記事の要点
・脳と機械をつなぐ装置が実用化
・虚構と仮象の世界
・人間はいなくなる
SFのような話が現実化
脳と機械つなぐBMI技術 脊髄損傷患者の歩く機能回復
スイス・ローザンヌ大学病院の神経外科医、ジョセリン・ブロッホ准教授は「当初はSFのような話だったが、現実になった」と話す。
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)などは脊髄損傷で下半身がまひした患者に脳の信号を読み取る装置などを埋め込み、自発的に歩く機能の回復に成功した。脳と機械をつなぐBMI(ブレーン・マシン・インターフェース)技術の進歩で、画期的なリハビリが可能になってきた。
今回の臨床研究では、患者の頭の骨を一部切除し、直径5センチメートルのセンサーを頭の左右に1つずつ埋め込んだ。このセンサーを使って、脳を覆う硬膜の外から脳の電気信号を検出する。検出した信号の意味を把握するため、AIに膝や足首などを動かそうと考えたときの脳信号を学習させた。
この構想は前々からあったのだが、実用化に向けて前進しているようだ。
リハ病院入院中、仕事中に崖から転落して脊髄損傷で、車いす生活を余儀なくされる。あるいは自宅で飲んでいて後ろにひっくり返り、脊髄損傷した患者さんと一緒だった。
後者の患者さんは、「手術をしても99%車いす生活になる」と執刀医から宣告されていたそうだ。ところが、手術は成功して、ぴんぴんしていた。まさに、気分は「晴れた空、そよぐ風~ 」で毎日陽気だった。
この両者高齢者が同じ時期にリハビリを受けていた(ので、患者仲間内では気遣っていた)。
前者の患者さんは、近寄りがたい雰囲気を発するまだまだ生きるぞ!と、不屈の闘志の持ち主だった。ちょっと近寄りがたい人間だった。
ところで、上記の新聞記事を読みながらニーチェの「善悪の彼岸」を振り返った。
ニーチェは書く。
34 虚構と仮象の世界
現在どのような哲学の立場に立とうとも、どのような観点から眺めようとも、わたしたちがいま生きていると信じているこの世界が誤謬に満ちたものであるということこそ、わたしたちのまなざしで捉えうるもっとも確実なこと、もっとも強固なことである。*ニーチェ「善悪の彼岸」92頁
真理が仮象よりも高い価値があると考えることは、もはや道徳的な先入観にすぎない。わたしが認めて欲しいと考えているのは、すべての生が遠近法に基づいた評価や仮象に依拠しているということである。同上96頁
人間が完全な認識を獲得することで滅びてしまうとしても、それは人間存在の根本的な特性かもしれないのだ。同上101頁
肉体に機械を埋め込むだけではない。仮想現実の技術が進化し、自分の分身が画面だけではなくどこにでもいる。意図した真っ赤な噓情報を発信する。
やっている人間に自分が今していることが、自分が真に意図することなのか、分からなくなる。
自分が今認識・知覚している世界は虚構なのかという疑問もない。
そうなれば、機械が人間を操る世界に人間は存在する。
神は死んだ、*ニーチェ「ツァラトゥストラ」(上)23頁 のではなく、人間はいなくなる。
そういう世界になっているのかもしれない。
すごいなあ、
私は、
M・フーコー
H=G・ガダマーで挫折しています(・_・;)
すごいなあ。
私は、
M・フーコー
と
H=G・ガダマーを
克服できていません^_^;
今、温かいココアを飲みながら返信を書いています。
「この人を見よ」51頁に書いているのです。
ニーチェが、紅茶、コ―ヒー、そしてココアのこと、書いています。
だから、飲んでいます((笑)。
外から、救急車のサイレンが聞こえています。
普通なら熟睡中の1時41分です。
就寝前の睡眠薬代わりに「この人を見よ」を読み、就寝してすぐ、お腹がはり、トイレ。ここで調子が狂いました。
眠れないで、一旦起きています。
まだ、ようこさんブログの初心者なので、輪郭を掴めていません。後遺症持ちで、読書好きではあることは分かっています。
今後とも、よろしくお願いします。