Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

FolesはKCへ移籍決定、イチローは2998本のままリオ五輪開幕

2016年08月05日 00時01分00秒 | NFL2016
先日、この場で取り上げた、Nick Folesの移籍先がKCに決まりました
 
オーナーがFolesは要らないと発言したDALは、余計なことを言った呪いでしょうか、控えの一番手Kellen Mooreが足首を骨折。この事態を受け慌ててFolesと接触したとのニュースが流れていました。これってRomoさんが信用されていないことの裏返しなんでしょうか。
 
しかし2012年ドラフトでFolesを指名したAndy Reedとの絆が勝ったようです。Alex Smithの控えとしてKCに加入が決まりました。確かに3年目で出場経験のないAaron Murrayよりは数段上の実績があるし。悪い買い物じゃあないでしょう。

DALほかにMINが動いていたのも冒頭のニュースで知りました。Teddy Bridgewaterはともかく、控えがShaun Hillじゃあほかを当たりたい気持ちは分かります。

一方のイチローは、前に記事を書いてからいまだ2998本のまま。とうとうリオデジャネイロオリンピックの開会に間に合わない事態になりました。

開会式は8月6日土曜日の8:00(日本時間)からの予定ですが、Miami Marlinsの次の試合は6日9:40にDenverで。オリンピックの入場行進の裏番組で記録達成だと、ちょっと格好悪いかも。

この日の試合は先発させず、次の試合で決めさせるような運用を、監督のDon Mattinglyがしてくれるかどうかはわかりません。もしかすると、Denverの3連戦後にMiamiに戻るまで出場させない…なんてやったらDenverのファンが怒りますね。

今日はこれまでの記事の振り返りのみ。次の記事は週末に予定していますのでお楽しみに。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス

Nick Folesはどこへ行く、年間最高レーティングから3年でこんな展開とは

2016年07月31日 12時00分00秒 | NFL2016
先日、LA(Rams)がNick Folesを解雇したというニュースが流れました。そしてFolesの行き先にかかわる記事も出回っています。
 
例えばこんな記事。Washingtonpostが考えるべきと推薦していたのは、SFとDEN、そしてKCでした。詳しくは記事を読んでいただくとして、SFにはNick Folesが輝きを放っていた時(2013年シーズン)のPHIのHCだったChip Kellyが、KCにはFolesをドラフトした時(2012年)のPHIのHCであるAndy Reidがいるという根拠のようです。
 
DENについては、Emmanuel SandersとDemaryius Thomasの有能なWRを使えるのに「butt fumble」でおなじみのMark Sanchezや2年目のTrevor Siemian、新人のPaxton Lynchでは心もとないという評価が背景にあります。
 
確かに2014年シーズンのPHIはFoles先発、Sanchez控えで開幕を迎え、Folesの鎖骨骨折を機にSanchezが先発に昇格したという経緯があります。2年前はFolesのほうが格上だったわけで、Sanchezに先発が務まるならFolesでもいいのではないか、という指摘は一理あります。ただDENはこの噂を即座に否定しています。
 
ESPNにFolesの移籍先の有力候補とされたDALも、オーナーのJerry Jonesが自ら、Foles獲得を否定する声明を現地時間の29日金曜日に出しました。
 
なかなか思うに任せませんね。
 
Folesのこれまでの実績を振り返ると、派手な活躍をした2年目から急降下したというイメージが強いですね。
 
Year Tm G GS Att Cmp Cmp% Yds Y/A TD TD% Int Int% Rate
2012 PHI 7 6 265 161 60.8 1699 6.4 6 2.3 5 1.9 79.1
2013 PHI 13 10 317 203 64.0 2891 9.1 27 8.5 2 0.6 119.2
2014 PHI 8 8 311 186 59.8 2163 7.0 13 4.2 10 3.2 81.4
2015 STL 11 11 337 190 56.4 2052 6.1 7 2.1 10 3.0 69.0
 
これまでの4年を振り返ってみましょう。Folesは2012年にドラフト全体88位で、PHIに指名されました。Andrew Luck(全体1位)、Robert Griffin III(同2位)、Ryan Tannehill(同8位)、Brandon Weeden(同22位)、Brock Osweiler(同57位)、Russell Wilson(同75位)、Kirk Cousins(同102位)、Ryan Lindley(同185位)という同期がいます。
 
