昨日の記事はPVがすごいことになっていました。皆さんもお好きなんですね。Jersey Numberの話が。。。
ということで続きを行ってみましょう。
前回言い忘れましたが名前の後ろにある()内のチーム名は2015年シーズンのものです。シーズン途中に移籍した選手は、Jersey Numberも変わる場合がありますので、そこもフォローしています。
「2015年シーズンに#○を着けていたのは~」というのは「QBとして」(つまりKやP、WRには着けていた選手がいるかもしれない)という表現を省略しているので、よろしくお願いします。
#10
現役ではSuper Bowlで2度MVPのEli Manning(NYG)は外せません。残念ながら4年ぶり3度目のSB進出はなりませんでしたが、2016年シーズンにはちょっと期待しています。
Jimmy Garoppolo(NE)はせっかくの先発チャンスだったのに「Tom Bradyおとがめなし」のあおりで今期もただの控えで終わってしまいました。Ryan MallettやBrian Hoyerのような先人たちの轍を踏まぬよう、しっかり成長してほしいなあと期待しています。
おっと2015年シーズンは試合に出ていないRG IIIを忘れるところでした。よりによって選んだ先がCLEなので心配ですが、腐っても新人王受賞者。ここでもう一花咲かせてほしいです。ちなみに新背番号は何番なんだろう。
OBだとFran Tarkentonでしょう。MIN→NYG→MINで活躍し、MINのQBとして73、74、76年シーズンの3回SBに進出。残念ながらリングには届きませんでしたが殿堂入りを果たし、#10はMINの永久欠番です。
ほかにはMarc Bulger(STL)、Trent Green(KC)、Chad Pennington(NYJ)、Vince Young(TEN)といったあたりが、#10を付けた2000年代の先発QBとして名を連ねています(カッコ内は主な所属チーム)。前回、#5に若手QBがそろっているという話をしましたが10年ほど前は#10がそんな状況だったのでしょうか(Greenは若手とは言えない歳でしたが)。
#11
現役では2015年シーズンに#11を3人が着けましたが、Alex Smith(KC)とその他二人といった感じです。Smithにとって今期は充実のシーズンだったようです。
16試合に全て先発し、なにかと比べられるドラフト同期生Aaron Rodgersをレギュラー定着後、パッサーレイティングで初めて上回りました。Smithが脳震盪を起こして退いている間にレギュラーを奪いSuper Bpwlまで駆け上がったKaepernickとは、明暗がはっきり分かれたシーズンとなりました。
LegendではNYGで長年活躍したPhil Simmsがいます。全休のシーズンはあるものの15年、14シーズン出場し、#11はNYGの永久欠番です。
あとは、Tom BradyとTony Romoにスターターを奪われた男、Drew Bledsoeを忘れてはいけません。NEを皮切りにBUFとDALでプレイしましたが、すべて#11を付けていました。
#12
ご存知、QBのエースナンバー。現役でも、Tom Brady(NE)、Aaron Rodgers(GB)、 Andrew Luck(IND)という大物が3人も並んでいます。ただLuckは2015シーズンに怪我でかなりの試合を休んだのが心配です。そのほかにも現役に3人ほどいましたがここは省略します。
それよりすごいのはLegendの方。Terry BradshawにJoe Namath、Roger Staubach、Jim Kelly、Bob Griese、Ken Stablerまで6人の殿堂入り選手がいます。現在、QBで殿堂入りしているのは25人。この番号の占有率が一番高いのは間違いないでしょう。それぞれの経歴についても、あえてここで語る必要はないかと思います。
あと、SEAは選手ではなく観客が、「12th man」ということで永久欠番になっています。QBにはエースナンバーはいらないってことですかね。
#13
現役では二人。Josh McCown(CLE)とShaun Hill(MIN)とは渋すぎる。
というのも、#13にはDan MarinoとKurt Warnerという大物二人がいるからですね。Marinoは剛腕QBとして名を轟かせました。そのインパクトは強烈で、筆者の知り合いにMarinoがいた当時からMIAのファンという人が何人もいます。
WarnerはSTLとARIで2回Super Bowlに進出。STLの1999年シーズンは勝利を飾り、MVPにもなりました。ARIのときはSantonio Holmesのアレで負けました。
Warnerの話なのにARIが負けた試合なのに動画を貼って申し訳ありません。
WarnerはSTLでの1年目は#10を付けましたが2年目以降、引退するまでは#13を付けています。ちなみにSTLでWarnerからエースQBの座を奪ったのはMarc Bulger。翌年の移籍先NYGでは新人のEli Manningにとって代わられました。
