれでこそのきらめきを放ち、それをまたキャッチしたい私がいるんだろうね。
なーんてね。