見出し画像

意思による楽観のための読書日記

名古屋のトリセツ 日本経済新聞社 ***

1.名古屋人の喫茶店好きの理由:尾張一宮は繊維の街で、家での商談は織機の騒音で難しくいつもミーティングは近所の喫茶店で実施した。常連になると店主からサービスで食事を付けてもらうことが常態化し、豪華なモーニングサービスへと進化した。
2.台湾の空港にある「名古屋ラーメン」とは:台湾にはない「台湾ラーメン」を名古屋ラーメンと命名して販売したところ好評を得た。鶏ガラスープに大量の唐辛子を投入、炒めたひき肉、ニラを加えれば台湾ラーメン。「台湾XX」はこの組み合わせであれば、ライス、パスタ、焼きそば、お好み焼き、何にでも応用が効く。
3.鶴舞公園の読み方は「つるまこうえん」:コスプレの聖地として名高い鶴舞公園、地名や駅名は「つるまい」、公園は鶴舞の語源「水流(つる)の場所」から来ているという説があるが、「つるみゃあこうえん」と地元民が言うのを名古屋弁を知らない役人が聞こえたとおりに名付けたという説もある。
4.ひつまぶしはなぜ「おひつ」に入れるのか:商人や芸姑へのうな丼の出前で回収時よく食器が割れたため、大きめのお櫃にご飯と鰻を盛って売り出すとヒットした。余り勝ちになるご飯を美味しくいただく工夫としてお茶漬けにしたり全体を混ぜ込むという食べ方指南も当たった。食べ方は4等分でそのまま、薬味で、お茶漬け、お好みで、という順序が指南書通りとなる。
5.名物「ういろう」の由来は:米粉や小麦粉、わらび粉と和三盆を混ぜてつくるういろうは小田原、京都、山口、徳島にもあるが、青柳総本家のういろうは米粉と和三盆で淡白な甘みが特徴。新幹線開通時に「白黒抹茶あずき珈琲ゆず桜」と広告を売って車内販売でその名前を繰り返し販売したため全国区となる。外郎のルーツは福岡、中国からの万能薬「外郎」が苦いので口直しに食べた説と見た目が似ていたためという説もある。
6.高校野球は愛知県4強で優勝回数全国2位:優勝回数一位は25回で大阪、愛知県代表は中京大中京が春夏で11回、東邦が5回、愛工大名電1回、この3校で、優勝17回、準優勝8回。野球部員数は東京についで2位。

この他、税収、県民所得、若い世代の人口が多く、ものづくりでは農業生産、キャベツ生産日本一、製造品出荷は41年連続日本一、名古屋港貨物取扱量日本一などの特徴を持つ。なぜ都市の魅力ランキングが低いのだろうか。

転勤者が殆どを占める日経新聞社名古屋支社編集部による真面目で念入りな分析で、2020年3月発刊。
 

↓↓↓2008年1月から読んだ本について書いています。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「読書」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事