Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

今期注目のJersey Numberは?LAのGoffは控えのまま?各チームのシーズン先発QBがほぼ確定

2016年09月08日 00時30分00秒 | NFL2016
昨日の朝、誤って本記事を一回公開してしまいました。大変失礼しました。お詫びして、改めて掲載します。

今回、いろいろネットを探していて、ちょっとしたサイトを見つけました。このサイト、このURLはQBのものですが、各チームのポジション別のDepthを一覧できます。あの選手ってチーム内でだいたいどの位置づけだっけ、と気になったときはここを見るとよいでしょう。Fantasyをやるうえでは、FAで選手を補充するとき、チーム内の順位はたいへん参考になりますからね。
 
ただデプスの順位付けについては、HCの腹積もりや表だって明らかにされていない怪我で日々変わるものです。ここに書かれている情報をすべて鵜呑みにはしないほうがよいでしょう。
 
このサイトの情報を参考にして作ったのが下の表。開幕Rosterの53人枠に入ったQBを順位付けしています。
 
おととい時点のデータを基にしているのですでにサイトの情報とはずれているようですがご容赦ください。ただ、元データにないTom Brady(開幕4試合出場停止ですが、これが解ければ先発に復帰するので特別に入れておきました)を入れているところなど、オリジナル情報も加えています。
 
Team JN Player1 JN Player2 JN Player3 JN Player4
BUF 5 Tyrod Taylor 3 EJ Manuel 7 Cardale Jones*    
MIA 17 Ryan Tannehill 8 Matt Moore 6 Brandon Doughty*    
NE 10 Jimmy Garoppolo 7 Jacoby Brissett* 12 Tom Brady**    
NYJ 14 Ryan Fitzpatrick 7 Geno Smith 9 Bryce Petty 5 Christian Hackenberg*
BAL 5 Joe Flacco 7 Ryan Mallett        
CIN 14 Andy Dalton 5 AJ McCarron
 3
Jeff Driskel*    
CLE 10 Robert Griffin 13 Josh McCown 5 Cody Kessler*    
PIT 7 Ben Roethlisberger 3 Landry Jones 18 Zach Mettenberger    
HOU 17 Brock Osweiler 3 Tom Savage 5 Brandon Weeden    
IND 12 Andrew Luck 16 Scott Tolzien 7 Stephen Morris    
JAX 5 Blake Bortles 7 Chad Henne 9 Brandon Allen*    
TEN 8 Marcus Mariota 16 Matt Cassel 11 Alex Tanney    
DEN 13 Trevor Siemian 12 Paxton Lynch*        
KC 11 Alex Smith 4 Nick Foles 9 Tyler Bray    
OAK 4 Derek Carr 14 Matt McGloin 8 Connor Cook*    
SD 17 Philip Rivers 10 Kellen Clemens 6 Mike Bercovici    
DAL 4 Dak Prescott* 3 Mark Sanchez 9 Tony Romo    
NYG 10 Eli Manning 12 Ryan Nassib        
PHI 11 Carson Wentz* 10 Chase Daniel        
WAS 8 Kirk Cousins 16 Colt McCoy 2 Nate Sudfeld*    
CHI 6 Jay Cutler 2 Brian Hoyer        
DET 9 Matthew Stafford 8 Dan Orlovsky        
GB 12 Aaron Rodgers 7 Brett Hundley 6 Joe Callahan*    
MIN 13 Shaun Hill 8 Sam Bradford        
ATL 2 Matt Ryan 8 Matt Schaub        
CAR 1 Cam Newton 3 Derek Anderson 14 Joe Webb    
NO 9 Drew Brees 7 Luke McCown 18 Garrett Grayson    
TB 3 Jameis Winston 8 Mike Glennon 4 Ryan Griffin    
ARI 3 Carson Palmer 5 Drew Stanton        
LA 17 Case Keenum 14 Sean Mannion 16 Jared Goff*    
SF 2 Blaine Gabbert 7 Colin Kaepernick 5 Christian Ponder    
SEA 3 Russell Wilson 2 Trevone Boykin*        
赤字は昨年のチーム最終戦先発と異なるQB。*は今季入団の新人選手。**は4試合出場停止。
 
表中の赤字は、前シーズンの最終戦の先発と変わっている開幕戦先発予定のQB。Andy Daltonが赤いのは、最終戦(PITにPlayoffで負けた試合)は怪我で先発していないからですね。
 
新人選手には*を付けました。SFにドラフト指名されたJeff DriskelがCINにいるなど、既に所属が変わっている選手もいます。もちろん53人のRosterに残れず、解雇されたりpractice squadに回った選手もいます。
 
