参院政倫審 山下氏が自民党追及
![]() (写真)宮本周司議員に質問する山下芳生議員=19日、参院政倫審 |
自民党の裏金事件を受けた参院政治倫理審査会が19日開かれ、旧安倍派の宮本周司、山田宏両議員が弁明しました。日本共産党の山下芳生議員は、裏金システムをいつ誰が何のためにつくったか、自民党執行部は裏金議員に調査・報告させる必要があると指摘。両氏とも、総選挙後に執行部から報告を求められたことはないと述べ、改めて同党に真相解明の意思がないことが明らかになりました。
宮本氏の派閥からの還付金の不記載額は、2014年からの9年間で計2146万円にのぼります。宮本氏は、秘書から相談を受け、不記載について当初から知っていたと認めました。山下氏は「不記載について議員本人が知っていたとの証言は初めてだ。政治資金規正法に違反すると思わなかったのか」と追及。宮本氏は「預り金と考えていた。違法性の認識はなかった」と弁解しました。
山田氏は、ノルマ超過分の還付は知っていたが、資金の処理は事務所の会計責任者任せで、不記載は知らなかったと弁解。派閥事務局から不記載の指示を受けていた秘書にも、違法性の認識はなかったと述べました。
また山田氏は、裏金システムができた経緯などを知る人は既に亡くなっていると述べ、「それぞれが自分の知っていることを話すほかない」と主張。山下氏は「裏金づくりが始まった可能性が高い時期の派閥会長は森喜朗元首相で存命されている」と指摘し、自民党執行部がキーパーソンに真相をただすべきだと主張しました。
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