タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

≪ 日立・NEC、赤字転落 ≫

Photo 日立製作所(本社の写真は、HP<超高層ビル・マンション>から転載)は、〇九年三月期連結決算で純利益が一千億円規模の赤字になる見通しとなった。
 三期連続赤字は、「グループの半導体大手、ルネサステクノロジが携帯電話や自動車向けの需要急減などで、大幅な赤字になった」(1月17日付『讀賣新聞』第8面〈経済〉)ことが大きく影響した。
Photo_3 伊藤達・ルネサステクノロジ社長&CEO(写真は、HP<Tech-On!>から転載)は、フラッシュ・メモリと液晶ドライバの不振に打開策を見出せず、十二日に製造現場の全派遣社員千人の削減を発表したが、十六日には、三月までに正社員三百人(五十歳以上対象)の早期退職を募ることを追加した。
Nec NEC(本社の写真は、『ウィキペディア』から転載)も、半導体子会社NECエレクトロニクスの業績悪化(三月までに全派遣社員千四百人のうち千二百人を削減)により、〇九年三月期連結決算で三期ぶりに営業損益が赤字に転落する。
 半導体の需要は世界的な景気の後退で急減し、価格下落が続いている。大手五社(東芝、ルネサステクノロジ、NECエレクトロニクス、富士通マイクロエレクトロニクス、エルピーダメモリ)は、いずれも減産や人員削減を加速させているが、携帯もパソコンもテレビも販売好転の見込みは全くない。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「政治経済」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事