ドラフトに指名されなかったJoe Callahan(GB)とTrevone Boykin(SEA)は53人の開幕Rosterに残りましたね。特にBoykinはWilsonに次ぐ2番手。Wilsonにもしものことがあったらいきなりデビューなんでしょうか。
 
こうしてみると、なぜかNYJだけは4QB体制。この一人のせいで表則が狂うので勘弁してほしいのですが、Ryan Fitzpatrickの契約遅れの余波がこんなところに顕在化しているのでしょうか。
 
さて、上の表をちょっと加工して、2016年開幕時点のJersey Number順のデータを作ってみました。以前書いた、2015年版のQB別Jersey Number表(こちらの表は2015年シーズンに試合に出場して、なんらかの成績を残したQBですので、下の表とはちょっと意味が違います)と見比べていただくのもよいかと思います。
 
1 Cam Newton(CAR,1)
2 Blaine Gabbert(SF,1)、Brian Hoyer(CHI,2)、Matt Ryan(ATL,1)、Nate Sudfeld*(WAS,3)、Trevone Boykin*(SEA,2)
3 Carson Palmer(ARI,1)、Derek Anderson(CAR,2)、EJ Manuel(BUF,2)、Jameis Winston(TB,1)、Jeff Driskel*(CIN,3)、Landry Jones(PIT,2)、Mark Sanchez(DAL,2)、Russell Wilson(SEA,1)、Tom Savage(HOU,2)
4 Dak Prescott*(DAL,1)、Derek Carr(OAK,1)、Nick Foles(KC,2)、Ryan Griffin(TB,3)
5 AJ McCarron(CIN,2)、Blake Bortles(JAX,1)、Brandon Weeden(HOU,3)、Christian Hackenberg*(NYJ,4)、Christian Ponder(SF,3)、Cody Kessler*(CLE,3)、Drew Stanton(ARI,2)、Joe Flacco(BAL,1)、Tyrod Taylor(BUF,1)
6 Brandon Doughty*(MIA,3)、Jay Cutler(CHI,1)、Joe Callahan*(GB,3)、Mike Bercovici(SD,3)
7 Ben Roethlisberger(PIT,1)、Brett Hundley(GB,2)、Cardale Jones*(BUF,3)、Chad Henne(JAX,2)、Colin Kaepernick(SF,2)、Geno Smith(NYJ,2)、Jacoby Brissett*(NE,2)、Luke McCown(NO,2)、Ryan Mallett(BAL,2)、Stephen Morris(IND,3)
8 Connor Cook*(OAK,3)、Dan Orlovsky(DET,2)、Kirk Cousins(WAS,1)、Marcus Mariota(TEN,1)、Matt Moore(MIA,2)、Matt Schaub(ATL,2)、Mike Glennon(TB,2)、Sam Bradford(MIN,2)
9 Brandon Allen*(JAX,3)、Bryce Petty(NYJ,3)、Drew Brees(NO,1)、Matthew Stafford(DET,1)、Tony Romo(DAL,3)、Tyler Bray(KC,3)
10 Chase Daniel(PHI,2)、Eli Manning(NYG,1)、Jimmy Garoppolo(NE,1)、Kellen Clemens(SD,2)、Robert Griffin(CLE,1)
11 Alex Smith(KC,1)、Alex Tanney(TEN,3)、Carson Wentz*(PHI,1)
12 Aaron Rodgers(GB,1)、Andrew Luck(IND,1)、Paxton Lynch*(DEN,2)、Ryan Nassib(NYG,2)、Tom Brady(NE,3)
13 Josh McCown(CLE,2)、Shaun Hill(MIN,1)、Trevor Siemian(DEN,1)
14 Andy Dalton(CIN,1)、Joe Webb(CAR,3)、Matt McGloin(OAK,2)、Ryan Fitzpatrick(NYJ,1)、Sean Mannion(LA,2)
16 Colt McCoy(WAS,2)、Jared Goff*(LA,3)、Matt Cassel(TEN,2)、Scott Tolzien(IND,2)
17 Brock Osweiler(HOU,1)、Case Keenum(LA,1)、Philip Rivers(SD,1)、Ryan Tannehill(MIA,1)
18 Garrett Grayson(NO,3)、Zach Mettenberger(PIT,3)
 
この表を見て感じることをいくつか。まず「1」は相変わらず現役QBではCam Newtonだけのものです。Warren Moonの印象もあって、なかなか着けづらい番号であるようです。
 
昨年Peyton Manning一人だった「18」は、Manning引退を受けて、現在2人が着けています。ただどちらも扱いは3番手なので、今期のフィールドに18番が登場するか、登場しないまま終わるのかはこれから見守ります。
 
それから昨年はDerek Carr一人だった「4」は、今期DALの開幕戦を担う(らしい)Dak Prescottが着けています。(らしい)とあえて付けたのは、DALが経験豊富なQBであるMark Sanchezを獲得したからです。なおこの記事にあるJameill Showersはpractice squadに回されています。
 
