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特攻隊は「テロリストとは違う」「戦友への侮辱だ」 仏報道に88歳元隊員憤り

2015-11-20 21:49:16 | 政治



2015.11.17 20:55更新
特攻隊は「テロリストとは違う」「戦友への侮辱だ」 仏報道に88歳元隊員憤り
http://www.sankei.com/west/news/151117/wst1511170080-n1.html


 パリで起きた同時多発テロ事件で、現地メディアが自爆テロ実行犯を「kamikaze」(カミカズ)=カミカゼの仏語風発音=と表現していること に、語源となった神風特攻隊の元隊員から憤りの声が上がっている。命をなげうち、祖国を守ろうとした特攻と、無辜(むこ)の民間人を犠牲にするテロを同一 視するような報道に、元隊員は「国のために戦死した仲間は、テロリストとは全く異なる」と反発している。
 「日本をなんとか救おうと、愛国心の一念から仲間は飛び立ち、命をささげた。テロと特攻を一緒にするのは戦友に対する侮辱であり、残念至極だ」
 福岡県豊前市の末吉初男さん(88)は17日、産経新聞の取材にこう語った。
  末吉さんは16歳で陸軍少年飛行兵に応募し、昭和18年に陸軍飛行学校に入校した。18歳だった20年4月28日、特攻隊として、4機5人と台湾の飛行場 から飛び立ったが、約1時間後、隊長機にトラブルが起きて沖縄・石垣島に全機不時着した。再出撃の命令は出ず、そのまま終戦を迎えた。
 末 吉さんは、爆弾を積んだ小型ボートで敵艦隊に突入する特攻に旧海軍が「神風」という言葉を用い始め、国内に広がったと記憶している。鎌倉時代の元寇の際に 暴風が起きたことから、「日本が最悪の状況に陥ったときには神風が吹く、国を守るために神様が加勢してくれると信じさせてくれる言葉だった」と振り返る。
 戦後70年、亡くなった戦友のことは片時も忘れず、冥福を祈り続けた。
 今回、パリの事件を報道で知り、「無差別に人を狙う、こんな恐ろしいことが起こる世の中になった」と残念な思いでいた。
 ところが、そんなテロの代名詞に「カミカゼ」が、誤って用いられている。

特攻の攻撃対象は敵艦であり、乗っているのは軍人だ。無差別に一般市民を巻き添えにすることは決してなかった。末吉さんも、敵艦を攻撃するために特殊教育を受けた。
 航空母艦を標的とする際、鉄板の甲板に突っ込んでも空母は沈まない。格納している航空機の昇降口を狙うなど、課せられた任務を遂行するために、むやみな突入をしないことは絶対だった。
 「戦友は上司の命令に従い、国を守るため、天皇陛下のためと死んだ。特攻とテロが一緒にされるとは心外でたまらない。戦友に対して申し訳なく、はがゆい思いでいっぱいだ」
  自爆テロやテロリストを「カミカゼ」と表現する報道は、2001年9月の米中枢同時テロ以降、見られるようになった。今回テロ事件が起きたフランスでは、 「3人の『カミカズ』のうち、1人がフランス人だ」「『カミカズ』が競技場に侵入しようとしていた」などの文言で報じられ、捜査を担当するパリの検事も記 者会見で「カミカズ」と口にしている。
 末吉さんは、これまで生き残ったことを申し訳なく思う気持ちから、戦争体験をほとんど語ってこなかった。だが、戦後70年を迎え、ようやく今年、生き証人として自らの経験を語り始めた。
 「話を聞く若い世代の中には、これから政治家や指導者になる人もいるだろう。ひとりでも多くの人に、真実を知ってもらいたい」と強調した。(九州総局 高瀬真由子)


【最新国防ファイル】陸自、九州・沖縄地域で史上最大規模の大演習 

2015-11-20 21:39:35 | 政治
防衛に関して、2題




【最新国防ファイル】陸自、九州・沖縄地域で史上最大規模の大演習 「特定の国や地域は想定していない」とはいうが…
★鎮西演習
2015.11.20
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20151120/plt1511201140001-n1.htm


88式地対艦誘導弾と配置につく自衛官【拡大】

 陸上自衛隊は10月19日から11月19日まで、九州・沖縄地域において「鎮西27」と銘打った大演習を行った。訓練を実施したのは、同エリアの防衛警備を担当する西部方面隊(熊本)を中心とした部隊である。

 2010(平成22)年から実施され、今回で6回目だ。参加人員は約1万7000人、車両は約4200両、航空機は約80機と、これまでの「鎮西」演習の中で最大規模となった。

 演習の目的は「各種事態における対処能力の向上を図る」としている。防衛省は「特定の国や地域は想定していない」というが、西部方面隊が挑まねばならない各種事態とは、中国から領海・領土を守ることに他ならない。

 この演習がすごいのは、陸海空自衛隊が行う“統合演習”と、北海道に駐屯している陸自北部方面隊による“機動展開演習”、さらに、陸自の第1空挺団や特殊作戦群などを内包する“中央即応集団演習”とリンクしていることだ。

 参加規模は、前述した数字をはるかに超えるものとなる。まさに、全自衛隊を挙げて総力戦が行われていたのである。

 特筆すべきことは、まだある。

 自衛隊の演習というと、基本的に日本各地にある演習場内で行う。しかし、「鎮西27」では、“演習場外”である離島で訓練を行った。これは一昔前では考えられなかったことである。

