2016.6.19 21:14更新
【2016参院選】
与野党9党首テレビ討論会で安倍首相「野党共闘は無責任だ」と批判 民進・岡田代表は「安倍政権打倒が共通目的だ」と反論
http://www.sankei.com/politics/news/160619/plt1606190038-n1.html
与野党9党の党首は19日、参院選(22日公示、7月10日投開票)を前に、フジテレビとNHKの番組に相次いで出演し、議論を戦わせた。安倍晋三 首相(自民党総裁)は、野党4党が全32の改選1人区で統一候補を擁立する野党共闘について「ただ混乱を呼ぶだけだ。あまりにも無責任だ」と批判。民進党 の岡田克也代表、共産党の志位和夫委員長は安倍政権打倒で一致していると反論した。
安倍首相は、野党共闘に関し「安倍政権を倒すことで一 本化しているのであれば政権を倒した後、どうするのか。そこから考えるのか」と指摘。公明党の山口那津男代表も「選挙の後の責任ある姿が見えないのに選挙 のときだけ協力する。これでは選びようがない。混乱が目に見えている」と強調した。
これに対し岡田氏は「安倍政権の暴走を止め、倒すという共通の目的に基づいて協力していくことは全くおかしくない」と反論。志位氏は「安全保障関連法を廃止し、立憲主義を取り戻すという大義で結束して安倍政権を倒す。これは当たり前のことだ」と訴えた。
ただ、政権奪取した後の連立の在り方については、志位氏が「国民連合政府をつくろうと提案している」としたのに対し、岡田氏は「理念、政策に違いがあり政権は組めない」と否定。民共連携の考え方の違いが改めて浮き彫りになった。
一方、参院選の勝敗ラインをめぐり、首相は「与党で改選過半数の61議席」と改めて表明。岡田氏は、改憲勢力による憲法改正の発議に必要な3分の2獲得を阻止すると強調した上で、「与党が改選過半数を目指すと言っているので、それを阻止することが目標だ」と述べた。
憲法改正に関しては、首相や山口氏は国会での議論が不十分だとして、参院選の争点にするには至っていないとの認識を表明した。岡田氏は「選挙に不利かもし れないと争点を隠している」と首相らの姿勢を非難し、志位氏や社民党の吉田忠智党首、生活の党と山本太郎となかまたちの山本代表は改憲反対を強調した。