1年目はMichel Vickの控えとして開幕を迎え、6試合に先発しまあ普通の成績でしたが、2年目にPHIのHCがChip Kellyに代わると突然のブレイク。この年もVickの控えでスタートしましたが10試合に先発し、QBレーティングが119.2という全QB中の最高値(規定投球回数を超えた中で)をたたき出しました。
 
パスAttemptが317回と少な目なのに、距離は2891ヤード、TDが27回もあればパッサーレイティングは伸びますね。しかも、INTがわずか2回。これなら計算式に照らしても、高い値が出ますね。Week9のOAK戦では、レーティングで満点(158.3)を記録しています(28回投げて22回成功、406ヤード、7TD、0INT)。
 
この年のFolesはまさに神懸った活躍で、先発した試合は8勝2敗でした。3勝5敗で前半を終えたチームをNFC東地区優勝(10勝6敗)に導く大活躍でした。
 
まだこのときはRussell WilsonがSuper Bowlで勝つ前だったこともあり、同期の中でFolesの株も急上昇。最高潮だった時期でしょうかね。
 
しかし2014年シーズンは、中盤で鎖骨を骨折。INTも8試合で10回と、「前年が出来過ぎだったのかも」と周囲に思われ始めました。そして、2015年シーズン開幕前に、Sam BradfordとトレードでSTL(当時)に送られます。
 
Folesのプレイスタイルは日本版のWikipediaにも書いてあるように、「足の速さも肩の強さもないため、唯一にして最大の武器であるコントロールが生命線」。これが乱れるようだと、なかなか結果は出ません。そしてSTLではTDが急減。INTも10となり、シーズン途中でCase Keenumに先発を奪われます。
 
TDが少ないのはSTLに信頼できるターゲットとなりうるWRがいないという、ちょっと同情できる側面もありました。Folesにすればあまり合っていないチームにトレードされた格好ですが、2年前の実績を知っているだけにここまでの没落は残念でした。
 
そして2016年にLAに戻ったRamsは、ドラフトでトレードアップする方針を確定。ご存知の通り、全体1位でJared Goffを指名(そうでなくても、2016年の先発はKeenumという報道もありました)しています。
 
Folesはこれを受けワークアウトを欠席していたそうです。解雇後に「これがお互いにとってベスト」とLAのFisher HCが言ったようですが、確かに仕方ない流れかもしれません。
 
まだFolesは27歳。同期のRG IIIがCLEでチャンスをもらえるくらいなら、Folesにも可能性はあるでしょう。
 
と、いろいろ考えていた時に、各チームの2016年シーズンの先発と控えのQB一覧をまとめた記事(評価が高い順に並んだランキングになっている。このランキングにはいろいろ言いたいことがありますが省略)を発見しました。公開されたのは2016年7月10日ごろで、FitzpatrickのNYJ契約延長などが盛り込まれていないためランキング部分には修正が必要ですが、各チームのQB陣容を理解するには最適でしょう。
 
Rank Team Starter Backup
1 GB Aaron Rodgers Brett Hundley
2 NE Tom Brady*1 Jimmy Garoppolo
3 PIT Ben Roethlisberger Landry Jones
4 CAR Cam Newton Derek Anderson
5 SEA Russell Wilson Trevone Boykin
6 ARI Carson Palmer Drew Stanton
7 NO Drew Brees Luke McCown
8 ATL Matt Ryan Matt Schaub
9 IND Andrew Luck Scott Tolzien
10 CIN Andy Dalton A.J McCarron
11 OAK Derek Carr Matthew McGloin
12 SD Philip Rivers Kellen Clemens
13 DAL Tony Romo Kellen Moore, Dak Prescott
14 BUF Tyrod Taylor E.J Manuel, Cardale Jones
15 TB Jameis Winston Mike Glennon
16 MIN Teddy Bridgewater Shaun Hill
17 WAS Kirk Cousins Colt McCoy
18 JAX Blake Bortles Chad Henne
19 KC Alex Smith Aaron Murray
20 NYG Eli Manning Ryan Nassib
21 MIA Ryan Tannehill Matt Moore
22 CHI Jay Cutler Brian Hoyer
23 DET Matthew Stafford Dan Orlovsky
24 PHI Sam Bradford Carson Wentz, Chase Daniel
25 BAL Joe Flacco Ryan Mallett
26 TEN Marcus Mariota Matt Cassel
27 LA Jared Goff Case Keenum
28 HOU Brock Osweiler Tom Savage
29 DEN Mark Sanchez Paxton Lynch, Trevor Siemian
30 CLE Robert Griffin III Josh McCown, Cody Kessler
31 SF Blaine Gabbert Colin Kaepernick
32 NYJ Geno Smith Bryce Petty, Christian Hackenberg
*1 suspended four games
 
