Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

17試合に増える2021年シーズン、対戦相手がきついのはPITで楽なのはNYJ

2021年01月04日 19時38分57秒 | NFL 2021
Week17のレギュラーシーズンが終わったその日に、翌シーズンの各チームのスケジュール難度(Strengh of Schedule)を計算できるようになります。去年の12月に書いた、2020年シーズンの記事はこちらです(2019年版2018年版2017年版)。毎年同じことを書いていますが、今年もやってみました。
 
Strength of scheduleはチームのConference tiebreakers(同じ勝ち数で並んだ場合に順位を決定する条件)の5番目に位置づけられる重要な要素です。これが高い(前年の結果からはじき出した対戦相手チームの勝率が高い)と、 tiebreakersを決める際に有利に働くことになります。
 
スケジュール難度は、2020年シーズンまでは筆者が作ったテーブルで計算していました(各チームの順位と勝ち数、そして対戦相手を入力すると簡単に答えが出るのです)。ところが、2021年シーズンはレギュラーシーズンが17試合になるため、テーブルの作り直しが必要になりました。
 
それでもちゃんと計算できたはずです。もし間違いがあったら訂正しますので、コメント欄で教えてください。ということで「どこよりも早い」と筆者が勝手に思っている2021年シーズンのスケジュール難度を公開します。
 
まず、日本時間2021年1月4日の昼に終わった2020年レギュラーシーズンの結果(勝数)は下の表のとおりです。こちらの表はNFL.comからの引用です。AFC北は結局BALが2位になったんですね。なおこの表では、引き分けは0.5勝0.5敗として計算します(例えば4勝11敗1引き分けのPHIの勝数は「4.5」となっています)
 
 
 
Intra-conference、つまりカンファレンス内は
AFC East vs AFC SouthAFC North vs AFC WestNFC East vs NFC SouthNFC West vs NFC North
 
Inter-conference、つまり他カンファレンスは
AFC East vs NFC SouthAFC North vs NFC NorthAFC South vs NFC WestAFC West vs NFC East
 
これを各地区ごとに整理して読みやすくすると(カッコ内は2020シーズンのディビジョン4チームの勝ち数総計)
 
AFC East(32)はAFC SouthNFC South
AFC North(38.5)はAFC WestNFC North
AFC South(27)はAFC EastNFC West
AFC West(34)はAFC NorthNFC East
NFC East(23.5)はNFC SouthAFC West
NFC North(33)はNFC WestAFC North
NFC South(32)はNFC EastAFC East
NFC West(36)はNFC NorthAFC South
 
となりますね。AFC Eastを例にとると、同一カンファレンスの特定ディビジョンの全チーム(AFC South)と他カファレンスの特定ディビジョンの全チーム(NFC South)と対戦します(これが毎年変わります)。
 
そして同地区の3チームと2試合ずつ(AFC EastならNE、BUF、NYJ、MIAのうち、自分のチームを除く3チーム)、さらに昨シーズンの順位が同じだった同一カンファレンスの残り2チーム(AFC Eastの場合、全チームと当たるAFC Southを除くAFC NorthとAFC West)と対戦します( ここまでを足すと16試合になりますね)。
 
そしてここに加わるのが、17試合目。他カンファレンスの特定ディビジョン(例えばAFC EastはNFC East)の、昨シーズンの同じ順位が同じだったチーム(ディビジョンの1位とは相手ディビジョンの1位)と対戦します。このディビジョンも毎年替わります。2021年シーズン組み合わせはこのサイトにソースがありました。具体的に書くと、以下の通りです。
 
AFC EastNFC East
AFC NorthNFC West
AFC SouthNFC South
AFC WestNFC North
NFC EastAFC East
NFC NorthAFC West
NFC SouthAFC South
NFC WestAFC North
 
これによるとAFC West1位のKCがNFC North1位のGBと対戦するカードがあるじゃないですか。
 
ではこの条件で試しに、筆者が応援するGBで2021年シーズンのスケジュール難度を計算しましょう。NFC Northで1位となったGBは、2021年はAFC Northの4チーム(2020年シーズンは4チーム合わせて38.5勝)とNFC Westの4チーム(36勝)と対戦します。さらにAFC Westの1位であるKC(14勝)と対戦します。
 
同地区のNFC Northのチームとは2試合ずつ戦いますから、GB自身を除く3チームの勝ち星(8+7+5)×2=20×2=40、つまり2020年シーズンに20勝を挙げた3チームと2回ずつ=40勝のチームと6試合戦う計算になります。残りの2試合は、NFC WestではないNFCの2地区(つまりNFC EastとNFC South)の1位チームと当たりますから、7勝(WAS)+12勝(NO)=19勝となります。
 
赤字部分を全部足すと2021年の対戦相手は、2020年シーズンに272試合で147.5勝を挙げたチームと17試合を戦うことなります。これを17で割ると対戦相手の勝率は0.542となります。AFCで一番勝ち星を挙げたAFC NorthとNFCで勝ち星が最も多かったNFC Westと当たりますので、厳しい戦いになることが分かります。
 
