216人もの小柄な力士が屋根に乗っていることに―。2メートルの積雪がある場合、1メートル四方あたり、小柄な力士(100キロ)が6人もいる。6メートル四方の屋根全体にそれが積もると…。
気象学者、荒木健太郎さんの『すごすぎる天気の図鑑』に紹介されていました。雪の重さを考えれば、こまめな雪下ろしの必要さがよくわかる、雪崩の危険性も想像しやすいのではと。
各地で災害級の大雪にみまわれている列島。青森県では雪の影響による死傷者が100人をこえました。雪下ろしの際に転落したり、落雪に巻き込まれたり。重労働の雪かきは、無理をすれば死のリスクも潜みます。たび重なれば心が折れてしまうことも。
除雪中の事故だけでなく、交通事故やライフラインへの影響も出ています。北陸道では大型車の事故でおよそ100台の車が6時間近くも滞留しました。慣れた雪国でも除雪が追いつかず、生活に支障をきたしています。
個人の努力や地域の支え合いでは乗り切れないほどの雪害。青森県の日本共産党議員らは、除排雪の支援や公共交通機関への影響を抑えるための対策などを県や政府に申し入れました。災害に強い国づくりを掲げても、肝心な時に動かずして何のための政治か。
雪の結晶は、121種類もあるといいます。それを観察すれば空の状況が推し量れることから、「雪は天から送られた手紙」といわれます。気象災害から国民の命を守るため、この国がやるべきことは多いはず。天からのメッセージを見過ごさないで。
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