天星人語

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金融緩和の隠された真実

2012-10-31 06:43:20 | 人間歴史の途中経過

 デフレの原因は何か? お金の価値が下がるからだ。日銀は、紙幣を印刷し続けている。貨幣の価値が希薄になるので、ものとサービスの価値は上がらない。逆のことが起きている。教科書では、紙幣を刷れば、インフレになると教えられた。政府は、中央銀行が紙幣を市中に出せば、デフレから脱却できると思い込んでいる。

 

 前から批判するように、この金融政策は、一部の投資家を喜ばすだけの効果しかない。金融緩和を主張するひとは、この投資家の手先だ。緩和すれば、一時的に株価が上昇した。だが、徐々に、この政策では、デフレから抜け出せないことが、事実として分かってきたので、疑問するひとが増えている。

 

 株価も過去の時のように反応しないという事実もある。何よりも書きたいのは、雇用、そして所得が向上しない。これもまた逆に、下がり続けているのだ。非正規雇用者数のみが増えている。国民所得は下がり続けている。いまだ金融緩和を主張するひとは、何かを隠しているのではないか。

 

 中央銀行は、金利を上げて、インフレにブレーキをかけることだけができた。振り返ればこれの実証しかない。逆は、そもそもお金を使う動機がなければ、まったく効果がでない。社会の行き詰まりである。手詰まりではない。なにか、国の政策は、一時一部のひとを助けることを目的にしているかのようでもある。人民の幸福実現のため、政府はある。


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