
『悲しいほどお天気(THE GALLERY IN MY HEART)』(1979) 収録
このアルバムと、収録曲には英題がつけてありまして。
副題じゃなくて、あくまでも英題。
制作者的には、もしかしたら副題かもしれないが
僕は、無二の英題と受け取りました。
それで、今回の『緑の町に舞い降りて』は...
<ODE OF MORIOKA>
《ode》、オードというのは
調べると、あるテーマを
多くの人や物事に呼びかけるように歌う、自由形式の叙事詩!
らしい。
《MORIOKA》
もりおか。
盛岡。
盛岡の紀行曲でして、
普段は自宅にて聴きますけど、
やはりいつかは盛岡の地で耳にしたい、
っていう願望はありまして。
作者に踊らされたい!ユーミンに踊らされたい!
という、極めて健康的な
とある、一般男性のささやかな家族計画ですが。
とは謂いつつも、盛岡には、なかなか、さっと行けません。
東北って、そうですよね。
行きたいのに行けない。
いきたいのにいけない。
イキたいのにイケない。
「先生、最近イキたいのにイケないんですけど
どうしたらよいのでしょうか、助けてください先生!」
「実は先生もそうなんだ...訊いた相手が悪かったね」
とか言いながらね、話が逸れましたが
まぁ今年は震災もありまして、
行く機会がさらに遠退いた感じがあったんですが、
しかし!
僕はこの9月に、
(もうふた月も経つので、<あの9月>ですが)
仕事で青森に行ってきました。
向こうでの仕事を全て終えて帰ってくるときに
やはり被災地を自分の目で視ておかねば!ということで
車で気仙沼に向かった、
その途中に!
姿を見せたんですね、《MORIOKA》が。
それまで急峻な山々の間をただ縫い進んでいた
東北自動車道の左手に突如平地が広がり、
田園の中に
遠く
結構な都会がただポツンと佇んでいました。
新幹線が入っていくであろう
白い屋根の、ドーム型の駅舎が、
それだけが印象的でした。
100km近いスピードで進む高速から味わえたのは
たった2分くらいでしたが、
確かに《MORIOKA》を見たのです。
直ぐさま、耳に『緑の町に~』を響かせたのは
言わずもがな。
詩全編に亘り
美しく爽やかに輝く、盛岡の情景を
容易に思い浮かべられる言葉が並んでる。
[綾とる川面]の<綾とる>なんて
この曲を聴かなければ一生出逢わなさそうな活用形だ。
しかし、
なんだかんだ云っても
「MORIOKAというその響きがロシア語みたいだった」
という、このふた節に尽きる!
ユーミンが実際にそう感じた事だと思う。
主人公の少女(ユーミン?)が盛岡に舞い降りる、
というひとつの紀行が具体的になるのだ。
《MORIOKA》の響きがロシア語みたいに聞こえた
その、小さな出来事が
ユーミンが切り出したいモリオカの経験なのではないか。
そして、あの日遠く離れた高速から見ただけの
たった2分間の、白屋根の駅が目立つビル群が
僕にとっての《MORIOKA》である。
このアルバムと、収録曲には英題がつけてありまして。
副題じゃなくて、あくまでも英題。
制作者的には、もしかしたら副題かもしれないが
僕は、無二の英題と受け取りました。
それで、今回の『緑の町に舞い降りて』は...
<ODE OF MORIOKA>
《ode》、オードというのは
調べると、あるテーマを
多くの人や物事に呼びかけるように歌う、自由形式の叙事詩!
らしい。
《MORIOKA》
もりおか。
盛岡。
盛岡の紀行曲でして、
普段は自宅にて聴きますけど、
やはりいつかは盛岡の地で耳にしたい、
っていう願望はありまして。
作者に踊らされたい!ユーミンに踊らされたい!
という、極めて健康的な
とある、一般男性のささやかな家族計画ですが。
とは謂いつつも、盛岡には、なかなか、さっと行けません。
東北って、そうですよね。
行きたいのに行けない。
いきたいのにいけない。
イキたいのにイケない。
「先生、最近イキたいのにイケないんですけど
どうしたらよいのでしょうか、助けてください先生!」
「実は先生もそうなんだ...訊いた相手が悪かったね」
とか言いながらね、話が逸れましたが
まぁ今年は震災もありまして、
行く機会がさらに遠退いた感じがあったんですが、
しかし!
僕はこの9月に、
(もうふた月も経つので、<あの9月>ですが)
仕事で青森に行ってきました。
向こうでの仕事を全て終えて帰ってくるときに
やはり被災地を自分の目で視ておかねば!ということで
車で気仙沼に向かった、
その途中に!
姿を見せたんですね、《MORIOKA》が。
それまで急峻な山々の間をただ縫い進んでいた
東北自動車道の左手に突如平地が広がり、
田園の中に
遠く
結構な都会がただポツンと佇んでいました。
新幹線が入っていくであろう
白い屋根の、ドーム型の駅舎が、
それだけが印象的でした。
100km近いスピードで進む高速から味わえたのは
たった2分くらいでしたが、
確かに《MORIOKA》を見たのです。
直ぐさま、耳に『緑の町に~』を響かせたのは
言わずもがな。
詩全編に亘り
美しく爽やかに輝く、盛岡の情景を
容易に思い浮かべられる言葉が並んでる。
[綾とる川面]の<綾とる>なんて
この曲を聴かなければ一生出逢わなさそうな活用形だ。
しかし、
なんだかんだ云っても
「MORIOKAというその響きがロシア語みたいだった」
という、このふた節に尽きる!
ユーミンが実際にそう感じた事だと思う。
主人公の少女(ユーミン?)が盛岡に舞い降りる、
というひとつの紀行が具体的になるのだ。
《MORIOKA》の響きがロシア語みたいに聞こえた
その、小さな出来事が
ユーミンが切り出したいモリオカの経験なのではないか。
そして、あの日遠く離れた高速から見ただけの
たった2分間の、白屋根の駅が目立つビル群が
僕にとっての《MORIOKA》である。
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