あえて上で動画を貼ったわけにお気づきいただけましたか?そう。ご覧になった通り、Holmesも#10でしたね。
Warnerは、かつて自分が捨てた#10に祟られる運命だったのです。ちょっとこじつけかとは思いますが、調べているうちに三つ重なったのでここに提示しました(みんな知ってる常識でしたか?)。これはもう、偶然ではないかと思います。
#14
現役ではRyan Fitzpatrick(NYJ)が昨シーズンに大活躍。全試合に先発しチームをあわやPlayoff進出させるほどでした。
Fitzよりも一段格上なのはAndy Dalton(CIN)。この人が2015年シーズン親指を怪我していなければ、DENのAFC第一シードはなかったはず(CINは僅差でDENにRSの直接対決で負けましたが、この結果が違っていたのではないかという意味です)で、Super Bowlの進出チームにも大きな影響を及ぼしていたことでしょう。
ただ、CINがSuper Bowlに進出できたかというと、そこには首をかしげざるを得ません。DaltonがPlayoffにからっきし弱いという指摘を払拭できていなかった(試合に出られなかったのでは仕方ない)からです。チームのPlayoffの負け方もひどかったので、2016年シーズンで出直しといったところでしょうか。
LegendにはDan FoutsやOtto Graham、Y.A. Tittleといった殿堂入り選手がいます。3人ともちょっと筆者からすると世代が上なので、名前だけにさせてください。あとは81年にシーズンMVPになったCINのKen Andersonがいますね。
#15
この番号も、初代Super Bowl MVPのBart Starrの番号のせいなのか、なかなか着けるQBがいません。このあたりから、Jersey Numberとして使うQBの数が減ってくるのは、数字が重すぎるっていうこともあるのでしょうか。
現役ではRyan Mallett(HOU)がBradyの控えをしていたNE時代から着けていました。ただしHOUを解雇され、BALに移ったときは#7に変わっていました。この後、#15をMallettが選ぶかは微妙なところです。
そう、DEN時代のTim Tebowが#15でした。DENがTebowを育てようと判断していたら、今のNFLは別の世界になっていたはず。そんな並行世界があるなら見てみたいという気もします。
Tebowはトレード先のNYJでも#15を付けていましたね。2013年シーズン開幕前にカットされたときは#5を付けていましたが、これは上のMallettと重なったためでしょう(Mallettは2012年シーズンから#15を着けていました)。
2015年シーズンのPHIでは#11を選んだTebowでしたが、こちらもシーズン直前にリリース。まだ出直す気があるなら、そのチームでは#15をもらうことが、不可欠かもしれません。
#16
これもJoe Montanaの印象が強くてなかなか着けられない背番号。Montana後に活躍したQBとして名の知れたVinny Testaverdeは、NYJに移籍してからこの番号を着けるようになりました。2000と2001年シーズンに全試合に先発しています。
現役ではMatt CasselがBUFとDALの両方で#16を着けています。Casselはこの番号が好きなようで、KC時代を除いて#16を付けています。2008年シーズン、NEでBradyが開幕戦で故障してほぼ全休しましたが、そのときは残りの15試合で#16のCasselが先発しています。
#7を着けたKCでは2008年シーズンの活躍が評価され先発QB待遇でしたが、出番は徐々に減り、Alex Smith獲得後に解雇されました。
#17
現役では何といってもPhilip Rivers(SD)。2015シーズンは全試合に先発しました。彼自身の成績は悪くないのに、チームは4勝12敗と低迷。故障者続出では仕方ありませんが、チームを立て直すにはもうひと頑張りしてもらわないといけません。
Ryan Tannehill(MIA)も全試合先発しましたが、この人の場合、性格に問題があるのがばれちゃったので、ここを直さない限り、伸びしろはないかと。
そしてBrock Osweiler(DEN)ですが、筆者の友人はHOUでの移籍会見のOsweilerの姿が、衆議院議員になった直後、会見に臨んだ杉村太蔵にかぶるといっていました。
「それほどの実績もないのに、若くして法外な未来を約束されたものの余裕」がにじみ出てますね。その未来が分不相応なものだったのか、HOUの眼力が正しいものだったのかは、これからのOsweiler自身が決めることでしょう。
Legendでは、なんといっても黒人QBとして初めてのスーパーボウルMVPとなったDoug Williamsですね。TBでキャリアのスタートを切り(この時は#12)、3シーズン間を置いて、86年シーズンにWAS入り。
Super Bowlに進出した87年シーズンの成績を見ると、Jay Schroederの控えとしてRSの先発は2試合で2敗。Playoffでの2試合もパッとしません。それがSuper Bowlの2Qに突然覚醒。4TDを上げ試合全体のパッサーレイティングが127.9となる大活躍をしました。