その結果を全チームの表にしたのがこちらです。
ほかのチームで検算してみましょう。2020年シーズンにAFC Northの1位となったPITは、2020年はAFC Westの4チーム(2020年シーズンは4チーム合わせて34勝)と4試合、そしてNFC Northの4チーム(33勝)と4試合戦います。
 
さらに同地区のAFC Northの3チームとは2試合ずつ戦いますから(11+11+4.5)×2=26.5×2=53勝のチームと6試合戦う計算になります。残りの2試合は、AFC WestではないAFCの2地区(つまりAFC EastとAFC South)の1位チームと1試合ずつ当たりますから、13(BUF)+11(TEN)=24勝となります。さらにここにNFC Westの1位で12勝のSEAとの対戦が加わります。
 
この赤字部分を全部足した、計156勝のチームと17試合と戦うわけですから、17チーム×16試合=272で勝数の156を割ると対戦17チームの勝率は、0.574という数字が導けます。そしてこのPITが、2021年シーズンの対戦相手の17チームが2020年シーズンに挙げた勝ち数が一番多かったチーム、つまりスケジュール難度が一番高いチームとなりました。
 
そして難度が低いのは、AFC West(34勝)とNFC South(32勝)、地区内(38勝)、NFC NorthとNFC Westの4位2チーム(DETとSFの5+6=11勝)、そしてAFC Eastの4位チーム(NYJ=2勝)と対戦するPHI(勝ち数の和は117勝、勝率は0.430)でした。
 
2020年シーズンは故障者続出で苦しんだPHIの対戦相手が(2020年シーズンの成績を基に計算すると)最も難度が低い相手と戦えることになります。今シーズンは地区最下位に沈んだPHIですが、何とか盛り返してほしいものです。
 
最後に、各チームの対戦相手の実際の勝率を調べてみました。というのは、筆者の応援するGBが「2020年シーズンの対戦相手に恵まれていた説」を指摘されたからです。まず2019年シーズンの順位に、2020年シーズンの勝数を入れた表を作ります。というのは、2020年シーズンの対戦相手は、2019年シーズンの順位に依存するからです(他地区の同じ順位のチームと対戦する)。
 
 
確かにGBは、2019年シーズンのNFC Westの1位でSuper Bowlに出たSFと、NFC Eastの1位だったPHIと対戦しましたが、どちらも2020年シーズンは成績が振るわず、ともにDivision内で最下位でした(6勝と4.5勝)。NFC Northと総当たりで対戦したAFC South(27勝)とNFC South(32勝)もそれほど勝率は高くありません。
 
ということで計算したのがこちら。筆者が予測した通り、最も対戦相手の16チームの2020年シーズンの勝率が低かったのはGBで、109.5勝の勝率0.428でした。そしてGBとNFC第1シードを争ったSEAも下から3位タイ(2位はIND)、NOは下から5位タイ(4位はCLE)でした。
 
一方、対戦相手が最も厳しかった(勝率が高かった)のはNYJでした。2019年シーズンでDivision内3位だったCLEとINDが2020年シーズンはともに11勝を挙げたのが効いたようで、負け数が一番多いJAXよりも上でした。もちろん成績が悪かったチームは対戦相手の勝率が高くなりますが(自チームとの勝ち星が加算されるため)、最も勝数が少ないチームが、対戦相手の勝率が最も高いとは限らないことがお分かりいただけるでしょう。
 
今回は新しい計算式を先に作っておき、本日の結果を見てデータを修正するという手法を使いました。計算式に誤りがあるかも知れないので、間違いを発見したら訂正します。
 
筆者の今シーズンのFantasyチームの最終結果は今週中にご報告します。こちらも凄いことになっていますのでお楽しみに。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

AFC東 BUF バッファロー・ビルズ NFC東 DAL ダラス・カウボーイズ
MIA マイアミ・ドルフィンズ NYG ニューヨーク・ジャイアンツ
NE ニューイングランド・ペイトリオッツ PHI フィラデルフィア・イーグルス
NYJ ニューヨーク・ジェッツ WAS ワシントン・フットボール・チーム
AFC北 BAL ボルティモア・レイブンズ NFC北 CHI シカゴ・ベアーズ
CIN シンシナティ・ベンガルズ DET デトロイト・ライオンズ
CLE クリーブランド・ブラウンズ GB グリーンベイ・パッカーズ
PIT ピッツバーグ・スティーラーズ MIN ミネソタ・バイキングス
AFC南 HOU ヒューストン・テキサンズ NFC南 ATL アトランタ・ファルコンズ
IND インディアナポリス・コルツ CAR カロライナ・パンサーズ
JAX ジャクソンビル・ジャガーズ NO ニューオリンズ・セインツ
TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
AFC西 DEN デンバー・ブロンコス NFC西 ARI アリゾナ・カーディナルス
KC カンザスシティ・チーフス LAR ロサンゼルス・ラムズ
LAC ロサンゼルス・チャージャース SF サンフランシスコ・49ers
LV ラスベガス・レイダース SEA シアトル・シーホークス

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