天星人語

世間と空、そして(時々)海をぼんやり眺める毎日です。

【新聞を散歩する】国を救う者は、どんなことをしても法を犯すことにならないートランプ大統領

2025年03月10日 | 日記帳

こんばんは。

もう何を言おうが、やろうが、驚かなくなったのではないですか。

戦後続いた予定調和を粉々にしています。

*予定調和とは、物事があらかじめ決まったとおりに進行し、特に意外性や変化がなく、結果が予想通りになることを指す。

戦後の世界政治における「予定調和」とは、第二次世界大戦後に形成された国際秩序や政治体制が、各国の利益や価値観の調整を通じて安定を保つことを指す。

具体的には、以下のような要素が含まれる。

  1. 冷戦構造: 第二次世界大戦後、アメリカとソ連を中心とする二大勢力が対立し、世界は東西に分かれました。この冷戦構造は、各国が自国の利益を守りつつも、直接的な軍事衝突を避けるためのバランスを保つ役割を果たした。

  2. 国際機関の設立: 国際連合(UN)や国際通貨基金(IMF)、世界銀行などの国際機関が設立され、国際協力や経済安定を図るための枠組みが整えらた。

  3. 経済的相互依存: 各国が経済的に相互依存することで、戦争や紛争を避ける動機が強まりまった。特に、ヨーロッパでは欧州連合(EU)の形成が進み、経済的な結びつきが強化された。

  4. 地域紛争の管理: 冷戦期には、各国が地域紛争を管理し、拡大を防ぐための努力が行われました。これにより、大規模な戦争が回避され、相対的な安定が保たれた。

これらの要素が組み合わさることで、戦後の世界政治は予定調和を保ちながら進展した。

まさに面白みに欠けるからトランプと有権者は判断したのでしょう。

予定調和は偽りの裏表があり過ぎの社会でもあった。

理念上の建前ではもう言い逃れ出来ない状態でした。

*理念とは、物事や行動の根本にある基本的な考え方や価値観、信念のことを指します。

これは、個人や組織、社会が何を重要とし、どのように進むべきかを示す「道しるべ」としての役割を果たします。

また、哲学や宗教、教育の分野でも、理念は深い洞察や目的のもとに築かれる重要な概念です。

ガザを巡る事態がとどめを刺した。

「民主主義」と「独裁」を比べて、どっちもどっちだと感じる人であふれかえります。

理念よりも現実を選択する。

近代理念であった「自由・平等・平和(博愛)」はいつまでたっても実現できない。

だから、この理念とは程遠いトランプ大統領誕生は、必然でもあったのでしょう。

理念よりも、なんでも良いから変えてくれというルサンチマン感情があふれています。

*ルサンチマン(ressentiment)は、フランス語を語源とする哲学的な概念で、嫉妬や恨みなどの否定的な感情から生まれる心理状態を指します。

特に、自分の置かれた状況や他者に対する無力感、劣等感からくる感情を伴う場合が多い。

この概念は、19世紀の哲学者フリードリヒ・ニーチェによって広められました。

ニーチェによれば、ルサンチマンは、自分が直接変えることができない状況や不満を、逆に「価値の転換」によって正当化しようとする心理のことを指します。

たとえば、強者を「悪」と見なし、自分の弱さを「善」とする道徳観(奴隷道徳)を形成するようなことが、ルサンチマンに基づくものと説明されています。

トランプは「アメリカの王」だとも自身が述べています。

本心です。

自身の言動を楽しんでいる。陶酔している様を感じます。

中国、ロシア・イランと海軍合同演習へ 中東で結束誇示

このニュースから、何を読み取るのか。

米ロ蜜月時代が来るのかはまだ分かりません。

ウクライナを巡っても、トランプの考えからプーチンはやはり継戦(ウクライナ帰属化)方針を固めたのか。

いや、取引で現状維持を死守するのか。

トランプはプーチンに弱みを握られているとの説も根強い。

一方、停戦に持ち込めるのはトランプだけ説もあります。

占領された領土をとりもどし、プーチンを戦争犯罪人として罰しなければ、ウクライナ人の心情は。

他国が日本に攻め込んできて戦況不利になり、北海道と沖縄を他国に差し出して、お咎めなく停戦するようなものです。

*シミュレーションですが、南北両方同時に侵攻あるかも。

トランプと支持者にとり自分の国は死守ですが、他国のことはそちらでどうぞなんでしょう。

人間は、何度か経験した既視感あり過ぎる情景です。

どうすれば人間という動物に記憶させることができるのか?
愚かでぼんやりしたこの動物に、今という瞬間しか理解していないこの動物に、忘れっぽさの化身のような動物に、いつまでも残るようなものを、どうすれば刻み込むことができるのか?
・・・この昔からの問題が、繊細な回答や手段で解決されたわけではないことは、すぐに理解できるだろう。
人間のすべての前史をつうじて、記憶術ほど恐ろしいもの、不気味なものはないのではないだろうか。
「記憶に残るようにするためには、それを焼きつけるしかない。苦痛を与えつづけるものだけが、記憶に残るのだ」ー
これが地上で最古の(残念ながら同時にもっとも長く維持された)心理学の根本命題である。
*ニーチェ「道徳の系譜学」104~105頁

明日から3日間、ブログ休みます。

それでは、お元気で。


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