この表を見て感じたのは、まだFolesが呼ばれる可能性は十分にあるということ。例えば、上の表で5位の評価を受けているSEAですが、WilsonにもしものことがあったらルーキーのBoykinがリリーフでは怖すぎます。
 
先発が健在である限りは必要ないけど、怪我したとたんにすぐに招集…そんなJoker的な位置づけなのかと思います。なのでシーズン開始までに就職先が決まらなくても、慌てることはないでしょう。
 
筆者としても、ここまで書いた手前、Folesの今期の逆襲に期待しているのですよ。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

 

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 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
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 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
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Von Millerが大型契約結ぶ、平均年俸は14位でも保証額は?位

2016年07月18日 22時10分00秒 | NFL2016
DENのSuper Bowl 50優勝の立役者、Von Millerがフランチャイズ指定選手の長期契約期限だった7月15日に、ついに契約合意しました。契約金額は6年1億1450万ドルで、保証額7000万ドルが2018年3月までに支払われるのだそうです。
 
今回はこのMillerの契約を基に、選手の年俸を勉強してみましょう(事実誤認があったらごめんなさい)。
 
まず、Millerの今回の契約については、spotracに載っていたものを見やすくしたのがこちら。元のサイトは「0」が多く3桁ごとに「,」で区切られているのを、万単位で切り直しました。

CONTRACT:6年1億1450万ドル、SIGNING BONUS:1700万ドル、AVERAGE SALARY:1908万3333ドル、GUARANTEED:7000万ドル、FREE AGENT:2022年
 
YEAR AGE

BASE
SALARY(ドル)

SIGNING
BONUS(ドル)

ROSTER
BONUS(ドル)

WORKOUT
BONUS(ドル)

CAP
HIT(ドル)
DEAD
CAP
(ドル
2016 27   200万 340万 600万 - 1140万 4200万
2017 28 1700万 340万 - - 2040万 3060万
2018 29 1900万 340万 - - 2240万 1020万
2019 30 1750万 340万 - - 2090万   680万
2020 31 1750万 340万 - 50万 2140万   340万
2021 32 1750万 - - 50万
2022 33 UFA
 
7000万ドル guaranteed
4200万ドル guaranteed after first 2 years
6100万ドル guaranteed after 3rd year (early trigger)
2018 injury-only guarantee converts to full guarantee March 2017
7850万ドル guaranteed after 4th year (900万ドル/1750万ドル has early trigger)
900万ドル of 2019 salary guarantees in March 2018
 
なお、日本円換算すると時期によって変わっちゃうので本記事内ではドル→円換算はしません。まあ100倍すれば(1ドル100円と考えれば)大体のイメージは湧くでしょう。
 
保証額7000万ドルというのは、1700万ドルのSIGNING BONUSと、2018年までのBASE SALARY3800万ドル(200万+1700万+1900万)に2019年の900万ドル(BASE SALARYのうち保証額)に、2016年のROSTER BONUSである600万ドルを加えたものです(今回はCAP HITとDEAD CAPの話は省略しますね)。
 
もちろん怪我なく6年契約を全うできれば1億1450万ドルを得られますが、NFLには複数年契約でも途中で選手を解雇できるというルールが存在しています。複数年契約=全額保証が当たり前のMLBやNBAを見慣れていた筆者にとっては、ここが分かりづらいところでしたね。例えば「New York YankeesがAlex Rodriguezと結んだ総額2億7500万ドルの10年契約に苦しんでいる」というニュースが流れるのも、全額保証が前提だからです。
 
このためNFLの選手は契約時点で「保証額」を盛り込んで、リスクに備えます。Millerの契約延長が長引いていたころ、最大の争点は保証額と最初の3年間での支払額であるとの報道もありました。総額だけでなく保証額がモノをいう(つまりダブルスタンダードな)NFLならではの交渉だったわけです。
 
Millerが毎年もらえる金額は、2016年から2500万ドル、1700万ドル、1900万ドル、1750万ドル、1800万ドル、1800万ドルと推移します(怪我なく全ボーナスをクリアした場合)。ただ、この金額は選手ごとに保証額やボーナスの設定が異なるため、ほかの人と比べるのが難しくなりますね。
 
