バレンティン５６号を励ましたママの勝負服

ウラディミール・バレンティンは勝負服をまとったママ、アストリットさんの前で、プロ野球新記録の５６号（プラス５７号）を打ったんだ。フジテレビＯＮＥの伝えた試合後の記者会見で分かった。

アストリットさんが着ていたのは、バレンティンの出身地キュラソー島の旗の色。青に黄色をあしらっている。

質問に答えるという訳でもなく、バレンティンがその色のことを言い出したのだから、郷土の色に励まされたんだろうな、とテレビじじいは思った。

台風の前触れ豪雨と、本体襲来との間の、半日ほどの猶予期間に神宮球場でナイターができた。２本も打ったけど、豪雨になって試合不成立、もありうると思ってみていた。

ママの服は、てるてる坊主にもなったのかな。

小川泰弘が阪神を完封し１４勝目。広島の前田健太と並んだ。新人王どころか最多勝レースでも有力候補になってきた。そんな勝ちゲームでのホームラン記録。野球は１人だけのゲームではないというバレンティンは、いい試合で記録を達成した。

バレンティンを見守ったが…

ゆうべはＪリーグも見ず、まじめにウラディミール・バレンティンと藤浪晋太郎の対決を見守った。

藤浪は５６号新記録を恐れず、バレンティンと勝負。三振、右前打、３塁フライは見事だった。敗戦投手になったが、１９歳のこの新人はすでに一流だ、とテレビじじいは思った。

八回裏２死１、２塁でバレンティンの打席。ヤクルトが阪神を２点差でリードしている場面だ。投手は渡辺亮で、１軍に上がったばかりだという。球史に名を残すかもしれないから、どんな選手か知りたくなる。中継ぎで実績を残してきた投手だった。

初球暴投で走者が２、３塁に進塁してしまった。バレンティンもテレビじじいも苦笑い。２点を追う阪神が、敬遠策で塁を埋めてくるに違いないから。捕手は立ち上がらなかったが、明らかに敬遠のボールが３球続いて四球となった。

阪神ファンからもブーイング、と放送席。その気持ち分かる。