世界は悪夢としか思えない選別の後、晴れ渡った氷河期をやり過ごそうとしていた。勿論塔の外で生活している者も居ないわけではない、塔の階層毎にカースト制度が敷かれていて、人々は抑圧されている。青の塔では階層格差をなくす方向に議会が動いていたが、事態は逼迫している。テロ集団が自爆テロを起したり、武力衝突も珍しくない。その世界の中で周司は、さまざまな事件に巻き込まれながら、200年後の未来の世界を救おうと奔走する。時折の頭痛で意識だけ現在と未来とを行き来する生活の中で周司は、どうせ死の迫った人生、やってやろうではないかと意気込む。
石田衣良、テレビのコメンテータとして知らなかったが、始めて読んでみた。読みやすいが薄っぺらい。登場人物のネーミングも品がない。インフルエンザをテーマにしたSFというキャッチに惹かれまた人にも勧められたので読んでみたが、石田さん、もうしばらくは読みません。
ブルータワー (徳間文庫)