現時点で一番の多数派は、昨年同様「7」で10人でした。昨年同着首位だった「5」は一人減って9人です。昨年「5」を着けたQBとして最も活躍したTeddy Bridgewaterが今季絶望のためRosterからいなくなったことが大きいですね。
 
あとは「17」という重い番号を着けているQBが、現時点で開幕戦に4人先発予定です。この中には、ドラフトNo.1ピックのJared Goffが入団したLAのCase Keenumがいますね。ただLAは開幕戦のMonday Night Gameなので、もしかすると大人の事情もあってGoffを先発させるかもしれません。
 
いよいよ開幕が近づいてきました。Fantasyチームの開幕戦先発は設定済みですが、ちょっと最新情報をフォローしておくつもりです。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

Prescottのここまでは神懸ってないか?2016年シーズン予想でDALを地区優勝に推すわけ

2016年09月07日 00時10分00秒 | NFL2016
いよいよ日本時間で9日に2016年シーズンが開幕します。今シーズンの予想について、筆者が所属するNFLファンのグループ内で優勝チームクイズを実施しているのですが、意見が割れて面白いです。
 
筆者はSuper Bowl 51でGBがPITに勝つと予想していますが、シーズン成績なんて怪我人一つで変わりますから、こんなもん全くあてになりません。去年だって、DENとCARのSuper Bowl出場を片方だけでも予測できた人は、少なくともうちのグループにはいませんでした。
 
ではNFC東地区の優勝チームはどうでしょう。DALの前評判が高かったのですが、Tony Romoが背骨骨折という大怪我を負ったことで、2015年シーズンの悪夢がDALファンによぎったのではないかと思います。それでも筆者は春に予想したときのままDALを地区優勝で推しています。
 
それはRomoの代わりに開幕戦で先発に起用されそうなルーキーDak Prescottが大化けしそうな予感がしているからです。この時点から目を付けてたんだぜというアリバイ作りのために記事を書いておきます。
 
2016年度のドラフトは、2月時点ではGoffとWentzが1位候補で、Lynchが2巡目かどうか。PrescottはCookに並ぶ3番手グループに分類されていました。
 
DALはRomoの後継者となるQBの指名を検討していましたが、1巡目4位ではEzekiel Elliottを指名。まず重要課題だったRBを確保しました。さらに1巡目でLynchの獲得も目指していたようですが、こちらはSEAとの交渉を経てトレードアップしたDENに奪われてしまいます。2016年のドラフトで指名されたQBを表にしました。

Jared Goff LA 1巡目、全体1位
Carson Wentz PHI 1巡目、全体2位
Paxton Lynch DEN 1巡目、全体26位
Christian Hackenberg NYJ 2巡目、全体51位
Jacoby Brissett NE 3巡目、全体91位
Cody Kessler CLE 3巡目、全体93位
Connor Cook OAK 4巡目、全体100位
Dak Prescott DAL 4巡目、全体135位
Cardale Jones BUF 4巡目、全体139位
 Kevin Hogan KC 5巡目、全体162位
 Nate Sudfeld WAS 6巡目、全体187位
 Jake Rudock DET 6巡目、全体191位
 Brandon Allen JAC 6巡目、全体201位
 Jeff Driskel SF 6巡目、全体207位
 Brandon Doughty MIA 7巡目、全体223位 
 
さらに同じくQB問題を抱えるNYJが2巡目にHackenbergを指名。DALはLBとDT、そしてDEを指名した後、(4巡目に二つ指名権があったため)135位でPrescottを指名しました。そのときにはQBとしては8番目で、Cookもさらに格下とされていたBrissettやKesslerも指名された後でした。
 
指名したいけど、他の選手との絡みで先送りになってしまう感覚は、Fantasy でDraftのまねごとをさせてもらった筆者にもなんとなくわかるようになりました。チーム編成上この選手がほしいけど、1巡目じゃもったいないから2巡目でといった、今回の筆者がFantasy Draftで指名したEddie Lacyみたいな扱いというのでしょうか。DALがLynchの指名後にどのQBを狙っていたかは不明ですが、他との兼ね合いもあってPrescottに落ち着いたと思われます。
 
ドラフト直後のPrescottの評価は、「もしプレスコットが今季先発デビューとなれば、それはトニー・ロモが負傷した時だろう」というものでした。しかし、まさかそれが現実味を帯びるとは、この当時誰も思っていませんよね。
 
