広告の場合には、他社や他人を誹謗中傷する内容は放送できないし、視聴者に誤解されるような表現は許されていない。これは広告主側の自主規制であるという。そして、厚労省や公正取引員会のガイドラインなどの公正競争規約と呼ばれるものがある。生ビール表示は現在ではこの規約で熱処理の有無を生表示の条件としている。そして最後は不正競争防止法や景品表示法、商標法などの法規制。これらのガイドラインや規約、規制などでむやみに「最高」「日本一」などという表示はできない。よくCMで「個人の感想に基づくものです」などと小さく表示されているのはこの規約抵触を避けるもの。
企業名や商品名が浸透しすぎて一般名詞のようになったものに、ゼロックス、サランラップ、シャチハタ、アデランス、セロテープなどがあり、アメリカではKleenexやPolaroidなどがあるという。引退を発表して話題になっている宮崎駿の「魔女の宅急便」の宅急便はヤマト運輸のサービス名を使っているが宅配便とすべきであるが、音の感じから宅急便とした。早速、ヤマト運輸がスポンサーになった。
商品名の由来では、懐かしいものがたくさん紹介される。MG5とバイタリス、植木等の「ナンデアル、アイデアル」、日本の7-11で作られた「7-11、いい気分」、アメリカではINTEL inside、日本では「インテル、入ってる」。言いにくいものを言い換えたのが、生理の日をアンネの日、死亡保険を生命保険、墓地は終の棲家、カプセルホテルをファーストキャビンなど。
まとめて書いてもらうと、確かによく考えられているのだ、ということに気がつく。これからは、ちょっとした商品名やCMも見過ごせない、という気がするから本というものは不思議だ。
読書日記 ブログランキングへ
最新の画像もっと見る
最近の「読書」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事