そこで年俸総額を契約年数で割ることで契約期間中の平均年俸をはじき出します。6年1億1450万ドルのMillerの場合は、1908万3333ドルとなります
 
こうしてNFLの全選手の2016年の平均年俸を横並びで見たのがこちらになります(Millerの更改を受けてアップデートされました)。
 
順位選手チーム平均年俸(ドル)契約年契約総額(ドル)保証額(ドル)
1 Andrew Luck IND 2333万3333 6 1億4000万 8700万
2 Joe Flacco BAL 2213万3133 3      6640万 4400万
3 Aaron Rodgers GB 2200万 5 1億1000万 5400万
4 Russell Wilson SEA 2190万 4      8760万 6154万2000
5 Ben Roethlisberger PIT 2185万 4      8740万 6075万
6 Eli Manning NYG 2100万 4      8400万 6500万
7 Philip Rivers SD 2081万2500 4      8325万 6500万
8 Cam Newton CAR 2076万 5 1億  380万 6000万
9 Matt Ryan ATL 2075万 5 1億  375万 4200万
10 Tom Brady NE 2050万 2      4100万 2800万
11 Drew Brees NO 2000万 5 1億 4000万
12 Kirk Cousins WAS 1995万3000 1      1995万3000 1995万3000
13 Ryan Tannehill MIA 1925万 4      7700万 4500万
14 Von Miller DEN 1908万3333 6 1億1450万 7000万
15 Ndamukong Suh MIA 1906万2500 6 1億1437万5000 5995万5000
16 Colin Kaepernick SF 1900万 6 1億1400万 6100万
17 Jay Cutler CHI 1810万 7 1億2670万 5400万
18 Tony Romo DAL 1800万 6 1億  800万 5500万
19 Brock Osweiler HOU 1800万 4      7200万 3700万
20 Matthew Stafford DET 1766万6667 3      5300万 4150万
21 Sam Bradord PHI 1750万 2      3500万 2200万
22 Fletcher Cox PHI 1710万 6 1億  300万 6300万
23 Olivier Vernon NYG 1700万 5      8500万 5250万
24 Alex Smith KC 1700万 4      6800万 4500万
25 Muhammad Wilkerson NYJ 1700万 5      8500万 5400万

こちらのトップは2016年オフシーズンに再契約を結んだAndrew Luckの平均年俸2333万3333ドル(6年1億4000万ドル)、保証額8700万ドルです。QBばかりが上位に並んでいて、Millerが登場するのは14位。ポジションの違いはいかんともしがたいものでした。
 
Millerの契約に大きく影響を及ぼしたとされる、Fletcher Coxがこのオフに結んだ契約は、平均年俸が1710万ドル(6年1億300万ドル)で、保証額が6300万ドルもありました。さらにディフェンス選手として平均年俸の最高額はNdamukong Suh得ていた1906万2500ドル(6年1億1437万5000ドル)があります。
 
Super Bowl MVPとなったMillerが契約期限まで引っ張ったのは、契約の二つの側面でディフェンス選手としてナンバーワンであるとDENに認めさせることだったとはっきり分かりますね。なお、Millerの保証額はLuckにはかなわなかったものの、ほかのQBを含むどの選手よりも上(NFL選手の中で2番目)でした。
 
ほかは、19位につけたBrock Osweilerの 平均年俸1800万ドル(4年7200万ドル)で保証額3700万ドルという破格さが目立っています。Super Bowl 50のチームメートですが、その働きは天と地の違いがありますOsweilerはQBの控えでしたがゲームには出ていません)。

Jay CutlerやSam Bradordはもらいすぎのようにも感じますが、長年レギュラーQBを張るとはこういうことなのでしょう。Ryan Fitzpatrickの契約がなかなか成立しない理由も、なんとなくこれを見て察しがつきました。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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「WentzかGoffか」で思い出す「SmithかRodgersか」、2人の11年の足取をおさらいしよう

2016年04月17日 20時30分00秒 | NFL2016

先日、TENとドラフト1位をトレードアップしたRamsが、どっちのQBを獲るのかが話題になっています。そう、Carson WentzかJared Goffかという話です。筆者は、先日のニュース直後にカリフォルニア大のGoffではないかと予想しましたが、米国での予想はそこまで断定的ではないようです。

例えば、同じ記事に「Wentz is the superior prospect -- in fact, he's better than Blake Bortles was coming out of UCF」とか「I have Wentz rated slightly higher, but I think Goff is a better fit in Los Angeles」とか、二つの選択肢が示されています。

