「ゴム版画」
どんぐり工房小学生クラス、6月2週目は「ゴム版画」を制作しました。
毎年年度初めに制作している「画印」で、低学年が使用しているシール付きゴム板をはさみで切って厚紙に貼りつける版画です。
慣れ親しんだ材料なので、すんなり着手してくれると思いきや、意外と手こずっている子が多くてびっくりしてしまいました。
ボテッとしたゴムを思い通りに切るのは難しいから複雑な形は無理だよ!と最初に伝えます。
素直に注意事項を守って簡単な図柄にした子や、ゴム板とか版画の特性を理解して制作してくれた子は、予定通り順調に進んだのですが、頭に描いているものが複雑だったり細かいものだったりすると大変!
切るのが難しいからもうちょっと単純化しようよ、といくら言っても妥協できないんですよね。
・・・わかるな、私も小さい時そうだったもん。
頑張ればできると思っちゃうし、意地でも頑張っちゃうんですよね。
それだけの根気もあるし、みんな。
結果、「恐れ入りました」と頭を下げたくなるような作品に仕上げる子もいます。
根気が続かず、途中で計画変更する子もいます。
イライラしちゃう子もいます。
誰かが言っていました。
「まあいいかって思うことも大切だよって学校の先生が言っていたよ」って。
そうそう
私も学生時代、悩んで作品に着手できずにいるとよく言われました。
「自分を過大評価するのはそこまでにして前に進みなさい」と。
いいものを作りたい、頭に描いているものを形にしたい、という気持ちとそれを実現できる技術。
どちらもバランスよく成長していけるような指導をしていかないといけないなぁと感じた企画でした。