Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

なぜか「羊」と「狼」が似ている、NFLとNBAの相似形

2016年06月14日 23時47分00秒 | NBA
NBAに在籍していたNate RobinsonがDBとしてSEAでトライアウトしているニュースが流れました。NFLよりもNBAの通算観戦歴が長い筆者としては、Julius ThomasとかAntonio Gatesとか、バスケもやってたNFL選手にちょっと愛着があります。Robinsonは無理だと思いますがね。

さて現在Playoff真っ盛りのNBAとシーズン前でニュースの減ったNFLで似た境遇にあるチームを並べるという記事に挑戦します。もちろん似てるといってもほんの一部ですけどね。あとNBAのことを知らない方にも、NFLのことに詳しくない方にも、ちょっとは読めるように工夫してみます。

きっかけは、4月にNBAで Minnesota Timberwolves(Wolves、NBAのチームは初出はフルネームで書きます)のKarl-Anthony Townsが満票で2015-2016シーズンのRookie of the Year(ROY)を獲得したというニュース。リーグMVPのStephen Curry同様満票での獲得だったとのことでした。Wolvesの試合をあまり見ていないのですが、満票ということは周囲が納得の活躍だったのでしょう。

なんでもWolvesからはAndrew Wigginsに次ぐ2年連続のROYだそうですね。でもWolvesの成績はイマイチで西の13番目(下から3番目)とパッとしません。

あれれ、そういやNFLにも2年連続でROYを出しながら、低迷してるチームがあったっけ。そう、羊ことRamsですね。ということで一つ目の相似形、行ってみましょう。

■2年連続でROYが出たのにチームは浮上せず

NBAではWolves。NFLではLA(STL)ですね。

両チームともドラフトではいい選手を選んで指名しています。RamsのAaron Donald(2014年DROY)もTodd Gurley(2015年OROY)はしっかりチームの柱になってます。GurleyはRBが高く評価されない中、ドラフト1巡目で指名されましたが、チームの期待にしっかり応えました

WigginsはCleabland Cavarieres(Cavs)にドラフト1位で入ったのに、LeBron Jamesの「即戦力のKevin Loveが欲しいという」わがままのせいで、Wolvesにトレードされました。とはいえ、さすがドラ1。Wolvesで実力を見せ2013-14年シーズンのROYを取りました。

両チームともスカウティングの眼力は正しく、成果を上げる(ROYを獲る)ところまで選手を育てられるものの、それがチームの躍進に結び付けられていません。ファンとしては歯がゆさを感じていることでしょう。
Wolvesは2004–05年シーズンが最後の勝ち越し、LA Ramsは2004年シーズンの5割を最後に負け越し続きなのも似ています

Playoff進出もWolvesは2003–04年シーズン、Ramsは2004年シーズン(8勝8敗で進出)が最後。つまりここ10年以上もご無沙汰しています。

浮上しない最大のポイントは、両チームとも司令塔に改善の余地があるせいではないでしょうか。

Ramsで2010年シーズンにOROYをとったQB Sam Bradfordは怪我がちでしたし、そのBradfordをトレードしてまで獲ったNick Folesは、シーズン途中でCase Keenumにスタメンの場を奪われるという体たらくでした。

Wolvesでここ数年、Point Guard(PG)を張っているRicky RubioはBradfordほどではないにせよ、怪我で試合を休みがちでした。“スペインの神童”とも呼ばれる人気選手ではありますが、彼がもう一段進化しないと、チームの躍進は難しいように思います。

RamsはLA移転もあって、ドラフト1位にトレードアップ。QBとしてJared Goffを指名しました。GoffはRamsを長年の低迷から脱出させられるのでしょうか

一方のWolvesは6月のドラフトで誰を指名するのでしょう。来シーズンはRubioでそのまま行くのか。ライバルとなるPGを連れてくるのか、それとも何度か噂に出たトレードでRubioを放出するのか。新HCとなったTim Thibodoがどう出るでしょう?

■長年低迷、ドラフト上位指名を無駄づかい

NBAではPhiladelphia76ers、NFLではCLEですね。

上にあげたWolvesとRamsよりも、もっと始末が悪いのがこの2チーム。成績が良くないので何度もドラフトの上位を獲得するけれど、指名した逸材はずの選手が開花しない。どうもチームの育成方針とチーム戦略に問題があるとしか思えません。

もしかするとドラフトで選んだ選手は悪くないのかも。だとすると選手からも拒絶されかねません。事実、NFLの5月のドラフト直前は、●ちゃんねるで「CLEの指名にされることが最大のバストの条件」とまで陰口をたたかれていました。NBAではWolvesが一時「NBAのシベリア」と呼ばれていましたが、今は76ersの方が厳しいですね。

CLEは自身が主人公になったDraft dayという映画がありながら、その映画の直後に指名したQB(#2)は2シーズンで退団。映画の筋書きそのものが壮絶なパロディのように見えています。

今期も、手薄だったQBをドラフトで指名できる選択肢があった(1巡目2位を持っていたのでGoffかWentzの余った方を必ず獲れた)のに、ドラフト前のまさかのRG III獲得〜トレードダウンで、QB指名戦線から自ら身を引くという流れは不可解でした。

もしや4年前にRG IIIを取れなかったのがよほど悔しかったのでしょうか(WASがトレードアップしてRamsの指名権を獲得)。それとも来年以降にほしいQBがいるとか。そんなものを待たされるファンはたまったものではありませんが。

その4年前のドラフトでも、1巡目4位の指名権を持ちながらトレードアップして3位を得て(ほかのチームのトレードアップを阻止するためだったらしい)T-Richを指名したのに、そのT-Richに早々に見切りをつけトレードに出しています。そしてその年、1巡目22位で指名したQBがBrandon Weeden(もちろん後付けですが、その後の75番目にSEAが指名したのがRussel Wilson)です。

そんなチームがNBAにもいるんです。それが76ers。

2013年1巡目6位、Nerlens Noel→2014年1巡目3位、Joel Embiid→2015年1巡目3位、Jahlil Okaforと3年連続で1位指名がセンター(C)。もうこの時点で何がしたいのかわかりません。

2015年のOkaforはルーキーシーズンはそこそこ働いたようですが、NoelもEmbiidも1年目は怪我でお休み。しかも最近では、NoelとOkafor をトレードで出す説まで流れています。

76ersは2013年シーズンに、Noelの後の1巡目11位指名でいきなり新人王になったMichael Carter-Williams(MCW)という当たりを引きながら、翌シーズンの途中にそのMCWをトレードに出すという謎の行動にも出ています。どうやら選手にもいろいろ問題があるようなのですが、だったらちゃんと調べて指名しろよといいたくなります。

実は76ersは2016年のドラフトで、1位指名を獲得しました(NBAは完全ウエーバーではなく、順位が悪い順に確率が高くなるくじ引き「draft lottery」で指名順位を決めます)。噂ではLSUのBen Simmonsを指名するといわれていますが、ここ数年の先輩たちの轍を踏まぬよう、精進してほしいものです。

ということで、久しぶりのブログでしたが今日はここまで。次回はこの続きを書きます。早く書かないとNBAのシーズンも終わっちゃうので頑張ります。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。

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