自然と音楽と・・/天山

大自然と音楽がテーマのブログです。

マジックアワー

2009-12-19 | Weblog
今さらなんですが、今年の初夏だったか、TVで放映されていた邦画「マジックアワー」(2008年6月7日公開)を観て面白かったので、思い出してレンタルしてきました。これは三谷幸喜監督脚本の映画です。日本の「お笑い」とか「喜劇」というよりは洋画のコメディーテイストってな感じで良かったです。久々に笑いました(⌒o⌒)(洋画の宣伝によくあるオバカ映画・・・っていうのとも違います。)他にも「THE 有頂天ホテル」は見ましたが、僕にはこの「マジックアワー」の方がツボに入ったようです。ハリウッド映画の底抜けシリーズとかチャップリンとか、昔から好きで見ていましたが日本映画でこれだけ笑えて、どこか暖かい映画ってのも久々な感じがします。普段はニヒルな佐藤浩市さんの演技に、頭の笑い中枢が翻弄されました(爆)昔から好きな役者さんですが、この映画でもっと好きになりました(笑)
自分が笑いたくて見る番組じゃなくて、なんとなく見てたら死ぬほど笑ってしまった。・・というのがこの映画でした。今年はバタバタで色々が進んで行かなかったので、良い気分転換になりました。笑うってのは自分に対してプラスのパワーが働くものですね。
映画でのコメディーっていうのは作るのが本当に難しいとはよく聞く話ですが、このマジックアワーは「映画が最高に美しくなる光を放つ夕暮れ時の事」だと映画の中で言われているように素敵な色彩の中で進んで行くコメディーという、実に人を引き込む隠し味が仕込まれていました。多才な三谷監督ですが、時にはこういう夢や、暖かさがあって、それで、死ぬほど笑える映画を、是非また撮ってほしいものです.


映画「マジックアワー」
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サイレンナイト/7時のニュース

2009-12-08 | 音楽
この曲が入っているサイモン&ガーファンクルの4曲入りミニLPを買ったのは、もう高校時代の時だった。
この曲、スカボロフェアのような賛美歌に近いコーラスなので、その歌の美しさに当時は相当酔いしれたものです。
こんなに美しいコーラスの後ろに、なぜニュースの声が入っているのか当時は分からなかったし英語もさっぱりだったので、のちに雑誌でこのニュースの内容が理解できた時にはすごく驚いたものです。
7 時のニュースはニクソンがベトナム戦争への反対勢力こそがアメリカへの不利益なんだと伝えていて、他にキング牧師の話もあったから、S&Gのベトナム戦争反対や差別反対の姿勢が込められている、実はおもいきり深刻な内容でありました(現在とだぶるところがありますね)。おかげで、それ以前からよく知っていたサイレンナイトという曲は全ての罪が許されるクリスマスの曲として、この時から僕の頭には益々残ってしまったようなのです。

サイモン&ガーファンクルといえばニューヨーク、政治的にはリベラルで民主党が強いというイメージがある都市に、S&Gの曲は本当によく似合います。フランクロイドライトやアンディーウォーホール、ウディーアレン等が思い浮かぶ。彼らが輝いた時代のアメリカはとてもキラキラしていたけれど、この「サイレンナイト/7 時のニュース」はそんな曲の美しさの裏側には、実はとんでもなく苦しくもがいていたアメリカの姿が感じられました。(もう日本の学生運動が終結して数年も経った頃です)
時代変わって・・
当時のキング牧師がアメリカに黒人大統領が誕生するなんて考えた事があったでしょうか?
日本にも自民党に変わる政権が誕生するなんて、誰が想像したでしょうか?
ずっと誰もが諦めていたのにとうとう実現しました。
政権交代後、三ヶ月もたって少し怪しくなってきたけれど、がんばってほしいなぁ。ここでがんばってくれないと、過去に戻るのか・・・それとも新しい何かが起きるのか。せめて明るい気分で新年を迎えたいものです。

サイモン&ガーファンクル「サイレンナイト/7時のニュース」
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