今朝のこと、廊下で寝ていたはずの飼い猫のきみが私が座る茶の間の窓際まで来て、その網戸の前で座ってどうやら外を気にしている。
普通だったら戸の前まで来たらすぐに外に出してって合図を送るのだがそんな感じではない。
ふむむ?と思って小声で話しかけた。
「どうしたの?なんかいた?」
返答はない、が、、ん?と思ったら、その網戸の外はすぐに小さなベランダになっていて床の木の板が何枚か連なっているもんだから隙間があり、床下が見える。
私ときみも網戸に顔を突き合わせてるから、そのすぐ目の前の真下が、そこがやたらと赤茶色い。
はっ、なんかおる!と思って、これは狐のような色だが、てんやら何やらか?となんとなく動画を撮影してみる。
ポン 動画開始
そして、私が気づいたあとにきみもふーっと怒った声を出し始めた。
のだが、一向にその人は動かないし平気なようだ。
「この人全く動じておりません!」
と、小声で中継しながら撮影をしている私だが、それでも彼はなんとも動きがない。
少しするとそのベランダの下からするっとその人は抜け出して玄関前の方から前庭に歩み出た!
あれ?虎猫やんか!と驚く私。
初めて見る人だ。
だがしかし、彼は全くこちらのことを警戒してないようだったから、私はきみを置いてひとり玄関に常にある箒を手にし外へ出た。
まだ彼はいる。
ふぅーっとこちらが奇妙な声を出しながら箒を突き上げ追いかける。
すると余裕そうに走り逃げていった虎猫だった。
というように、ここには猫もくれば、他のいろいろもくる。
多分オコジョって人もこの間来て撮影に成功したし、(その人は家の窓全開してて、庭の畑から家の中に入ったら物が入ってる鍋を漁りに来ていた。そのあとまた網戸を閉めたあとも様子を見に来ててそれを撮影したのだ)、日中でもほぼ毎日に近く誰か来る。
平気で庭を歩いている、とぼとぼと。
あれはなんなんだろう、と思って今やっと調べたらアナグマだ。
いや、アナグマだろうとは思っていたがアナグマだった。
畑の近くに毎日出る野菜くずを土に埋めるのだが、彼らはそれをあさりに来るのだ。
畑にボカシやら、米ぬかなんて入れたら掘り返されて大変大変。
コンポストにしたらいいのだろうとは思うけど、コンポストは土を次から次へと入れないとウジが湧いたりして、気がすすまない。夏は特に。
なんにしても、きみのことを思えば、いろいろ気にかかるのだ。
彼女は窓や網戸をほんの少し隙間を作っておけば一人で開けられるのだが、閉めることができない。
そやから、彼女が出入りしたあとその入り口から誰か入れたりして家の中に夜中侵入することもある。
それは多くが野良猫だが。
なんにしても、周りに餌を与えてやってるような暮らしをしているから彼らも寄ってしまうのだ。
きみに悪いなぁと思って、少しはパトロールの手助けにならないかと思い、できるだけ、アナグマでも野良猫でも見つけたときは私が出て行って脅しに行くようにしている。
それが、箒を持って地面の石を叩き、
カンカンカン
っふぅ〜!!!!
っぎゃうがるらるる!!
みたいなわけわからんけど、とにかくこちらも本気で脅しにかかっているのだ。
だがしかし、猫は目があったあとそれなりにすぐ逃げるが、アナグマはそうはいかない。
彼らは呑気に近づいてきたりする。
なぬとひるむのはこちら。
びびってるのがあちらにはよくわかるのだろう。
彼ら2.3匹だと俄然もっと強気で私が威嚇の声を発するとあっちも出し始めて、近寄ってくるではないか。
さすがにやばいやばいと、床やらなんやら叩いて音を出して、今にもか!と冷や汗かきながら狂気を見せつけてるつもりなのだが、、まぁ今の所は襲いかかられることもなくその場は逃げてもらっている。
最後は全力で見えなくなるまで声をあげながら追いかけるのだが、なんにしてもなめられてる、難しいのだ。
先日、この威嚇作戦はあんまり効果ないのかな?と思い、怒りの声ではなく、喜びの声に変えてみようとしたことがある。
つまりは、こちらが捕食者になったつもりで、いいものを見つけた〜にたりな気分でじりじりと距離を詰めてみるのだ。
そんなときの声なんていうのは、自ずと出てくるし、表現は難しいが、ある意味笑いがこぼれるような悪代官の動物向けバージョンてな感じでなんとも言えないもんがある。
けどそのときが一番早く逃げられたような気もするのだが、効果ありということかしらん?
なんにしても、日々のパトロールはさぞかし大変だろうと思う。
きみさんはところどころかさぶたがあるし、喧嘩をしているときもたまにある。
なかなかおつかれさんなきみさんです。