意思による楽観のための読書日記

大相撲の経済学 中島隆信 **

相撲を巡っての報道が続きますが、なぜなんだろうと思うしきたりや、皆さん疑問に思わないのか、という文化が相撲界にはあると思います。

本書を読んでよく分かりました。相撲というのは、横綱に絶対的な権威を置く社会であること、相撲社会全体のしくみは、独特の文化で経済も運営されているということ。ある程度の貢献をしている力士には、日本的な終身雇用、年功序列賃金制度が用意されています。給料や年寄株のお金の話だけでなく、力士の体脂肪率や、さまざまな歴史などわかりやすく、興味深く読めます。相撲には裏社会との関係もあると思いますが、それについては触れていません。触れられなかったのでしょう。この本を読むと、相撲社会が村社会であること、部屋の集合体であっても、全体が大きな伝統に支えられた独立系経済システムを持っていることが分かります。
大相撲の経済学 (ちくま文庫)

↓↓↓2008年1月から読んだ本について書いています。

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