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はじめに
仲道さんの文章に目が触れて、そうだと思って、この記事を書き始めた。
メンテナンスに本気 ピアニスト 仲道郁代
5年前、左肩と左の指が絶不調に陥った。過密なスケジュールで無理をしていたツケが一気に出てきたのだ。肩が上がらず、腕が胴体から離れず、指も動かない。当然演奏は綻ぶ。腕の移動がたくさん出てくるシューマンのピアノ協奏曲など、指が宙を浮いたり、隣の音を叩(たた)いたりしてしまう。本番は言い訳できない。私はもうダメなのではと辛かった。いろいろと試みたが調子は一進一退。痛みと悲しさで枕を濡(ぬ)らす夜が続いた。苦しかった。今これを書けているのは、素晴らしいお医者様と出会い、マジメにリハビリに取り組んだ結果、治ったからだ。本当にありがたいことだ。
*日本経済新聞、明日への話題
誰しも経験することだが、突然の病気に襲われることがある。突然、前後の生活が一変する事態となる。
2月に「腰痛から解放されたようだ」と書いた。だが、坐骨神経痛に苦しむようになった。
その顛末を書いてみました。
非常に苦しい、坐骨神経痛
年に1ないし2回程度、ぎっくりを経験してきた。今年は1月初旬にぎっくりを。しかし、鍼灸のおかげか、過去にはなかった快方を見せ、30年来あった腰にある重さ感までが消えた。ところが、3月にかかりつけ医のリハビリ(脳梗塞後遺症に関するリハビリではありません)を受け始めてから、左腰の痛みを感じるようになった。左腰が痛くなったことは過去無かった。
これには、理学療法士さんも少し驚いたようだった。歩行中左右のバランスが悪いので、矯正する指導をしてくれていた。それ以降、散歩は指導を意識した歩き方をするようにしていた。歩き方を変えて、負荷のかかる筋肉が変わったのかもしれない。その後、家で簡単にできる腰の筋肉を鍛える方法を教えてくれたので(実は知っていて、自分でもたまに試していた)、実践していた。自分感覚としては良い方法を教えてもらったと判断していた。
ところが4月下旬、突然腰から下が痛くなり、右足太ももにしびれが生じた。
経緯
発症から1週間は激痛で寝てるだけ。2週目はしびれて歩けない。3週目は歩けるが朝方の痛みで寝れなくなる。4週目はももひきをはいて寝るようにしたためか、痛みは軽くなった。5週目、右足の太ももに違和感が残る。発症前の状態に戻るのに4か月要した。
坐骨神経痛がこれほどまで重症・長期化すると、はじめは思っていなかった。病気は怖い。仕事は頑張るつもりだったが、ほんのりと退職の文字が浮かんできた。人生という時間の使い方が悪いのかもしれない。高尚な目的はないまま会社人生を過ごした。中身は横に置いて、何が良いのか悪いのかが分からぬままに頑張った会社人生。
しかし、もう少し頑張ることにした。
また、書斎のイスが悪いのかもしれないので、新しく購入した。ゲーミングチェアーに落ち着いた。これからの残り少ない時間だが、ここに座っている時間が、寝ている時間の次に長いのだ。できる範囲で改良することにした。
詳細
・1日目 当日は出勤だったが早退した。会社に着き、車から降りて歩き出すと激痛としびれ。我慢できなくて夕方前に早退した。
・2日目 前から予約(以前から1か月分は予約)してあった鍼灸へ。杖を使ってまでして行き、効果があると期待して治療を受けたが症状は変わらずだった。逆に悪くなった。炎症と鍼灸は合わない?
・3日目 朝、椅子に座ると激痛。我慢が出来ないほどで、救急車を呼んで、かかりつけ医に行くか迷った。かかりつけ医に着くとベッドに横たわった。すぐに先生が来て、まずはMRI検査。画像は鮮明。骨には異状がなかった。坐骨神経痛だろうとの診断だった。3種類の痛み止め薬が処方された。
もらった薬の副作用か、からだが薬を受け付けないような感覚があり、服用を減らした。
・6日目 薬はすぐには効果がなかった。激痛が収まらないので、医者探し。
祝日でかかりつけ医は休み。休日当番の診察所が運よく近所にある。座薬を貰いに行った。
「こんなに薬がでている」と言った。しかし、とん服も座薬も効かない。激痛に耐えて寝ているしかなかった。
・10日目 やっと激痛が消え、腰をかがめるようになった。
それまでは、座ればすぐに激痛という状況だった。
しかし、しびれと痛みは消えない。少しずつ体幹トレーニングを再開した。
・16日目 かかりつけ医に行った。治らないので薬を変えてもらった。計4種類の痛み止め薬がでた。
*再発時、この時のお薬手帳を見て整形外科の医者から「痛み止めばかりだから効かない」と言われた。
・18日目 変えた薬の効果は不明。まだ、常時右太ももが痺れるし痛みもある。歩きだせば、太ももの後ろが痺れて、腰を下ろしてしびれが軽くなるのを待つ。外を歩いて筋力の低下を防いでいる。早朝痛みで覚醒する。痛みから逃げたいのでとん服を飲む。とん服は効くようになった。
・19日目 午前は会社へ行く。午後はスーパー銭湯へ行った。病気前にサービス特価で買った回数券がたんまりある。炭酸泉で体を温める。効果はあるように感じた。
・20日目 太ももの痛みで覚醒する。とん服を飲む。今日の鍼灸は中止。リハビリは何かしらの効果があるかもしれないとの期待から行くつもり。大雨予報なのが気がかり。
リハビリもあるのでかかりつけ医へ行った。右足の体温が低いと言うと動脈硬化の検査をすることになる。右足の数字が境界線上。後日エコー検査をすることになった。とん服の手持ちがなくなってきたので、処方してもらった。
休んでいたリハビリ(脳梗塞後遺症のためのリハビリではありません)を発症後初めて受けた。理学療法士さんどうしたら良いのか分からず、効果はなかった。
・21日目 午前3時過ぎに覚醒。太ももが痛いので、とん服を飲む。3時間ほどすると痛みを感じない。痺れ感はある。歩くとまだ太ももの後ろがしびれる。
・22日目 午前5時に覚醒。太ももの痛みはあるが、とん服を飲むのは我慢した。ほんの少し、前日よりも快方へ向かったのかもしれない。
・23日目 午前5時半太ももの痛みで覚醒。左のお尻が痛い。薬を飲んでいるが治らない。気力が衰える。
・26日目 午前4時覚醒。熟睡はした方だ。太ももの痛み、昨朝よりは軽い。が、まだ消えない。一進一退の症状が続く。早く、飛んで消えろ!