まず8月に入ってから、Romoのリリーフ役の第一候補だったベテランのKeren Mooreが足首を骨折します。このときDALは、LAを馘になったNick Folesを狙ったのかどうかわからない対応をして、結局KCに奪われます。さらに報道陣にはBrett Favreのインタビューのネタにされ、負け惜しみなのかはわかりませんが、プレシーズン第1試合のPrescottのプレイを受けて、DALの首脳は「もうベテランQBは探していない」とまで言い出す始末でした。

そして8月下旬にプレシーズン第3試合でRomoが背骨骨折という重傷を負うと、Prescottを先発に推す声が上がるようになりました。
 
現時点でのNFL.comの評価は下の表にまとめた通りになりました(評価がついた選手のみ)。情報を見る限り、PrescottとWentzが開幕戦で先発するとされています。LynchとGoffは今シーズン中に先発の座を得られるのかにも興味がありますね。
 
Dak Prescott DAL 4巡目、全体135位 A+
Paxton Lynch DEN 1巡目、全体26位 B+
Carson Wentz PHI 1巡目、全体2位 B
Jared Goff LA 1巡目、全体1位 C+
Jacoby Brissett NE 3巡目、全体91位 C+
Cardale Jones BUF 4巡目、全体139位 C+
Christian Hackenberg NYJ 2巡目、全体51位 C
Cody Kessler CLE 3巡目、全体93位 C
Connor Cook OAK 4巡目、全体100位 C
 
DALは一昨日、DENからリリースされたMark Sanchezと契約しました。これでSanchezが開幕戦に先発したらもっとサプライズですが、筆者はそうはならないと予測しています。そして今季は、Prescottの登場で勢いを付けたDALがそのままNFC東を制するという期待をしています。Elliotと久しぶりのDALの黄金時代を築くかもしれません。
 
ここまで見て、思い出すのは2012年のDraftで指名されたQBたちです。
 
Andrew Luck IND 1巡目、全体1位 IND
Robert Griffin III WAS 1巡目、全体2位 WAS→CLE
Ryan Tannehill MIA 1巡目、全体8位 MIA
Brandon Weeden CLE 1巡目、全体22位 CLE→DAL→HOU
Brock Osweiler DEN 2巡目、全体57位 DEN→HOU
Russell Wilson SEA 3巡目、全体75位 SEA
Nick Foles PHI 3巡目、全体88位 PHI→STL(LA)→KC
Kirk Cousins WAS 4巡目、全体102位 WAS
Ryan Lindley ARI 6巡目、全体185位 ARI→SD*→ARI→NE*→IND→FA
B.J. Coleman GB 7巡目、全体243位 GB→FA
Chandler Harnish IND 7巡目、全体253位 IND→MIN→ARI*→FA














*はオフシーズンだけの契約か、プラクティススクワッドのみ
 
この時も全体1位(Luck)と2位(RG III)がQBでしたね。二人は2012年選手名鑑で特集を組まれたほど期待されていました。Luckは2015年の怪我までは順調でしたがちょっと失速、RGIIIは2015年シーズンに同期のCousinsに先発を奪われ、今シーズンオフにCLEに移籍しました。これ以外にも過去のコラムで取り上げてきたQBがたくさんいますね。
 
現時点での出世頭は、3年目にしてSuper Bowlを獲ったWilsonであることに間違いないでしょう。「オール・オア・ナッシング」でARIの幹部が、「身長の問題があってWilsonの指名を見送ったがあれは失敗だった」と振り返っているように、QBとしては6番目75位の指名だったWilson。モバイル型QBであるためか、指名順位が135位になったPrescottと重なる部分があります。
 
2012年版のNFLカラー写真名鑑を読んでみると、WilsonはSEAのQB紹介で名前すら挙げてもらえず、Matt FlynnとTarvaris Jacksonに次ぐ3番手扱いでした。それがルーキーイヤーから先発し4シーズンで46勝18敗という凄まじい成績を残しました。2012年のシーズン開幕前に、そんな未来を誰が予測できたでしょうか。
 
一方で、ルーキーイヤーでOROY(Offensive Rookie of the Year)を獲得したあと怪我もあって低迷しCLEに流れ着いたたRGIIIと、今期初めてレギュラーシーズンを先発QBとして迎えるOsweilerはどっちが上という評価ができるんでしょう。それぞれがさらに5年後にどういうシーズンを迎えられるかなんて予測できません。
 
Prescottが5年後にWilsonのような成功を収められるかは、心がけと運次第です。たまたま現時点で、新人QBの中で一番良い評価をもらえているにすぎません。ドラフトされなかったTrevone Boykin (SEA)やJoe Callahan(GB)をはじめ、2016年入団のほかのルーキーQBたちも、この先を期待できてもどうなるかは神のみぞ知るでしょう。
 
