✦ illustrationー「波輝き」 ✦
「夏の日」
夏が来た海へ行くぞと
海を目指して手を取り
駆けゆく砂の熱さ逃げ
寄せる波にはしゃいでいる
泳げば海は広い遠くまで
波に浮き沈み君の姿見えず
あわてて戻る君ふくれ顔
一人にしないでよ
確かに言えると平謝り
ランチが高くなり財布が軽い。
「最高と 波の間に間を漂えば 砂浜遠く 夏の青空」
✦ illustrationー「波輝き」 ✦
「夏の日」
夏が来た海へ行くぞと
海を目指して手を取り
駆けゆく砂の熱さ逃げ
寄せる波にはしゃいでいる
泳げば海は広い遠くまで
波に浮き沈み君の姿見えず
あわてて戻る君ふくれ顔
一人にしないでよ
確かに言えると平謝り
ランチが高くなり財布が軽い。
「最高と 波の間に間を漂えば 砂浜遠く 夏の青空」
✦ illustrationー「デッサン」 ✦
「吹く風暑く」
真夏日の涼しき部屋の中
窓の外見れば小枝風に揺れ
風に誘われ窓開けてみれば
風は来ぬのに飛び込み来る
蝉しぐれの声に暑さます
君が笑いて窓閉じて
差し出す手に誘われて
熱く語る君の赤い唇見ていた
太陽も心も重なり燃えている
なぜか遠くで聞こえている君の声。
「夏が来た 暑さに耐えかね駆け込む 木陰中へ 童が笑う」
✦ illustrationー「夏空」 ✦
「夏夕に」
夕涼みグラスに揺れる
氷は軽やかに音をたて
一夜の花に誘われて
花の香りか薄化粧か
月明かりに萌えるのは
黙し咲き香る花よりも
お前の熱き吐息かな。
「夏の夜は 花の香りか薄化粧 我誘われて 迷う心に」
✦ illustrationー「不安」 ✦
「生きる事」
人間として生きて
何を行えば悔い無しと
生きていけるのだろうか
求める物がないから
生きて疑問ばかりに
生きている確かな証もなく
誉もなく生きている
心持つ人間として
如何に生きて安らぐか
永久に分からない
私の迷いは片時も
心から離れはしない
生きるとは迷いなのか。
「我生きて 死を待つだけの人生か 何も活かせず 憐れ成るぞや」
✦ illustrationー「夢香」 ✦
「清楚な恋」
何処までおまえは伸びてゆく
夕空目指して茎高く背伸びし
蕾は夕に開花し始めている
高窓を超えてもなお空へと
夕に咲いて日暮れて花香り
汚れなき清楚な黄色は妖艶
胸を打つ美しさに憂愁漂う
夕に咲いて明日の朝に散る
夜に咲く花清楚に高貴なり
触れることさえ拒んでいる
黄色き麗人の如く咲く様に
我心眩しく引き寄せられて
ユウスゲの花君に重ね見る
仄かに漂う香りが届ききて
恥じらいて夕に夜に匂い咲く
ユウスゲの花が咲いている。
「夜に咲く 高貴な香り漂わせ けがれ無き花 ユウスゲ愛し」
✦ illustrationー「凛」 ✦
「瞳に」
雨上がりの青葉の
水滴は綺麗に輝く
瞳に潤いを求めて
心無にし見ていた
誰かの視線を感じ
振り向いた先に
じっと見つめている
大きな瞳は情熱的に
僕は戸惑っていた
瞳に引き込まれ
忘れられないひと
あれから君を求め
逢いたい心が探している。
「一目惚れ 言葉をかけず悔いている 貴女を求め あの場所に立つ」
✦ illustrationー「夢誘い」 ✦
「mail」
誰から届くの
このメロディー
着信音は響いて
僕のポケットに
知らない言葉が
甘く私を誘う
ユウスゲの花か
夕顔の誘いなのか
夜に咲き花月光に
照らされ妖艶甘く
夜の蜜は逃れない
戯れの言葉を閉ざして
僕の心が揺れている
迷いは危険な誘惑と
貴女の甘い囁き響く。
「夜に咲く 蜜の甘さに揺れている 奪わないでと ゆらゆら迷う」
✦ illustrationー「赤い花一輪」 ✦
「受け継ぐ命に」
今を生きている人と言う
個体の先祖を辿れば人は
二個の異質な命に辿り着く
似て異なる雄と雌と成りし
種を残す為の雄と雌の摂理
自然に順応して不可欠な物
受け継ぎ残し又受け継いで
進化してゆく命は永遠なり
途方もない光年を費やして
人類は何処へ向かうのだろう
雄と雌が種を残す為の役割が
必要性が消える時が訪れる
命長らえて人間の心は如何に
優しさ失わず心豊かに人として
身も心も進化し変化するのだろう
いつまでも心優しくあれと願う。
「未来へと 進化してゆく人命 慈愛に満ちた 心願いて」
✦ illustrationー「閉じられて生」 ✦
「叶わぬ愛に」
色香漂う白いうなじに
傾げた頬に指を置く仕草
麗しき姿に赤い唇吐息漏れ
一人寝る夜の淋しさ募る
あなた想い瞳濡らす
ゆうすげ咲いて湯の宿に
「月明かり ゆうすげ照らし凛として 咲いてる姿 麗しの人」
✦ illustrationー「心の迷い夢」 ✦
「不公平」
人はそれぞれの環境に生まれ
豊かな生活を送る人々を羨み
貧乏なるが故に自由もなくて
お金を追かけてあがき生きる
制約され自由に生きられぬ人
誰にでも悩みはあるだろうが
根本的な悩みの差は貧富にて
悩み苦しみも違う生き方を見
人間ほど生きる差が他生物に
無いだろう人間は差別の中で
喜びつ苦しみつつ生きている
誰であろうと無かろうと定めの
寿命さえ短命長寿様々な命。
「真なるは 人平等に生まれ来て 平等に死す 差別の中で」