きょうは成人の日です。18歳を迎えた109万人が新成人となりました。新しい門出を迎えたみなさんに心からのお祝いの言葉を贈ります。
昨年10月の総選挙では、「主権者として態度を示したい」と初めての選挙に思いを託した方も少なくないのではないでしょうか。そういったみなさんの投票行動が、自民党・公明党の与党を過半数割れに追い込み、国民が自民党政治に代わる新しい政治を探求する「新しい政治プロセス」をつくり出しました。今年、これをさらに前に進めていくために、主権者として政治や社会の「なぜ」を考え、行動することを願っています。
■願い実現いまこそ
いま学費の値上がりや物価高騰、低賃金で、学生はバイト漬け、働く若者にも深刻な実態が広がっています。さらに、「4割の大学が来年度以降の値上げを予定」とされる大学の学費値上げラッシュの動きがあります。それに対し、大学生を中心に反対の声が上がっていますが、切実な願いに一切こたえようとしないのが石破茂・自公政権です。
石破・自公政権が決めた2025年度予算案の中身を見ても明らかです。“史上最高税収”のもとで、8兆7千億円と異常に突出させた大軍拡予算を計上しながら、文教関係予算はわずか4兆1275億円です。
大軍拡予算の一部を高等教育予算にまわすだけで学費値上げはストップできます。
自民党・公明党が「少数与党」になったもと、青年・学生の要求を前に進める条件は広がっています。総選挙では主要政党が「高等教育費無償」「負担軽減」を掲げており、学費負担軽減は与野党を超えた公約です。公約を守らせ、値上げをストップし、無償化にむかう最大の力は、学生、国民が声を上げることです。
いま暮らしの要求、平和への願い、ジェンダー平等や人権、気候危機など、多様な運動にさまざまな人たちが加わり、社会を前に進めてきています。6月には東京都議選、7月には参議院選挙があります。みなさんの声と行動で政治を動かし、ともに希望ある社会をつくっていきましょう。
■未来を語り広げて
格差や気候危機などを前に資本主義に矛盾を感じることはないでしょうか。日本共産党は、資本主義をのりこえた未来社会―社会主義・共産主義を掲げています。そして、とくに「共産主義と自由」をテーマに青年・学生や国民のみなさんと対話し、語り広げています。
「共産主義と自由」をテーマにした街角トークでは、「低賃金で自由な時間は足りてない。もっと自由な時間が欲しい」「お金がなくて進学できなくて、自由な生き方を阻まれている」という声や、「資本主義に代わるものを求めているが、社会主義は実現可能なのか」など、若い世代から率直な声がよせられています。こうした「自由」な対話の中から「人間にとって本当に価値のあるものは」「本当に豊かな生き方とは何か」といったことも考えられるのではないでしょうか。
新成人のみなさんが「自由」にあふれた社会をつくる一歩を踏み出せる年になるよう活躍を期待します。
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