NBAやMLBに比べて試合数が少なく、選手寿命も短いNFL。花形のポジションだからこそ、QBはちょっとしたミスがきっかけで、あっという間に奈落の底に突き落とされます。だからこそ私たちは、選手が急成長するさまや生き残ろうとする姿に興味を持って、ちょっとした因縁に心を躍らせながらNFLを見続けるわけです。

Prescottだけでなく、今期デビューの新人QBたちが奮闘するさまを楽しみにしていきます。 
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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NFL選手名鑑発売日に大変なことが!MINとDAL、PHI、DENの先発QBが替わる異常事態

2016年09月04日 08時00分00秒 | NFL2016
シーズン直前の9月3日に発刊されました、NFLカラー選手名鑑。Touch Down Pro(とTouch Down本家)の突然の休刊発表を受け、NFL選手名鑑はAmerian Football Magazineの流れをくむ、これ1種類になってしまいました。
 
ハンカチ王子を雑巾王子に叩き落した社長が率いる雑誌社ではありますが、老舗としてこのムックだけは今後も続けて欲しいところ。しかし、タック牧田翁のコラムが載っているところとか、ちょっと「これで最後」感を醸し出しているところが気になります。何せ雑誌社はどこも厳しいですから。NBA雑誌のHoopも休刊したそうですし
 
基幹誌まで休刊させたタッチダウン社の動向はどうでしょう。Webサイトを探ってみたら、なんと9月2日更新で、「NFL  Preview2016」という記事が載っているではありませんか。
 
この「FEEL FOOTBALL」というコラムが更新されるのでしょうか。肝心の記事はというと、2バイト文字によるタイトルからして不安が募ります。ここから先の評価は読者の皆さんに委ねますが、相変わらずですねえ。写真のクレジットとか、大丈夫なのかなあ。キャメロンて誰だよ
 
さて、カラー写真名鑑に戻って、今年の表紙で大きくフィーチャーされたのはJ.J.Wattでした。Defenceの選手が一番大きな写真なのは、少なくとも筆者が持っている2005年版の「カラー写真名鑑」以降は初めて。知名度からしてVon Millerはさすがに難しかったでしょう。
 
せっかくなので、2005年以降の「最大面積」選手をたどると、Favre or Brady、Brady、Favre、Tomlinson、Brady、Brees、Brady、Rodgers、Griffin III、Wilson、そしてGrahamでした。2015年版の大失敗に懲りたのか、3回目の守備MVPを獲ったWattさんを持ってくるのは妥当ですね。背中の手術があって心配しましたが、開幕戦は出場するようですし。
 
さてその選手名鑑発売日に、なんと2016年シーズンのQBの移動が四つも決まりました。シーズン開幕前に発行される選手名鑑を買った直後にもう古くなっちゃった、という経験を筆者はNBAの雑誌で何回か経験しています。それでも名鑑発売日に決まるとは、なんともドラマチックというか間が悪いというか
 
このブログは速報系には弱いのですが、今回はさらっと整理します。
 
  • DALはTony Romoの長期欠場のためMark SanchezをDENから獲得(開幕戦先発はDak Prescott?)
  • MINはTeddy Bridgewaterの今季絶望を受けSam BradfordをPHIから獲得
  • PHIはBradford放出に伴い、Chase Danielが先発の模様(開幕戦にCarson Wentzは間に合わないか)
  • DENはSanchez放出に伴い、Austin Davisを獲得(開幕戦はTrevor Siemianが先発することをSanchez放出前に決断済み、、Paxton Lynchと今後競争)
 
と、すでにカラー選手名鑑に書かれた先発予想選手(上の速報では緑文字で表現)が4チームも予想時点とは異なる事態です。印刷に時間がかかるカラームックの宿命とはいえ、今回の事件はさすがに仕方ないなあ。それよりもRomoとBridgewaterが怪我をする前に書かれた今期の予想が、別の意味で興味深いので是非読んでみてください。
 
PHIは、Wentzの成長を促す意味でのトレードだったかもしれませんが、DALといいDENといい、新人QB(上の速報では青文字で表現)に勉強させている時間がないところが、その苦境を物語っています。そうそう、LAは開幕戦でドラフトNo.1ピックのJared Goffを使うのでしょうか。
 
と、開幕直前の話題が盛り上がってきたところで、今日はここまで。これから開幕に向け、小ネタを連発しますのでお楽しみに。
 
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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StaffordかSmithか、Bradfordなのか?羊のNo1ピック、Goffが進むべき道のり

2016年08月25日 05時30分00秒 | NFL2016
Peyton Manningは引退会見の中で、ルーキーQBによる最多インターセプト記録について言及していました。そして「毎年ルーキーQBが記録を破ってくれるのを期待している」「イーライには今も、全16試合に先発出場していたら、お前が記録を破ったはずだ言っている」とも(「」内の翻訳文はアメフトNewsJapanからの引用です)。
 
