先日は雪降ってびっくりしましたねぇー。東京も寒い中みぞれや雪がパラパラと降ったそうで、なんとも寒い春となりました。お花見を中止した人も多いそうですね、これだけ寒いと花見も大変です(笑)
写真は我が故郷「小彼岸桜」で有名な伊那市高遠町の近くの山、こっちもうっすら雪景色でした。外部温度計はちょうど0度で寒いのなんのって、カメラをもつ手が痛くなるほどです。しかしまぁー、この花冷えのおかげで、桜の花が散るまでの時間が長くなり桜を楽しめる時間は増えます。観光に関わる人々にとっては追い風で、我が故郷のにぎわいはこれから大きくなります。
近年、伊那市や高遠町のお蕎麦がかなり美味しくなってお店の数も増えました。地元の蕎麦を生産する農家の皆さんの努力が実って来て、地元のそば粉を使った手打ち蕎麦が可能になった事が大きいと思います。中でも江戸時代は徳川家光の頃、この地域の名物であった「高遠蕎麦」がだんだん復活して来たのは喜びでした。これは焼き味噌と辛みダイコンを使い、南アルプスで育ったそば粉を使った地消地産の美味しいお蕎麦です。3代将軍徳川家光の異母弟で、家光・家綱を補佐した保科正之公が高遠を経て会津藩主になった時に高遠蕎麦の職人等を連れて行ったので、会津では「高遠蕎麦」が現在まで名物となっています。残念ながら本家の高遠では一時期その流れが途絶えてしまいました、それが長い時間を経て復活してきたのです。僕も食べましたが美味しかったですよ。
以前、仕事で会った会津出身の若い女性に「会津には高遠蕎麦ってありますか?」と尋ねたら、「ありますよ、とても有名です」と言われ嬉しかったのですが、「そのお蕎麦は信州高遠町が原産で保科公が・・」という話をしたら、全然知らなかったので、ちょっとショックでした(笑)しかしまぁー、会津の名産となっているお蕎麦に高遠の名前があるのは名誉な事です。若い頃は僕らもあまり知らなかった話なのでありました。
桜守の詩(天山)
風の彩(故郷物語)