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「風触れ抜けて」
風に絡まる水
じっとりと肌に潤い
からりと晴れて太陽
ぎらつき浮き出る汗も
乾く肌への潤いか
爽やかに通り逝く風
夏の終わり告げて
北風を肌で感じる
晩秋の宵は
絡まる肌に快く
碑と恋しいと秋の虫
ぴゅぅぴゅうと
聞こえて風が吹く
寒さに耐えて
恋しさを耐えて
春待ち早過ぎ来た
一年を振り返り
我如何に過ごしたか
反省も三日坊主と忘れ
今日は今日の風触れゆく
風は時に巡り来る
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「蒼中に月輝きて
道行く先を照らす
碑と恋しさに急ぎ足
見上げた三日月に星綺羅めいて」