松ちゃんの『やりっ放し やられっ放し』

あなたが気になりだしてから 世界が息づいてる(松任谷由実『緑の町に舞い降りて』より)

給食費未納問題が生むひずみ

2007-02-09 08:53:28 | dramas
学級委員「では、学級会を開きます。」

生徒1「え~~~~~~!」
生徒2「まじで~~~」

生徒3「ちょ、まじで~~~~~」
生徒4「学級委員ひとりでやっとけよ!」
学級委員「そういうわけにはいかないでしょ!」

生徒5「俺達には時間がねぇんだよ。」
学級委員「何言ってんのよ。中学生が。」
生徒6「5時に帰れると思ってたのに~。」
生徒7「私も~。塾あんだかね。」

生徒8「『ラブジェネ』見たいのに~」
学級委員「『ラブジェネ』って、あんたね…なんなのよ、それ。」
生徒8「『ラブジェネレーション』よ。知らないのぉ」
学級委員「し、しってるわよ!!キムタクと学級会と、どっちが…」
生徒8「キムタクよ!」

学級委員「あんたね、私が言い終わる前にいうんじゃないわよ。」
生徒9「めんどくせーよ、学級会なんて」
生徒10「そうよそうよ」
生徒11「そうだそうだぁ!話すことねーしぃぃぃぃ!!」
生徒12「学級委員!いまさら、なにか早急に話さなければならないことでもあるんですかぁ」
生徒13「(でたぁ、優等生♪)そうだ、そうだ」

学級委員「あんたたちね、給食が盗まれて、何が「話す事ねーしぃ」なのよ!」
生徒12「だって、給食でしょお?給食費じゃないんでしょ?」
学級委員「盗まれたモノに大きいも小さいもないの!」
生徒12「なに、青島ぶってんのよ」
学級委員「青島ぶってなんかないわよ!そういうあなた達は、大きい事件しか取り合わない本店系よ!」
生徒13「そういえば、あいつ官僚目指してるんだもんなぁ」
生徒14「えぇぇぇ!そうだったのぉ!?でも、彼女の成績ならなれると、私は思うわ」

学級委員「そこ!関係ない話は、今はいいの!」
生徒15「民主主義!民主主義!」
生徒16「そうだ、言論の自由!言論統制反対!」
学級委員「今日現社で習ったこと、すぐ使ってんじゃないわよ」
生徒17「トイレいきたーいぃ!」
学級委員「い、行ってきなさいよ!」
生徒全員「私もトイレェーー♪」
学級委員「だーめ☆」

生徒18「可愛くいってんじゃねーよ!」
生徒19「ばっかだなぁ、おめぇ、あんなん可愛いの?」
生徒18「か、可愛くねーよぉ!勘違いすんじゃねぇよ」
生徒20「学級委員、帰っていいですかぁ?」
学級委員「だーめ!」
生徒18「可愛い娘ぶってんじゃねーよ!」
生徒19「ばーか、やっぱ好きなんじゃねーか」
生徒18「ちげーよ!違うって!!勘違いすんじゃねーよ!」
生徒19「もういいじゃねーか、白状しちゃえよ。だって、今のが可愛いんだろ?」

生徒21「おめーら、うっせーぞ!さっきから。」
生徒18「【可愛い】なんて言ってねーし…『河合その子みたい』って言ったんだよ」
生徒21「それでいいじゃねぇか」
生徒18「いや、言ってないんよ、実は」
生徒19「もう付き合ってらんねー」
学級委員「と・に・か・く!給食が盗まれたことはみんなも知ってるはずでしょ?!」
生徒22「知ってるよ」
生徒23「おれ、知らねー」

生徒24「あんた知らないのぉ?今日学級委員の給食が盗まれたのよ」
生徒23「なんだよ、学級委員のかよ。そんな私的ごとをこんな公的な場に持ち出して来んなよ」
学級委員「何が私的ごとよ!犯行は給食の時間という公的な場で起きたんだからね」
生徒8「(うわっ…『ラブジェネ』始まってるよ…)」
学級委員「大体、盗んだの、あんた達でしょ?」
生徒25「ひどい!そんな勝手な犯人呼ばわり…」
学級委員「こんなかに居るって意味よ」

生徒26「大体さぁ、給食費じゃねぇんだろ?給食だろぉ?」
学級委員「給食盗みのようが悪質よ!」
生徒27「どう意味だよ?」
学級委員「給食費盗まれても給食は食べれるのよねぇ~。でも給食盗まれたら、食べれないの」
生徒28「時代だなぁ~」
生徒29「確かに…給食費未納問題のひずみか…」

生徒30「なにかっこつけてんだよ」
学級委員「私はね、給食費ちゃんと払ってるの。なのに給食食べれなかったんだからね!」
生徒31「じゃあ、給食費払わずに給食食ってる奴と合わせてプラマイゼロってことだな」
学級委員「どういうことよ!!!!!」
生徒28「じゃぁ、もう多数決で決めようよ。」

学級委員「何を決めんのよ」
生徒28「学級会を開くかどうかをだよ」
学級委員「二度手間よ…まぁ、いいわ。じゃあ多数決採ります。
       全員で31人。16人以上が賛成なら学級会開催だからね!…じゃあ賛成の人!」
生徒30「…。学級委員、おめーひとりじゃねぇか!」

学級委員「反対の人!…いちにさんし………
       ………にじゅうきゅ、さんじゅう…さんじゅういち……??…一人多い…!!!」
以下:学級委員の回想

「はっきりと覚えています…その時の、わたしの担任の腕は…そう…天空を突き破らんばかりに…」
 まっすぐ伸びていました…そう、エクスカリバーの様に…」

「それだけに、悲しかったです…」