ロンドン五輪の予行にウィンブルドン観戦…マリーの涙

全英テニス決勝でロンドン五輪観戦のシミュレーション。午後１０時すぎスタートの試合に、早寝のテレビじじいがどのくらい耐えられるか。

女子単決勝は第１セットを見て、セリーナ・ウィリアムズの圧勝と予想し、おやすみなさい。アグニエシュカ・ラドワンスカが第２セットを７－５で取り返すとは思いもしなかった。結局、セリーナ優勝だったけれど、眼力のなさに我ながらあきれた。

昨夜の男子単決勝は７６年ぶり英国男子優勝の願いを背負ったアンディ・マリーが第１セットを取ったところでギブアップ。面白い試合の予感がしたが、そこまでで１１時をまわってしまっては、とても最後まで付き合えない。

ビデオでの早朝観戦に切り替えた。ロンドン五輪も生中継は厳しそうだと分かった。

第２セット第５、第９ゲームでマリーにブレークのチャンスがあったのに、計４回のチャンスをフェデラーにしのがれた。第１２ゲームフェデラーがブレークして７－５で取り、マリーは波に乗りそこねた。

雨で４０分中断した第３セット。マリーは第６ゲーム、４０ラブから追いつかれ、デュース１０回の末ブレークされた。流れは完全にフェデラーのものになった。

マリーコールが湧き起こる。ＮＨＫ解説の福井烈さんが初めて聞くという選手名コール。フェデラーは動じることなく押し切って、史上最多タイの７回目の優勝をつかんだ。

マリーの試合後のインタビューと小スピーチ。涙がこみ上げてしばらく何も言えない。最後、観衆にありがとうを言うのも涙声だった。でもマリーの言葉通り「近づいている」ことは確かだと感じさせられた一戦だった。

ややこしいソフトバンク武田初勝利

日本ハム－ソフトバンク戦で勝利投手武田とくれば、武田勝が勝ったのかな、それとも久が抑えをミスって自分に勝ちがついてしまったのかな、ああややこしい、とか思うじゃない。

そうじゃなかった。ソフトバンク武田翔太がプロ入り初登板で初勝利だった。

「九州のダルビッシュ」と呼ばれたそうだ。そういえば、甲子園で「のダルビッシュ」対決があったっけ。あのどっちかかな、と調べれば、違った。宮崎日大の武田は甲子園不出場だった。甲子園対決は今春の選抜開幕戦、花巻東「みちのくのダルビッシュ」大谷翔平と大阪桐蔭「浪速のダルビッシュ」藤浪晋太郎で、大阪桐蔭が勝ち進み優勝したのだった。つまり今年のドラフト候補なんだ。

これだけでもややこしいのに、ソフトバンクには昨秋一緒に指名された「下町のダルビッシュ」足立学園出身の吉本祥二もいるんだから、テレビじじいの頭の中はぐじゃぐじゃだ。

羽生タイトル８１期の新記録に感服

タイトル８１期の新記録を作る羽生善治棋聖の棋聖戦第３局を棋譜速報で観戦した。

挑戦者中村太地六段が際どい勝負に持ち込んでいる、と解説を解釈していたが、結局３連敗で挑戦は実らなかった。

相手の思惑通りにさせない羽生の一手一手に、改めて感服させられた。

コリンチャンス幻の３点目 Ｇ＋絶叫放送

Ｇ＋が生中継してくれたもんで楽しめたリベルタドーレス杯決勝だったんだけど、幻の３点目アナウンスはいただけなかった。

コリンチャンスのＦＫ。ゴール左に入ったボールが止まったように見えた。

瞬間、「決まったあーー～～！」の絶叫（中野謙吾アナウンサー？）。

あれっ、キーパーがポストの外側にまわってボールを拾ったぞ。選手の雰囲気も落ち着いたもんだし、外れたんじゃないの？はテレビじじいの感想。

解説の城彰二さんに言われて、やっとノーゴールだと分かったみたい。日本のスタジオで、映像を見ながらの放送だからやむをえないこともあるけれど、派手な絶叫放送だった分、ミスが目立ってしまった。

この角度は見にくいって、城さんに慰められていたけれど…。城さん優しいね。

元浦和エメルソン２発 コリンチャンスが南米制覇

リベルタドーレス杯決勝第２戦をＧ＋で。ブラジルのコリンチャンスが２－０でアルゼンチンのボカ・ジュニアーズを降し、通算３－１で優勝を決めた。創立１０３年目で初の南米クラブ王者なんだそうだ。

後半９分、元鹿島ダニーロのヒールパスを受けた元浦和エメルソンが決めて先取点。２７分には横パスをかっぱらったエメルソンがドリブルで持ち込みＧＫと１対１になり、きれいなゴール。

元Ｊリーガーが活躍すると、なんとなく気分はいい。

元中日チェン、完全ペースだったのにお気の毒

マリナーズ－オリオールズ戦。ちょっとのぞいた六回だったか、元中日チェン・ウェインが安打を許していませんというんで、見守った。

七回裏、先頭のイチローを三振に取り、ひょっとしたら…。けれどキャスパー・ウェルズに３－２のカウントから本塁打を浴びてしまった。

それどころか、八回、１死後、２塁打を打たれたところで交代。リリーフが乱調で３点差があっという間に同点、チェンは勝ち投手の権利さえ失ってしまった。

試合は九回、ホームランでオリオールズが結局は勝った。

ＮＨＫ解説の大島康徳さんが、こういう試合で勝てないと、この先、勝てなくなるとチェンの心配をしていた。ほんとにチェンに気の毒な試合に見えた。

阪神、松山の悪夢

「信じられない大逆転負け。阪神、松山の悪夢」とガオラの谷口英明アナウンサー。

３－１で広島をリードして九回表、抑えに榎田大樹が出てきた。藤川球児は故障らしい。って程度しか阪神にうといテレビじじいだが、放送席同様びっくりしたのなんの。

榎田がぽんぽんと２人うちとって、あと一人コールとなったところで単打が３本続いて３－２に。そこでバッテリーミス第１号。投球を捕手がはじいた間に、走者が進塁し１、３塁となった(えっ、あれって重盗だったの？）。そこでバッテリーミス第２号。梵英心が空振りだったかな三振した内角の球が、大きく跳ね返って振り逃げ成功。それどころか、二人の走者が生還して３－４と、とんでもない逆転劇になったのだ。

その裏をミコライオが抑えてゲームセット。「放送席が信じられない」を繰り返すもんで、昔むかし、オリオンズだったか、満塁走者一掃の振り逃げホームランっていうのがあったのを思い出した。

ウワー、５２年前かー。山内和弘か。

スペイン「すごい」 イタリア「かわいそう」と放送席

「うまい！　うまい！　いやあ、すごいよ」とＴＢＳ解説の金田喜稔さんが感嘆したのが開始後、わずか１４分。

スペインが点を重ねて、イタリアを圧倒して欧州選手権２連覇を成し遂げた。その二つの優勝の間にワールドカップ制覇が挟まっているんだから、たしかに「いやあ、すごいよ」だ。

後半、ロスタイムの表示がでると、「アディショナルタイム３分は、いらないでしょう」と土井敏之アナウンサー。「かわいそう」と金田さんが応じる。

主審もそれが聞こえていたかのように、９３分になった瞬間、終了の笛を吹いた。スペインのスローインの場面だったけれど、投げ込まれるのを待ったりしなかった。

テレビじじいが期待したマリオ・バロテッリは、ボールを持つとすぐに取り囲まれて動きを止められ、輝かなかった。何度か、ファウルを取っていたけれど、点が取れないのでは…。