この、1巡目上位に有力白人QBが2人いて、1位指名順を持っているのはCaliforniaのチーム、そして片方の選手はCalifornia出身というシチュエーション。どこかで似たような話を思い出しませんか?そう2005年のドラフト会議ですね。当時1位を持っていたSFが、Alex SmithとAaron Rodgers(カリフォルニア大)をどちらを指名するのかが話題になりました。

結果はご存知の通り、SFは1巡目1位でSmithを選び、Rodgersはなかなか指名されずに24位でGBの手に落ちました(ほかのチームがQBを必要としていなかったなどの事情があったためです)。

パスによるTD数

ではこの2人がNFL入り後にどういう足跡をたどったかをまとめてみましょう。11年後にWentzとGoffでも同じように比較できるといいですね。

実はこの2人、11シーズンで出場したRS試合数は何と同じ126。11シーズンで全試合に出ると176試合になるはずですが、それぞれ苦労しているため50試合分が欠けています。先発数はわずか2試合だけSmithが多い121ですが、それほどの差ではありません。

まず先にNFLで先発の機会を得たのはSmithでした。1年目(2005年シーズン)はTim Ratteyと先発の座を競い合い、7試合に先発します。この時のOCはご存知Mike McCarthyでしたね。

ただ「NFL 2006 カラー写真名鑑」(ベースボール・マガジン社)によると、9試合に出場し1TD11INTで「プロの洗礼を浴びた」とありますので、いきなり大活躍をしたわけではありません(2016年シーズンのWinstonやMariotaの方が数段上の結果を出しています)。

McCarthyがGBに去った2年目は、16試合全てに先発出場します。ただしTDを16獲得するもINTも16で、高い評価はもらえていません。そして3年目は肩の故障で7試合の出場にとどまり、4年目(2008年シーズン)は出場機会0。

パスによる獲得ヤード数

シーズン後に大減俸を受け入れざるを得ないところまで窮地に追い込まれました(4年目に出場機会0というとRG IIIと重なりますね。1年目の実績はRG IIIの方が断然上ですが、2015年シーズン終了時点のRG IIIが近いイメージでしょうか)。

一方、同じ2008年に、McCarthyの下でGBのエースQBになったのがRodgersでした。チームは6勝10敗でしたが全16試合に先発して4000ヤードを突破(TDは28)。入団してから3年はBrett Favreの「辞める辞めない詐欺」に見舞われましたが、4年目はFavreが辞めないといってもチームがRodgersを選択するまでになっていました。

2009年シーズン前のRodgersへの評価は「周囲の期待に応える実力(中略)を証明して見せた」「リーダーシップも発揮」と賛辞であふれているのに、一方のSmithには「(ショーン・)ヒルに開幕先発争いで敗退」(どちらも「NFL 2009 カラー写真名鑑」 から引用)という冷たい評価でした。

その後Rodgersは、Super Bowlを2010年シーズンに獲り、レギュラー定着から6シーズン続けてパッサーレイティングが100越え。リーグを代表するQBの座を得ています。2016年は久しぶりにレイティングが100を下回りましたが、2試合でHail Maryを決めるなど、チームのエースとして君臨しています。

パッサーレイティング

一方のSmithはチームが2012年シーズンにSuper Bowlへ進出するも、自身が脳震盪で退いているうちにColin Kaepernickにとって代わられ、2013年シーズンにKCへ移籍するという憂き目にあいます。ただ自分を呼び寄せたてくれたAndy Reidとの相性はよかったようで、2016年はチームの大躍進に貢献し、パッサーレイティングで久しぶりにRodgersを上回る結果を出しました。

2015年シーズンが終わって、通算の勝ち星や獲得ヤード、TD数、そしてパッサーレイティングでは全てRodgersが上回っています。それでも長年苦労してここまで来たSmithは今が絶頂期といえるでしょう。

所属するKCは2015年シーズン後半の爆発力を維持できれば、2016年シーズンのAFC西の優勝候補といえるでしょう。問題はPlayoffに行ってからの淡泊さを克服することと、チームがクロックマネジメントを学ぶことでしょうかね。

 

RodgersもJordy Nelsonの復帰とEddie Lacyのダイエットで、2度目のSuper Bowl獲得を狙ってきます。2015年シーズンの失速を繰り替えさないようGBがどこまで戦力を整えられるかにかかってきます。

Rodgersは83年生まれ、Smithは84年生まれですので、残りの時間が少なくなってきました。2015年のSuper Bowlは2011年のドラフト1位2位対決(Newton vs Miller)が話題でしたが、2016年シーズンのSuper BowlではSmith vs Rodgersに期待したいところです。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
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 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
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AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
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Keenum先発はやはりブラフだった、羊がTENから1位指名ゲットで困るのは