朝方の痛みは気温低下による血流の悪化が原因ではないか、と気づいた。寝巻のパンツの下に冬用のももひきをはいて寝ることにした。何と、朝方の痛みは軽くなった。
・29日目 出社。1か月ぶりに最後まで執務。最後、足はくたくただった。右足先にしびれが残るので、歩き方が変。2~3月のころに戻りたい。元の木阿弥までではないが、後退してしまった。
・30日目 朝方続いた太ももの痛みはほぼ消えた。ヤッホー。午後鍼灸へ。教えてもらった電気鍼を試した。炎症が引いてからが良いとの針灸師さんの助言で見合わせていた。本日、ゆるめで短時間の実施。直後の感想としては悪くない感じ。右足ふくらはぎの凝りが気になるので、ここを攻めたい。
31日目 ついにスポーツクラブに入会........... とはならず、プール・トレーニングマシーン室・サウナ付き風呂がある公営施設に通うことにした。
バリアーフリーなので、浴室を含めてつまずくことはなさそうだ。
神経痛には温浴が良いとの本能に従い、使わずに残る回数券1枚があるこの施設へ行った。そうすると、回数券(330円/回)だけで施設内を楽しめることを発見。浴室の床は平たんなので危なくもない。洗い場にも左右に手すりが付いているのがある。
・35日目 朝方の痛みはなくなり、しびれ感もほぼ感じない程度になった。もう2度と会いたくない症状の辛さだった。
・44日目 しびれ感はほぼなくなる。右足ふくらはぎが固い。この症状が残った。
・4か月目 右足のふくらはぎの痛みがほぼ消えた。レッグウオーマーの効果は大きい。
私の場合、締め付け感が強いとゴム痕が残り、皮膚科のお世話になる。その為に締め付けが弱い方が良い。
さて、5月で職場復帰して2年が終わる。仕事はもうしばらく続けることにした。からだへの効果もある。68歳の誕生日を次の目標に設定した。
部屋を改造
書斎をカネをかけずに改善することにした。
本棚から捨てる本を選択した。総数は200冊を超え、ブックオフさんに持ち込んだ。3つある本棚の一つは側板が歪み始めた。まずこの本棚の本を移動し、撤去、補修、移設することにした。
それから、書斎にステレオと大型モニターを移設する。窓が左側にくるところに机を移動。これが効果あり。外の光を感じると気分が違う。レイアウト変えて床面積が広くなった。
随分快適になると思う。実際、イスが変わり部屋の雰囲気が変わり、この部屋に居たいと思うようになってきた。
(資料)坐骨神経痛が含まれる腰痛の原因
日本整形外科学会の調査によると、日本で腰痛の人は約3000万人いると推計されています。
一口に腰痛といっても、その原因はさまざまあります。腰痛を原因別に分類すると、腰部脊柱管狭窄(さく)や椎間板ヘルニアなど腰の神経の障害によるもの、内臓の病気、重い脊椎の病気、などがあります。しかし原因を特定できる腰痛は全体の約15%です。残りの約85%は原因を特定しにくい非特異的腰痛で、一般に腰痛症や坐骨神経痛などと診断されます。
![腰痛の分類](https://www.nhk.or.jp/kenko/assets/article/images/img509_01.jpg)
原因を特定できる腰痛のうち、腰痛全体の約10%を占めるのが、腰部脊柱管狭窄や椎間板ヘルニアなど腰の神経の障害により起こるものです。
また全体の約2%は、内臓の病気による腰痛だと考えられます。内臓からの神経の多くが腰に伸びているため、慢性すい炎、腎う腎炎、尿路結石、慢性の十二指腸潰瘍、子宮内膜症などで腰痛が起こることがあります。
腰痛を起こす重い脊椎の病気には、化膿(のう)性脊椎炎、がんの骨への転移、背骨の圧迫骨折などがあり、腰痛全体の約1%の患者さんがいると考えられています。
腰痛全体の85%を占める非特異的腰痛の多くは、腰の椎間関節や筋肉などに原因があるといわれていますが、原因を特定するには、腰のある箇所の神経をまひさせて痛みが取れるかどうかを確認する検査を何か所も行う必要があるため、原因の特定までは行わず、痛みをとる治療が優先されます。
出所 NHK より詳しい解説は右記をクリックすれば読めます。腰痛の危険度セルフチェック。原因や症状、対処法・治療の注意点 | NHK健康チャンネル