タックの庭仕事 -黄昏人生残日録-

道南バス運転手が運賃1400万円着服

<道南バスターミナル=北海道室蘭市>

※ 上掲画像は『ウィキペディア』から転載)

 北海道室蘭市に本社がある道南バス株式会社は、路線バスが振るわない中、道央自動車道の開通を契機に、観光貸切バスの強化と都市間バスの運行拡大を図り、経営改善に成功したが、業績の根幹をなす都市間バス部門における運転手の長期間にわたる着服は、 経営陣に少なからずショックを与えたことだろう。
 着服運転手は、平成5年から札幌営業所に勤務、札幌~室蘭、札幌~苫小牧、札幌~洞爺湖などの都市間バスに乗務。 乗客が降車の際に運転席脇の料金箱に入れるはずの運賃を直接手で受け取り、 私物のバッグに入れていたという。
 犯行は、「今月6日、札幌~浦河の都市間バスを運転した際、降車する客2人から乗車料金を受け取り、 ショルダーバッグにしまう場面を車載のドライブレコーダーの映像で確認」(7月 23 日付『讀賣新聞』第 32 面)され、本人も同様の手口による長期間の着服を認めている。
 今の日本の社会には、「衣食足って栄辱を知る」どころか「小人閑居して不善を為す」たぐいの情けない人間が溢れている。政界を見よ、経済界を見よ、産業界を見よ、教育界を見よ、スポーツ界を見よ、芸能界を見たまえ。カラスの鳴かない日はあっても、不正が、犯罪が、 醜聞が、暴かれない日はない。

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