2016年04月14日 23時49分11秒 | NFL2016
一晩で自分が書いたことを否定されるのはショックだな。昨日、Keenumの覚醒に期待するしかないとここで書いたばかりのLA Ramsですが、No.1指名権を持っていたTENと、このタイミングでドラフト指名権のトレードを敢行しました。1巡目の1番目と15番目を交換するのと、二つ持っていた2巡目と3巡目を出して6巡目を返してもらう格好です。
 
In exchange the Titans will get the Rams’ 15th overall pick, two second-round picks and a third-round pick this year and a first- and third-rounder next year. The Rams get the Titans’ fourth- and six-round picks this year.とあるので来年の指名権も与えてましたね(追記しました)
 
トレードの結果、TENの2016ドラフトはこうなります。
 
1st round — No. 15 overall
2nd round — No. 33
2nd round — No. 43 (from Rams)
2nd round — No. 45 (from Rams)
3rd round — No. 64
3rd round — No. 76 (from Rams)
5th round — No. 140
6th round — No. 193 (from Falcons)
7th round — No. 222

TENは9個の指名権を手に入れました。一方のRamsはこうなりますね。

1st round — No. 1 overall (from Titans)
4th round — No. 110
4th round — No. 113
6th round — No. 177 (from Titans)
6th round — No. 190
 
TENがMariotaを守るためLaremy Tunsilを指名するという話はなくなり、RamsがQBを指名するという期待が高まってきました。これでRamsがTunsilを取ったら大笑いですが、もしかしたら本当にそうかもしれないと考えてしまう自分もいます。米サイトではNBAで引退したばかりのKobe Bryant(LA Lakers)を指名するのではとボケをかましていましたが、これはもちろんないでしょう。
 
とはいえ常識的に考えて、新生LA RamsのフランチャイズQBになりえる人材を指名すると考えられます。上位指名が予測されるQBには、Carson WentzやJared Goffが上がっていました。LAに戻った直後のRamsの場合、California大のGoffに行くと読むのが普通でしょう。素人の私でもそう考えます。
 
つまり今回TENと1位を交換したのは、Goffを取りに行くからには、上位でQB指名が予想されるCLEの横やりを入れられたくない。だから、CLEより上の指名権が必要だったという推測が成り立ちます。
 
これまでは、MariotaがいるTENはQBを獲らずにTunsilかJalen Ramseyにいくという予測でした。QBは1巡目2位のCELがWentz で、7位のSFがGoffではないかというMock Draftをよく見ました。3位からの指名は順にSD→DAL→JAX→BALなので、いまのところどのチームもQBを一位で指名しなくてもよい。だったらほかのポジションを上位で狙うという読みが当たり前でしょう。
 
しかし15位だったLAが1位に飛び出したことで、1巡目7位でのQB指名が予想されていたSF、そしてDraft後に要らなくなったKaepernickを受け取る予定だったDENが窮地に追い込まれました。
 
これでSFとDENが次の一手を試される番ですね。筆者は、このままSFはKaepernickを使い、DENはSanchezと31番目で獲れる新人QBの併用という、当たり前の決着に終わりそうな気がしています。でももう一波乱見てみたいと思う自分がいます。


2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。
 
AFC東BUF バッファロー・ビルズ NFC東DAL ダラス・カウボーイズ
 MIA マイアミ・ドルフィンズ  NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
 NE ニューイングランド・ペイトリオッツ  PHI フィラデルフィア・イーグルス
 NYJ ニューヨーク・ジェッツ  WAS ワシントン・レッドスキンズ
AFC北BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北CHI シカゴ・ベアーズ
 CIN シンシナティ・ベンガルズ  DET デトロイト・ライオンズ
 CLE クリーブランド・ブラウンズ  GB グリーンベイ・パッカーズ
 PIT ピッツバーグ・スティーラーズ  MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南ATL アトランタ・ファルコンズ
 IND インディアナポリス・コルツ  CAR カロライナ・パンサーズ
 JAX ジャクソンビル・ジャガーズ  NO ニューオリンズ・セインツ
 TEN テネシー・タイタンズ  TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DEN デンバー・ブロンコス NFC西ARI アリゾナ・カーディナルス
 KC カンザスシティ・チーフス  LA(STL) ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
 OAK オークランド・レイダース  SF サンフランシスコ・49ers
 SD サンディエゴ・チャージャース  SEA シアトル・シーホークス
 

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2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

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NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
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