Fantasy Football(ファンタジーフットボール)戦記

NFLのFantasy Football(ファンタジーフットボール)のほかMLBやNBAについて語ります

DENとNEとCIN、12勝のチームのうちパフォーマンスが高かったのは

2016年03月29日 20時55分07秒 | Stats

2015年シーズン、NEとDENの2チームは勝ち星数が同じでした(どちらも12勝。直接対決で勝っていたDENが第1シードを取ったのはもうご存知ですね)。ふと思い出したのですが、確か2015年シーズンはNEとDENのスケジュール難易度が大きく違っていたはずでした(くわしくはこちらをごらんください)。

とすると、今期は同じ12勝でもDENの方が、NEよりも頑張っていたのでは?ちょっとそんな計算をしたくなり、以前のスケジュール難易度のエクセルデータを引っ張り出して再度計算してみました。

何を計算したかというと、それぞれのチームの前年の相手の勝率からはじき出される「スケジュール難易度」(これは前回既に掲載済み)と、そこから導いた「期待勝率」(1からスケジュール難易度を引くだけ)。そしてそれと実際の勝率の差分です。つまり同じ勝率でも、相手が強い(期待勝率が低い)チームは頑張った(パフォーマンスが高かった)ことになります。

まずスケジュール難易度と期待勝率。もちろん前年度の勝率から計算しているので、シーズンが始まった瞬間に、オフシーズンの戦力移動によってこの数字は大きく変わっているわけですが、とりあえず前の年に強かったチームは翌年もその余韻で強いということにして計算します。

前回も話しましたが2015年シーズンはPITが一番きつい相手で(期待勝率は0.422)、ATLが一番楽(期待勝率は0.590)という計算でした。この差は、0.178Pointもあります。1勝の重みは1/16=0.0625なので、勝率にして3試合分近くの差がついているわけですね。

それから15/16=0.938でRSを終えたCARはどうだったかというと、シーズン前の期待勝率が0.566で、そこそこ好成績を期待できるものでした。一方で、勝率が13/16=0.813だったARIは相手が強いところばかりで、期待勝率は0.433と低かったのです。

ではその年の実際の勝率から期待勝率を引いてみましょう。この数字が大きいほど今シーズンのパフォーマンスがよかったことになり、小さいほど思った結果が出せなかった(パフォーマンスが悪かった)ことになります。

出た結果は、やはり勝率1位のCARが最もパフォーマンスが良かったことになりました。それに続いたのが、13勝を挙げたARIでした。よく見ると文字が黒いチーム(引き算の結果がプラスになっているチーム)はプレイオフ進出チームがほとんどですね。このPointは勝率が高いほどプラスになる幅が広がるし、勝率が高いチームがPlayoffに進出できるので、当たり前といえば当たり前ではあります。とはいえ、対戦カードの良しあしにかかわらず、期待される結果を上回るパフォーマンスを発揮しないと、Playoffそしてその先には行けないということなのでしょう。

惜しくもPlayoff進出を逃したNYJは、厳しい対戦相手ながら、期待される勝率を大きく上回る成果を残しました。AFC南の覇者であるHOUよりもよいPointを稼いでいたのですが、地区優勝チームが優先されるルールですから、Playoffには進めませんでした。こればかりは仕方ありません。

ちょっとこれだけではわかりづらいのでもう一つ、表を作りました。勝ち数が多い順に、勝率と期待勝率の差を見られるようにしています。

この表を見ると、勝ち数で2差がついたものの、CARとARIはRSでほぼ同程度のパフォーマンスを残していたことがわかります。

12勝を挙げたCINとDEN、NEのパフォーマンスも比較できます。CINは前年実績がよかったチーム(以後、「強いチーム」と書きます)との対戦が多く組まれているにもかかわらず12勝を挙げられた、つまりパフォーマンスが一番高かったと評価できます。同じ12勝のNEは、相手に恵まれていたのに12勝しか挙げられなかった(あるいは適度なパフォーマンスで12勝に到達できた)と表現できるでしょう。

MINはNEと同じくらいのパフォーマンスでした(勝率ー期待勝率がほぼ同じ値)が、強いチームとの対戦が多かったため11勝までしか届かなかった、ように見えます。

10勝の4チーム(PIT、SEA、GB、NYJ)も、強い相手が多かった分、PITが高いパフォーマンスを残した結果となっています。現実でもタイブレークの結果でNYJを上回り、PITがPlayoffに進みました。

SEAとGBは前年と今期の勝ち星が一緒(12勝から10勝に減)で、RSの直接対決は2年越しで1勝1敗(どちらもホームで勝ち)。ただ対戦相手チームの強さを交えて比較すると、SEAの方が2015年シーズンはパフォーマンスで上回った計算になります。両チームには2016年シーズンもRSで対決がある(地区2位同士だった) ようなので、この対決にも期待したいですね。

勝ち星が少ないチームがいる下の方は、成績が悪いチーム(勝率が低いチーム)=パフォーマンスが低いチームということになります。このあたりはもう、ニワトリが先か卵が先かになっていますね。

ただ、例外も見えます。一番パフォーマンスが悪かったTENに続くのは、3勝のCLEではなく4勝のDALでした。相手に弱いチームが多かったため勝ち星では上回れたけど、強いチームと多く対戦したCLEよりもパフォーマンスが悪かったという計算になります。

皆さんも、自分の応援するチームの、相手の強さとは関係のない2015シーズンのパフォーマンスを見てください。

2015年シーズンに勝ち数を4つも伸ばしたTBは、パフォーマンスはそれほどよろしくない(対戦相手に恵まれた、あるいはもっと勝てたはず)とか、STL(LA)は勝ち星が全シーズンから1しか伸びなかったけど、対戦相手に恵まれていればもっと上に行けていたかもとかいうように、ちょっと違った視点で自分のチームを評価できるはずですよ。

とここまで書いて、気になることが出てきました。それは次回で書きますね。

2015年シーズンからアメリカンフットボールのFANTASY FOOTBALL を楽しんでいるトーマスといいます。NFLだけでなく、MLBやNBAについても語りますのでよろしくお願いします。


AFC東BUFバッファロー・ビルズNFC東DALダラス・カウボーイズ
MIAマイアミ・ドルフィンズNYGニューヨーク・ジャイアンツ
NEニューイングランド・ペイトリオッツPHIフィラデルフィア・イーグルス
NYJニューヨーク・ジェッツWASワシントン・レッドスキンズ
AFC北BALボルティモア・レイブンズNFC北CHIシカゴ・ベアーズ
CINシンシナティ・ベンガルズDETデトロイト・ライオンズ
CLEクリーブランド・ブラウンズGBグリーンベイ・パッカーズ
PITピッツバーグ・スティーラーズMINミネソタ・バイキングス
AFC南HOUヒューストン・テキサンズNFC南ATLアトランタ・ファルコンズ
INDインディアナポリス・コルツCARカロライナ・パンサーズ
JAXジャクソンビル・ジャガーズNOニューオリンズ・セインツ
TENテネシー・タイタンズTBタンパベイ・バッカニアーズ
AFC西DENデンバー・ブロンコスNFC西ARIアリゾナ・カーディナルス
KCカンザスシティ・チーフスLA(STL)ロサンゼルス(セントルイス)・ラムズ
OAKオークランド・レイダースSFサンフランシスコ・49ers
SDサンディエゴ・チャージャースSEAシアトル・シーホークス


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