天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

三枚舌の証券市場政策

2006年07月31日 | 日記帳

 昨年末、ある中堅のパチンコホールが上場申請した。

「週刊 ダイヤモンド 今週号」によると、まだ、結果の通知が無いそうである。上場申請は認められないのだろうか。合点がいかない話である。理由は以下の通り。

 

1)パチンコホールだけでしか収益をあげることができない企業の上場を認めている。

 

2)その代表的な企業は、パチンコ台やスロット台を製作・販売する会社である。(平和、SANKYO、サミー・・・)。さらには、設備メーカー。最近では、パチンコホールだけに通用するICカード発行会社の上場を認めている。

 

3)パチンコホールでしか営業できない会社は、上場基準に適っていれば上場を認め、ホールは基準合格でも認めず。

 

4)(拙者はそんなことはないと信じるが)もし、万が一ホール営業が違法営業であったら、ホールの営業は止まる。突然に。上記の上場企業には行き詰る企業もでるだろうし、業績が急下降(従い、株価も)することは間違いない。その場合、パチンコメーカー等の上場を認めている責任はどこにあるのだろうか。上場を認可した証券取引所(と監督官庁)には、責任はないのだろうか。 

 

5)よく耳にする言葉に「投資家保護の観点から」がある。パチンコホールは危うい営業を続けているのか。ホールは危ういから上場を認めない。しかし、パチンコメーカーは認めるのか。ホールの営業が停止した場合の上記企業の投資家保護はどうなるのか。(昨今のライブドアーの教訓はいかされているのか?)。

 

6)さらに、上場企業の子会社によるホール営業はお咎めなしは、疑問ありと指摘する声もある。

 

7)大手ホール企業は、弁護士・公認会計士・大学教授・著名企業経営者・組合の連合から構成する第三者機関による、監査体制をしいているそうだ。また、もちろん、あらゆる産業は、順法営業であらねばならないこと論をまたない。

 

これは「ダブルスタンダード」どころではなくて、「トリプルスタンダード」、三枚舌である。成熟した経済大国とは見えぬ実態である。世界に笑われる証券市場と言ってしまうのは、言いすぎだろうか。

 

 

 

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2 コメント

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矛盾しているねえ! (たけちゃん)
2006-08-01 07:54:03
昔の学者が言っていました

ストレス発散にはスリル・スピード・眩暈(めまい)だそうです

めまいとは何ぞやとお聞きしました所、競馬、麻雀、ゲームだそうです、正にパチンコは娯楽の王道ですね、

日頃から、全ての病気はストレスから来る自然治癒力の欠如と持論をぶつ息子から耳たこ状態になっています



これに当てはめますとパチンコは健康増進的行為なのですから証券取引所も認可してあげればと思います、日頃から規制緩和と叫んでいるのに肝心な所でやれないのは度量不足ですよね!



パチンコの機械を作っているだけの会社は上場、その機械で運営する会社はダメでは筋が通りません!最近の機械はハイメカ、コンピュータ、オートメーションが進んでいますね!



僕などは穴に手動で玉をいれ一発毎に確認していた時代、チューリップが咲き、スリーセヴンでとりこ、今は水戸黄門様まで登場、ついていけません!たまに場末の温泉街、スマートボールや手動台があると嬉しくなりますね!



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たけちゃん、こんにちは (天星)
2006-08-01 12:15:40
「稲取」の、温泉街にパチンコ屋さんが営業してますよ。場末の温泉街の風情があるかどうか。
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