  一部を紹介すると、鹿児島県・種子島では第1空挺団が降下訓練を、長崎県・福江島では「日本版海兵隊」の陸自西部方面隊が上陸演習を、それぞれ実施した。 いずれも、敵に奪われた島を奪還する想定だ。このほか、長崎県・壱岐島、鹿児島県・沖永良部島、同・与論島、沖縄本島などが舞台となった。
中でも、鹿児島県・奄美大島と、その周辺の島々には多くの部隊が展開した。

 清水海水浴場や近隣の漁港に施設部隊が陣地を構え、普段は多 くの家族連れで賑わっているであろう、あかざき公園や太陽が丘公園には、対空・対艦ミサイル部隊が展開した。鹿児島県・徳之島では、これら部隊の兵站を支 えるため、北海道からはるばるやってきた後方支援部隊が病院や車両整備工場などを設営していた。

 注目したいのは、対艦ミサイルの部隊だ。

 地上から洋上にある敵艦隊を攻撃できる、88式地対艦誘導弾を配備している。射程は100キロを超えるため、離島地域にまんべんなく配置できれば、中国海軍の領海への進入を防ぐことができる。島嶼(とうしょ)防衛の切り札ともいえる装備なのだ。

  私は徳之島で、自衛官たちと一緒にトラックで揺られながら移動した。街を抜けると目の前が開けて、海岸線を走る道に出た。砂浜にうっすらと夕日が差し込む -。自衛官たちとともに、この光景に見入った。「この美しい島々が、100年後も変わらぬ姿であってほしい」と願いながら。

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。陸海空自衛隊だけでなく、各国の軍事情勢を取材する。著書に『こんなにスゴイ! 自衛隊の新世代兵器』(竹書房)、『ビジュアルで分かる 自衛隊用語辞典』(双葉社)など。


【最新国防ファイル】対テロ「戦うコンピューター」10式戦車 完全ネットワーク化
★10式戦車
2015.11.13
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20151113/plt1511131140001-n1.htm

10式戦車【拡大】

 陸自戦車部隊は、米軍から供与された戦車でスタートを切った。当時は“戦争の匂い”を排除するため、戦車ではなく、「特車」と呼んでいたのがいかにも日本的だ。

 1961年に、戦後国産第1世代となる61式戦車の配備を開始した。当時の仮想敵・ソ連はそれを凌駕する性能の戦車をすでに配備していたため、10年後には第2世代戦車である74式戦車の試作車を完成させ、74年から全国の戦車部隊へと配備していった。

 しかし、ソ連はさらに上を行く、125ミリ砲という当時としては最大口径の砲身を持つ戦車・T-72の開発に成功し、70年代から配備開始した。

 そこで、これに対抗するため、国産第3世代戦車である90式戦車を生み出した。ただし、こちらはあくまで対ソ連戦車用であるため、北海道限定配備となった。

 月日は流れ、東西冷戦は終結し、世界は対テロ・地域紛争という新しい形の戦争に対処することになった。そんななか、老朽化していく74式戦車の後継を開発しなければならなくなった。

 ソ連に対抗するためではなく、日本国内に潜入してきたテロ組織やゲリラ部隊と戦う可能性を考慮し、速やかに展開できるコンパクトさも求められた。

  こうして誕生したのが10式戦車だ。10式戦車を簡単に説明するならば「戦うコンピューター」である。これまで各戦車間の連絡は無線を通じておこなってい たが、これを完全ネットワーク化した。車内にモニターが置かれ、そこには仲間の戦車の残弾数や残燃量までも表示されている。まさにテレビゲームのようだ。

小隊長はモニターに地図を呼び出すと、敵が潜んでいそうな場所を指でタップすることで捜索開始となる。まるでタブレット端末を操作するかのようだ。

  敵を発見すると、今度はモニターに高性能カメラでとらえた敵戦車の映像が映し出される。敵は自動で追尾されるため、画面上では黄色い枠で囲まれている。こ の黄色い枠をタップすると攻撃できる。またはコンピューターが自動的に敵に一番近い戦車を割り出して、攻撃の指示も与えてくれるのだ。

 各戦車は同じ画面を見ているため、攻撃の順番や命令をいちいち小隊長が指図する必要がない。

 操縦も完全オートマである。原付きバイクのハンドルのようになっており、手元にアクセルとブレーキがある。フットペダルはない。自家用車ではおなじみのCVT(無段変速機)も採用されており、変速時のショックがなく、スラロームしながら射撃も可能だ。

 今後は、各装甲車や隊員個人ともネットワークでつなぎ、より効率的な戦闘を追求していく。市街地に潜伏する敵ゲリラと戦うためには、情報共用が欠かせない。

 この世界に誇るハイテク戦車を、最終的に約80両配備する計画だ。

 ■10式戦車
 全長/9.42メートル
 全幅/3.24メートル
 全高/2.30メートル
 重量/44トン
 最高速度/時速70キロメートル
 主砲/120ミリ滑腔砲
 副武装/12.7ミリ重機関銃
    /7.62ミリ機関銃
 乗員/3人

 ■菊池雅之(きくち・まさゆき) フォトジャーナリスト。1975年、東京都生まれ。陸海空自衛隊だけでなく、各国の軍事情勢を取材する。著書に『こんなにスゴイ! 自衛隊の新世代兵器』(竹書房)、『ビジュアルで分かる 自衛隊用語辞典』(双葉社)など。