PeytonはSuper Bowl 50の後、LAに移籍するかもなんてうわさが出ましたが、結局引退。羊は2016年DraftでTradeupして、Jared GoffをNo.1 Pickしました。それに不満のNick Folesを切ったのも既報の通りです。
 
ということで今回はそのGoffの育成について考えてみることにしましょう。
 
1998年のPeytonは1年目のINT数である28個は確かに最多ですが、ルーキーQBとして16試合すべてに先発。326回のパスを成功させ3739Yardを投げて、26TDを挙げています。
 
Rookieシーズンに20個以上のINTを食らったQBの一覧を見ると、ほかに有名どころではTerry Bradshaw(1970年)が24個で4位に入っている程度。現役では、Geno Smith(2013年)が21個で、Mark SanchezとMatthew Stafford(ともに2009年)が20個で並んでいます。
 
まあつまりは、新人の年にたくさんINTを投げたからといって大成するとは限らないようです。ちなみにEli Manningは以前ここにも書いたように、1年目は9試合に出場し9INTでした。これまで3回、年間最多INTのタイトルを獲っているEliですが、それでも最多で27個。それほどにPeytonの1年目はINTを投げまくったということですね。
 
ここで、JaMarcus Russell(2007年)を除く3人のNo.1ピックQBを参考に、Goffの将来を占ってみましょう。三人とはAlex Smith(2005年) 、Matthew Stafford(2009年) 、そしてSam Bradford(2010年)です。さすがにJameis Winston(2015年)、Andrew Luck(2012年)、Cam Newton(2011年) は発展途上なのでお手本にするのは無茶かと思いました。
 
まず3人の入団以来のTD数(上)とPassing Yard(下)をグラフ化しました。
 
 
結論から言ってしまうと、Bradfordは1年目に大活躍してOffensive Rookie of the Year(OROY)を獲ったけど伸び悩み、Staffordは2年目に苦労したけど3年目から着実に成績を残し、Smithは遅咲きで地味だけどしっかり活躍といったところでしょうか。

QB3人の入団以来の獲得ヤード数
 
LA(かつてのSTL)のBradfordはOROYを獲ったのに怪我で不振になっているうちにお払い箱。代わりに獲ったFolesにも不満があったようで、Goffを手に入れた後で「これがお互いにとってベスト」と言って切っちゃいました。
 
Smithが成長するまで、紆余曲折がありながらも8年も引っ張ったSFを見習ってほしいところではあります(そういうSFもColin Kaepernickが成長し、Super Bowlに進出した時点でSmithを切ったわけですが)。
 
よく考えると、Bradfordがあれだけの結果を残した2010年シーズンと2012年シーズンでさえも勝ち越せなかった羊ってどういうことなんでしょう。チームに横たわる育成方針とか、確固たるWRがいない編成方針とか、いろいろと見直すべき余地はあるようです。そういえば昨日書いた、オール・オア・ナッシング ~アリゾナ・カーディナルスの挑戦~(字幕版)の第2話の冒頭で、ARIのHC、Bruce Ariansに思いきりディスられていましたね。なんて言われていたかは、ぜひ本編を見てください。
 
Goffの成長を促すにはPeytonほどのINTを浴びてもよいから、16試合に全て先発させるくらいの思い切りがあってよいかと思います。どうせ大した控えのQBがいるわけでもないですし。Peytonは入団1年目は3勝13敗でしたが、その後チームはPlayoffの常連となり、PeytonはTDパスの回数などで通算記録を作りました。
 
ちなみにPeytonはあれだけの成績ながら、OROYは同期のWR、Randy Mossに奪われています。OROYは成功する必要条件ではないわけですね。

Goffは、あまりQBに時間をくれないチームであることをわきまえたうえで、着実に実績を積み上げてほしいものです。1年目にOROYを取っても、何の保証にもならないのはBradfordを見ていれば分かるわけですから、勝負度外視で自身の成長に賭けるくらいの気概頑張ってほしいものです。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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2016年シーズン最強のTripletsはDALなのか、筆者はOAKのAC/DC+1に期待してます

2016年08月07日 00時10分00秒 | NFL2016
「The Triplets」とは、ご存知の通りDALの90年代の黄金期を支えた Troy Aikman、Emmitt Smith、Michael Irvinを指す言葉ですが、たまに米国では現在の各チームのTripletsをネタにした記事が公開されます。今回はつい最近NFL.comにこんな記事が掲載されたのを発見したので、これを肴にします。
 
この記事のコンセプトは、チームのQB、RB、WR/TEのチーム内トッププレイヤーを選んで、それぞれをランキング化(例えばQBの1番はAaron Rodgersとか、RBの最高位はAPとか)して、それを数値化して足し合わせて順位付けしたものです。まずまとめた表を張りましょうか。
 
