先週、レギュラーシーズンの日程が発表になりました。開幕戦はSuper Bowlのリマッチとか、OswilerがMileHighに凱旋?するHOU@DENが7週目とかいろいろ面白い話題が出ています。
今回は特定チームのスケジュールの評価ではなく、各チームに必ずあるBye Weekは果たしていつがいいのかについて、いろいろ考えてみました。
かつてBye Weekについてはこんな記事もありましたね。ざっくりまとめるとこんな感じでしょうか
・過酷なNFLのシーズン中、砂漠のオアシスのような存在
・4週目、5週目だとちょっと早く、10週目を過ぎると遅く感じる
(例えば「第5週では早すぎてシーズン終盤からプレイオフにかけて不利だという意見がある」と上の記事にあります)
・Bye Weekのタイミングとチーム事情(怪我人が出た、連勝あるいは連敗中など)はシーズン前には分からない
さらに数字を見ているとこんなこともわかってきました(至極当たり前のことも書いています)
・各チームはシーズンに1回必ずBye Weekとなる
・偶数チームのリーグなので各週にBye Weekとなるチームは必ず偶数
・これまでの実績で1週にByeとなるのは最大6チーム(8チームだったことは一度もありません)
・2016年シーズンは4~11週と13週に設定されている(13週目Byeは2016年シーズンが初めて)
・Fantasyファンは指名予定選手のBye Weekを意識するのが鉄則(QBやTEなどで控えを選ぶ際の重要情報)
では2016年シーズンのBye Weekを見ると、こんな感じでした。
Week | TEAMS |
---|---|
Week 1 | None |
Week 2 | None |
Week 3 | None |
Week 4 | GB, PHI |
Week 5 | JAC, KC, NO, SEA |
Week 6 | MIN, TB |
Week 7 | CAR, DAL |
Week 8 | BAL, LA, MIA, NYG, PIT, SF |
Week 9 | ARI, CHI, CIN, HOU, NE, WAS |
Week 10 | BUF, DET, IND, OAK |
Week 11 | ATL, DEN, NYJ, SD |
Week 12 | None |
Week 13 | CLE, TEN |
Week 14 | None |
Week 15 | None |
Week 16 | None |
Week 17 | None |
例えば、Week4やWeek5は、シーズンが始まったばかり。一方、Week11以降だと遅すぎる。つまり、Week6~10くらいがちょうどよいように感じるわけです。13週目のCLEやTENにしてみると、今までよりもだいぶ待たされる感を持つのではないでしょうか。何せ初めての経験ですから。
さてNFLのBye Weekの組み方が今のものになったのは2003年シーズンですから、2016年シーズンを加えて14年×32チームですから448のBye Weekがあるわけです。
せっかくなので集計してみました。各シーズンの日程表を元にするとそれほど手間のかかる作業ではありません。
Week 01 | 0 | 0.0% |
---|---|---|
Week 02 | 0 | 0.0% |
Week 03 | 16 | 3.6% |
Week 04 | 48 | 10.7% |
Week 05 | 56 | 12.5% |
Week 06 | 56 | 12.5% |
Week 07 | 58 | 12.9% |
Week 08 | 68 | 15.2% |
Week 09 | 68 | 15.2% |
Week 10 | 48 | 10.7% |
Week 11 | 22 | 4.9% |
Week 12 | 6 | 1.3% |
Week 13 | 2 | 0.4% |
Week 14 | 0 | 0.0% |
Week 15 | 0 | 0.0% |
Week 16 | 0 | 0.0% |
Week 17 | 0 | 0.0% |
448 |
Week3、4、11、12、13の出現割合を全部足すと21.0%でした。言い方を変えると、Week5~10までの6週間に79%のBye Weekが設定されているということですね。これをグラフにしてみましょう。
さて、ここまで書いてチームによって、Bye Weekの割り当てられ方に差があるのではと考えました。きっかけは、2016年に初めての第13週にBye Weekが決まったCLEは、確か2015年シーズンもByeが訪れるのは遅かったはずと思ったことです。
じゃあチームごとのばらつきはどうだろう。そんな疑問を持ったので、ちょっと下の表を作ってみました(なお、この表は各チームのデータを1件ずつ手入力したわけではなく、Excelの手を借りて楽をして作りました)。
そしてWeek3、4には黄色、Week11、12、13にはピンク、その他はグリーンの背景をつけてみたところちょっとしたことが見えてきました。
一つはWeek11以降のByeが始まったのは2011年以降であること。もう一つはチームによってばらつき具合に差があることでした。一番右のカラムは、448回のBye Weekの平均値(7.23)との差分(絶対値)を足し合わせたものです。つまり、平均値から遠いBye Weekを割り当てられたチームほどこの値は大きくなります。
差がもっとも大きく出たのはDALで、一番小さかったのはSFでした。特にSFの数値の低さは他よりも抜きんでており、早すぎたり遅すぎたりするタイミングでのBye Weekはありませんでした。だからといってSFがこの13シーズン(2016年シーズンは除く)に強かったかというとそれほどでもないようです。
取りあえず上の表は、自分のひいきチームがこれまでどのようなBye Weekを過ごしてきたかを鑑賞するためにお使いください。
とここまで書いてきて、次に考えるべきなのは、Bye Weekを終えた後の、次の試合の勝率はどういうものかということであると気づきました。Bye Weekがチームにとって本当に「オアシス」なら、リフレッシュした状態で戦える翌週の勝率は上がるはず。ただこれを調べるには、各チームのBye Week明けの試合の勝ち負けを足し合わせないといけません。
上の表はExcelを駆使して小一時間ほどで作りましたが、各チームのBye Week明けの試合の勝ち負けは448件を手入力しないといけなくなりそうです。さあどうしよう、と思案していた時にふと英語でかかれたページを発見しました。ここにあった情報で新たな展開が見えてきました。
とここまで書いたところで、今日はここまで。続きは近いうちにお見せできるかと思います。
2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。
AFC東 | BUF | バッファロー・ビルズ | NFC東 | DAL | ダラス・カウボーイズ |
---|---|---|---|---|---|
MIA | マイアミ・ドルフィンズ | NYG | ニューヨーク・ジャイアンツ | ||
NE | ニューイングランド・ペイトリオッツ | PHI | フィラデルフィア・イーグルス | ||
NYJ | ニューヨーク・ジェッツ | WAS | ワシントン・レッドスキンズ | ||
AFC北 | BAL | ボルティモア・レイブンズ | NFC北 | CHI | シカゴ・ベアーズ |
CIN | シンシナティ・ベンガルズ | DET | デトロイト・ライオンズ | ||
CLE | クリーブランド・ブラウンズ | GB | グリーンベイ・パッカーズ | ||
PIT | ピッツバーグ・スティーラーズ | MIN | ミネソタ・バイキングス | ||
AFC南 | HOU | ヒューストン・テキサンズ | NFC南 | ATL | アトランタ・ファルコンズ |
IND | インディアナポリス・コルツ | CAR | カロライナ・パンサーズ | ||
JAX | ジャクソンビル・ジャガーズ | NO | ニューオリンズ・セインツ | ||
TEN | テネシー・タイタンズ | TB | タンパベイ・バッカニアーズ | ||
AFC西 | DEN | デンバー・ブロンコス | NFC西 | ARI | アリゾナ・カーディナルス |
KC | カンザスシティ・チーフス | LA(STL) | ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ | ||
OAK | オークランド・レイダース | SF | サンフランシスコ・49ers | ||
SD | サンディエゴ・チャージャース | SEA | シアトル・シーホークス |