Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

Super Bowl LIVに出場できなかったKCの選手はSuper Bowl Ringをもらえるの?

2020年02月11日 17時27分55秒 | NFL2019
Super Bowl LIVが終わって1週間、以前書いた記事を読んでいるときにある疑問にぶち当たりました。 
 
Kyle ShurmurとChad HenneもSuper Bowl Ringをもらえるのだっけ?という疑問です。
 
この2人は、2019年シーズンはKCのQBとして試合に出場していません。Patrick Mahomesが膝蓋骨を脱臼し欠場した際に、Matt Mooreが先発した2試合でMooreの控えとして登録されたのがShurmurとHenneだったのです(Henneが怪我から復帰したことで、ShurmurはPractice Squadへ移されました)。
 
2試合とも全SnapをMooreが受けていますから、2人は試合には全く出場はしていません。Mooreに何かあったときの控えQBとして登録され、試合中はサイドラインに立っていました。ただスナップは受けていないので公式の記録はなにもありません。それでもGame SumaryのDid Not Playのところにその名を残しています(Shurmurは#9、Henneは#4を着けていたようです)。
 
上の疑問を解消すべく「Super Bowl Ringをもらえる基準」について検索して見つけた記事(2015年のものですが)には、
 
Other players who can receive rings include practice squad players, players on injured reserve and players who were on the roster at some point during the season. Teams will often consider everybody who contributed at any point in the season worthy of a ring.
 
と書いてありました。つまり2人ともSuper Bowl Ringをもらえるはずです。二人のWikipediaにも、「Career highlights and awards」のところに「Super Bowl champion (LIV)」とはっきり書いてありました。
 
先ほどの記事にも書きましたが、Mooreの話は映画になりそうですね。2007年にプロキャリアを始めたベテランQBが、2018年はどのチームからも声がかからず事実上の引退。2019年に前に在籍したチームのスカウトをしながら高校のQuarterback Advisorをしていたのに、シーズン直前の8月末にチームに乞われて復帰。エースQB(Patrick Mahomes)の控えとなり、そのエースの負傷で2試合に先発。このピンチを1勝1敗で乗り切ったことで、チームはFirst Week Byeを獲得し、最後にSuper Bowl LIVでも控えQBとしてグラウンドにいた(控えQBとして登録されたものの出場機会はなし)という話は、なかなかないドラマじゃないですか。
 
MLBでは、1999年に35歳でメジャーリーグの入団テストを受けたJim Morrisの実話を基に映画「オールド・ルーキー」が制作されたといいます。もちろん全くの未経験だったMorrisの方が難しい話でしょうが、Mooreはいったん引退したのに復帰してすぐSuper Bowl Ringまで取っちゃったわけですから。
 
KCに2019年シーズン直前に加入していたLeSean McCoyも初のSuper Bowl Ringを手に入れました。13試合に出場したものの、惜しむらくはシーズン中の怪我でSuper Bowl LIVには出場できなかったことでしょうか。
 
McCoyの、自身が主力だったPHIやBUFではSuper Bowl Ringに届かなかったのに、自分は怪我を負ったシーズンにチームがSuper Bowlで勝利を飾るという展開には、運命のようなものを感じます。もちろん自分のTDで試合を決めるといった活躍をして、勝利を飾る方がうれしいかもしれません。
 
しかしベテランと呼ばれるほどのキャリアを重ね(といっても31歳ですが)、シーズン直前にたどり着いたかつての恩師がいるチームで、今まで手が届かなかったものについにたどり着けたなんて。これも一つのドラマですね。
 
もう1人だけ、Spencer WareもIR入りしたままシーズンを終えましたが、出場数は3試合ながらKCのSuper Bowl進出に貢献しました。筆者はWareが絶好調だった2016年シーズンにFantasy Teamで起用し、ポイントを稼いでもらった記憶があります。 
 
Wareは怪我がちな選手のようで、2015~18年シーズンにKCで活躍後、2019年シーズンはINDと契約するも足首の手術を受け解雇、2019年の12月にKCに再加入しています。ここで3試合に出場しますが、今度は肩を痛めてIR入りしました。Super Bowlには出場できませんでしたが、RBが不足気味だったチームに立派に貢献しています。
 
今回Wareの経歴を見て初めて知ったのですが、Wareは2013年にSEAにドラフトされて入団しており、SEAはその年にSuper Bowlに勝利しています。つまり2019年シーズンのSuper Bowl RingはWareに取っては2つめということになります。次回こそは、自分が試合に出ている状態でSuper Bowlに勝利してほしいものです。
 
Super Bowl LIVに出場できなかったKCの選手にも、いろいろドラマがあったということで、今日はここまでにしておきます。
 

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語ります。

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TEN テネシー・タイタンズ TB タンパベイ・バッカニアーズ
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