1 DAL Tony Romo 9 Ezekiel Elliott 4 Dez Bryant 4
2 GB Aaron Rodgers 1 Eddie Lacy 10 Jordy Nelson 14
3 PIT Ben Roethlisberger 3 DeAngelo Williams* 21 Antonio Brown 1
4 ARI Carson Palmer 6 David Johnson 5 Larry Fitzgerald 18
5 BUF Tyrod Taylor 12 Shady McCoy 6 Sammy Watkins 9
6 CAR Cam Newton 2 Jonathan Stewart 16 Greg Olsen 17
7 TB Jameis Winston 14 Doug Martin 8 Mike Evans 10
8 JAX Blake Bortles 11 Chris Ivory 15 Allen Robinson 13
9 SEA Russell Wilson 4 Thomas Rawls 20 Doug Baldwin 19
10 KC Alex Smith 13 Jamaal Charles 3 Jeremy Maclin 21
11 NYG Eli Manning 10 Shane Vereen 26 Odell Beckham Jr. 3
12 SD Philip Rivers 7 Melvin Gordon 25 Keenan Allen 11
13 NYJ Ryan Fitzpatrick 22 Matt Forte 7 Brandon Marshall 8
14 ATL Matt Ryan 17 Devonta Freeman 13 Julio Jones 5
15 NO Drew Brees 5 Mark Ingram 14 Brandin Cooks 22
16 IND Andrew Luck 8 Frank Gore 17 T.Y. Hilton 20
17 OAK Derek Carr 18 Latavius Murray 11 Amari Cooper 12
18 HOU Brock Osweiler 27 Lamar Miller 9 DeAndre Hopkins 6
19 NE Jimmy Garoppolo* 28 Dion Lewis 19 Rob Gronkowski 2
20 CIN Andy Dalton 20 Jeremy Hill 18 A.J. Green 7
21 MIN Teddy Bridgewater 24 Adrian Peterson 1 Stefon Diggs 28
22 CHI Jay Cutler 16 Jeremy Langford 31 Alshon Jeffery 15
23 LA Jared Goff 29 Todd Gurley 2 Tavon Austin 30
24 WAS Kirk Cousins 15 Matt Jones 32 Jordan Reed 24
25 MIA Ryan Tannehill 23 Jay Ajayi 28 Jarvis Landry 23
26 SF Blaine Gabbert 31 Carlos Hyde 12 Torrey Smith 27
27 DET Matthew Stafford 21 Ameer Abdullah 30 Golden Tate 25
28 TEN Marcus Mariota 25 DeMarco Murray 22 Delanie Walker 26
29 BAL Joe Flacco 19 Justin Forsett 27 Steve Smith Sr. 31
30 PHI Sam Bradford 26 Ryan Mathews 23 Jordan Matthews 29
31 DEN Mark Sanchez 30 C.J. Anderson 29 Demaryius Thomas 16
32 CLE Robert Griffin III 32 Duke Johnson 24 Gary Barnidge 32
 
チーム順位計算式は、それぞれ選手のポジション別順位を33から引いて(1位の選手は32ポイント得られる、以下順位が下がるごとに1ポイントずつ減って32位は1ポイント)、QBは1.5倍、RBとWR/TEはそのまま足したものです。上の表の各選手の順位を計算式に当てはめてみたところ、計算結果とチーム順位は若干の違いがありましたので、記者が計算結果に少し補正をかけてから順位化しているようです。
 
1位になったのはDAL。QBとして9位のTony Romoに新人ながらRBとして4位の評価を受けたEzekiel ElliottとWRで同じく4位評価のDez BryantによるTripletsです。
 
2位はQBのAaron Rodgers (1、カッコ内は各ポジションでの相対評価順位)、 RBのEddie Lacy(10)そしてWRのJordy Nelson(14)のいるGBでした。昨年全休のNelsonだけでなく、太り過ぎを指摘されたLacyの復活に期待をかけた順位といえるでしょう。奇しくも米国内での人気チームが上から二つ並んでいるのは、偶然でしょう。きっと。
 
PITは薬物検査を何度もすっぽかして4試合の出場停止処分の可能性があるLe'Veon Bell が出場すれば1位に、NEはデフレゲート事件で4試合お休みのTom Bradyが復帰すれば3位になるとのことでした。開幕5週目からはPIT→DAL→NE→GBという順位であると予想していると考えればよいでしょうかね。
 