筆者はこの試合をリアルタイムTV観戦していましたが、途中で見るのをやめたくなりましたね。ただWilliamsのJersey Numberまでは覚えていませんでした。
Wiiliamsはその後、2シーズンをWASで過ごしたのち引退。ドラフト1巡目指名を受けた選手であり、TBで3シーズン全試合に先発しているので、「一発屋」と呼ぶほどではありませんが、Super Bowlでの活躍にかんしては突然変異としか言いようがありません。
#18
Peyton Manning(DEN)がINDとDENで付けて。2015年シーズンはQBではPeyton一人だけが着けていました。本来DENではFrank Tripuckaの永久欠番だったのですが、INDから着けていたこの番号を、本人の承諾を得てManningが使う格好になりました。先日、Peytonは引退を発表し、#18はINDの永久欠番になりました。
Peytonへの#18を貸してくれたTripuckaは、60年代前半(つまりSuper Bowlが始まる前!)にDENで活躍。2013年9月に85歳で亡くなりました。#18は86年に永久欠番となっていました。
#19
やっとここまでたどり着きました。#19は現役のQBは誰も付けていませんでした。やはり番号としては重すぎるんでしょうか。
この番号はJohnny Unitasの番号としておなじみ。ColtsがまだBaltimoreにあった50年代半ばから73年まで、ほとんどColtsでプレイし、最後の1年だけSDに移籍しました。Super Bowlでは68年の第3回にNYJに敗れ、70年の第5回にDALを破って優勝しています。
筆者の友人が愛してやまない、Bernie Kosarも上げておきます。80年代後半からCLEのQBとして名をはせ、86年シーズンのPlayoffではElwayの「The Drive」を食らって敗れた試合でも先発していました。当時のCLEは85、86、87、89年にPlayoffに進出する強豪でしたが、後ろの3年は全てDEN(つまりElway)に敗れるという、いわば「お客さん」状態でした。
最後にMontanaがSFから移籍した先のKCで付けたのが#19だったそうです。
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ということで、大変お疲れ様でした。
今回も執筆にあたり、http://www.pro-football-reference.com/と、http://www.bestbythenumbers.com/2012/08/current-nfl-quarterback-jersey-numbers.htmlとhttp://espn.go.com/nfl/playoffs07/news/story?id=3218941を参考にしています。こちらもご覧ください。
2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。
AFC東 | BUF | バッファロー・ビルズ | NFC東 | DAL | ダラス・カウボーイズ |
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MIA | マイアミ・ドルフィンズ | NYG | ニューヨーク・ジャイアンツ | ||
NE | ニューイングランド・ペイトリオッツ | PHI | フィラデルフィア・イーグルス | ||
NYJ | ニューヨーク・ジェッツ | WAS | ワシントン・レッドスキンズ | ||
AFC北 | BAL | ボルティモア・レイブンズ | NFC北 | CHI | シカゴ・ベアーズ |
CIN | シンシナティ・ベンガルズ | DET | デトロイト・ライオンズ | ||
CLE | クリーブランド・ブラウンズ | GB | グリーンベイ・パッカーズ | ||
PIT | ピッツバーグ・スティーラーズ | MIN | ミネソタ・バイキングス | ||
AFC南 | HOU | ヒューストン・テキサンズ | NFC南 | ATL | アトランタ・ファルコンズ |
IND | インディアナポリス・コルツ | CAR | カロライナ・パンサーズ | ||
JAX | ジャクソンビル・ジャガーズ | NO | ニューオリンズ・セインツ | ||
TEN | テネシー・タイタンズ | TB | タンパベイ・バッカニアーズ | ||
AFC西 | DEN | デンバー・ブロンコス | NFC西 | ARI | アリゾナ・カーディナルス |
KC | カンザスシティ・チーフス | LA(STL) | ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ | ||
OAK | オークランド・レイダース | SF | サンフランシスコ・49ers | ||
SD | サンディエゴ・チャージャース | SEA | シアトル・シーホークス |