<共栄大通>は、JR釧路駅裏を共栄新橋大通に沿って北に向かう、一丁目から九丁目までの細長い商店街だが、釧路市と釧路商工会議所が行った調査では、商店街の空き店舗率が、市平均の21%に対して31%(12月18日付『北海道新聞』第21面〈釧路・根室〉)と最も高い市街である。
市は、中心市街地活性化協議会が実施を予定している<空き店舗物件所有者の意識調査>を待って、「調査結果を分析した上で、集客につながる活性化策を商業者とともに探っていきたい(商工労政課)」(同新聞)考えだが、先行きは明るくはない。
私が昭和四十五年四月に釧路に転職してきた頃は、一丁目の駅寄りの角に青木商会というオートバイ店があり、駅裏から鳥取分岐まで、道路沿いの個人商店は活況を呈していたが、モータリゼーションの波は、小規模小売店をあっという間に衰退させた。
商店街の「一丁目から三丁目の約五百㍍ほどの間は、不思議と同業他社が多い」(12月4日付『北海道新聞』夕刊・第8面)という。今も営業している林品次郎商店と若原金物店も、道路を挟んで近距離に位置している。林品次郎商店は、先代が健在だった頃、大工道具を揃えるのに何度か利用した、懐かしい店舗(左側の旧店舗)である。
四丁目あたりからは、空き地は点在するが、鉄筋コンクリートの大きなマンションや金融機関が目立ち、昔ながらの個人商店街という雰囲気はなくなっている。
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