さて皆さんの贔屓チームのTripletsはランキングのどのあたりにいるでしょうか。
 
この順位、いろいろと突っ込みどころ満載ですね。まず選手の順位付けから。例えばWR/TEで、Rob Gronkowskiが2位でJulio Jonesが5位なのかよとか、いくらOLの評価が高いからってElliottに4位を与えていいのかとか、その上の3位がけがから復帰のJamaal Charlesでいいのか、とか言いたいことはたくさんあります。RBで6位のLeSean McCoyの名前が、愛称の「Shady」になっているのは筆者の趣味なのかどうかわかりません。
 
チームの順位もSuper Bowl 50覇者、DENが31位なのがちょっと解せない(QBは仕方ないとしても、AndersonとThomasの評価が辛すぎる)とかいろいろありますね。
 
このあたりは本コラムのチーム別順位の導き出し方のせいでもあります(各選手の力量差が相対順位でされているため、例えば1位と2位の選手の力量差はどれだけ開きがあっても接近していても1ポイントになってしまう)ので、まああまり深く考えないようにしましょう。
 
このランキングがどれだけあてになるかを考えるために、2015年の同時期のコラムを見ることにしました。シーズンが終了した現時点振り返ると、多くのチームのTripretsが思いのほか機能していないことがはっきりと見えます。
 
1 PIT Ben Roethlisberger Le'Veon Bell Antonio Brown
2 GB Aaron Rodgers Eddie Lacy Jordy Nelson
3 SEA Russell Wilson Marshawn Lynch Jimmy Graham
4 IND Andrew Luck Frank Gore T.Y. Hilton
5 NE Tom Brady LeGarrette Blount Rob Gronkowski
6 DAL Tony Romo Joe Randle Dez Bryant
7 DEN Peyton Manning C.J. Anderson Demaryius Thomas
8 DET Matthew Stafford Joique Bell Calvin Johnson
9 CAR Cam Newton Jonathan Stewart Kelvin Benjamin
10 ATL Matt Ryan Devonta Freeman Julio Jones
11 NYG Eli Manning Rashad Jennings Odell Beckham Jr.
12 NO Drew Brees Mark Ingram Brandin Cooks
13 KC Alex Smith Jamaal Charles Jeremy Maclin
14 PHI Sam Bradford DeMarco Murray Jordan Matthews
15 SD Philip Rivers Melvin Gordon Antonio Gates
16 CIN Andy Dalton Jeremy Hill A.J. Green
17 BAL Joe Flacco Justin Forsett Steve Smith
18 CHI Jay Cutler Matt Forte Alshon Jeffery
19 MIN Teddy Bridgewater Adrian Peterson Mike Wallace
20 SF Colin Kaepernick Carlos Hyde Vernon Davis
21 MIA Ryan Tannehill Lamar Miller DeVante Parker
22 HOU Ryan Mallett Arian Foster DeAndre Hopkins
23 BUF Matt Cassel Shady McCoy Sammy Watkins
24 ARI Carson Palmer Andre Ellington Michael Floyd
25 TB Jameis Winston Charles Sims Mike Evans
26 OAK Derek Carr Latavius Murray Amari Cooper
27 NYJ Geno Smith Chris Ivory Brandon Marshall
28 STL Nick Foles Todd Gurley Tavon Austin
29 JAX Blake Bortles T.J. Yeldon Marqise Lee
30 WAS Robert Griffin III Alfred Morris DeSean Jackson
31 TEN Marcus Mariota Bishop Sankey Kendall Wright
32 CLE Josh McCown Isaiah Crowell Dwayne Bowe
 
このときは2016年シーズンのコラムとは違い、各選手のランキングは公開されていません。よく見ると2015年もPITが1位に評価されていますね(この評価には異論はありません)。しかし、PITはBellがすぐに故障しました。
 
2位のGBはNelsonが開幕前にシーズン絶望となり、3位のSEAも鳴り物入りで獲ったJimmy Grahamが機能せず、Marshawn Lynchも不調でした。まあ要は、どのチームもシーズン前の思惑通り選手が働いてくれるとは限らないということですね。なんか当たり前のことをわざわざ言っているような気もしますが。
 
そこでTripretsの名を残せるだけの働きができなかった選手(筆者調べ)を赤字でマークしました。Peyton Manningの2015年シーズンは、これまでの実績から考えて残念な結果でしたね。Super Bowl 50の対戦相手だったCARはTripretsの一角だったKelvin Benjaminを失ったのに、Cam Newtonの覚醒で15勝1敗をあげました。
 
なお、筆者が2015年シーズンにTripletsとして一番機能したように感じたのは、Matt Ryan、Devonta Freeman、Julio JonesのATLと、Derek CarrとLatavius Murray、Amari Cooperの3人で構成したOAKでした。特にOAKの3人は年も近いですし、伸びしろがありますね。2016年シーズンも期待してます。
 
ということで、2016年シーズンが終わった後、この表をもう一度振り返ってみることにしましょう。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

 

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

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MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
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